F原ママが、3月1日で停年退職を迎える。それで送別ハイキングを
企画した。ウチの山岳部の女性で酒が強い「四天王」の筆頭!なので、
2次会は地ビールの店にした。
そしたらなんと12名もの参加があった。F原ママの人徳と地ビールの
”スパイラル効果”であろう。新入部員のK元さんは、もちろん
F原ママとの山行は初めてだ。
新神戸駅から東に。持っていた2002年度版の昭文社の地図では、
新幹線の駅の下をくぐるように描いてあるが、そうではなく、
住宅街に向かう鉄橋を渡る。苧川がすぐ左に流れる(とはいえ水量ほとんどナシ)。
緩い坂を少し登り、右側に灯篭のある分岐をとり、階段を登る。
再び住宅街を北に取り、道なりに進めば雷声寺の石段が左に現れる。
みんな、ワイワイ雑談しながら歩いていたが、この石段が長い長い。
やがて話し声は、ふぅふぅという吐息に変わっていく。
奥の院から右に、いよいよ山道に入る。旧摩耶道は、クヌギなど雑木林の
明るい尾根。
海が見える。爽快!奈良在住のMr.Dashにとって、
海はとっても珍しいものなのだ。爽快すぎて、鼻がずるずるしてくる。
やがてヤブツバキやカゴノキが目立つ常緑の道に変わる。アケビかと
思ったら、ムベがあった。結構暖かい気候なんだろう。
学校林道に入っても、ずっと尾根をたどる。稲妻坂の道を左から受け入れ、
天狗道を、なおも登る。みんな今日はずいぶん元気だ。ビールへの期待感か。
やがて、風化しかけた花崗岩が露出した地帯に変わる。

いかにも六甲山地らしい地形だ。登山道を右にわずかに外れ、小ピークの岩峰に
よじ登れば、神戸の海が見渡せる。すばらしい展望台だ。G嬢が感激して
なにやら騒いでいる。
山頂はここから一息。まずは腹が減ったので、三角点峰を過ごし、
掬星台に直行。

ゴッドマザーO坂さんが自慢のラーメンをひっくり返して
しまい、気の毒だった。宇宙人I村さんが高級イチゴを差し入れて
くれ盛り上がる。いや、コレ、前回の粗相の穴埋めだったんだが…
食事を終えたMr.Dashと元気者ふみちゃんは、丸い石を埋めた
柱をよじ登り始める。まったく、オトナゲない。エレガントF原嬢に、
シッカリ証拠写真を撮られてしまった。
午後の部、出発。メインの登山道をちょっと外れた三角点に寄る。
樹林に囲まれた展望ゼロの場所で、人影もない。意外な、もうひとつの
摩耶山の素顔だ。

スギの大木が多い、暗い道を史跡公園に向けてどんどん下りる。
旧天上寺は、30年ほど前に焼失したらしいが、結構、規模の大きな
お寺だったようである。長い階段を下りたら、火災を免れた山門が
わびしく残っていた。
不動之滝で新入部員のK元さんがアタマから行水していた。
2月やで、2月! 今後、伝説を作ってくれそうで、大いに期待できる
人材だ。山岳部にまたひとり、ユニークなキャラが増えた。

(写真はともちゃん)
ところで青谷のV字谷は、思った以上に深くて急峻だ。幸い、
登山道はずっと上についていて歩きやすいが、ここにもし、堰堤や
寺院がなく、自然のままだったら、水量は少ないものの、面白い沢登りが
できそうだ。ザッと見て、本来は、遡行価値がありそうだった小滝が
5つあった。
行者茶屋跡、手入れされた茶畑を過ぎると、舗装道に出る。
緑の中のウオーキングもここまで。住宅街が近づくと「登山者は声を
出さないように静かに歩け」と、なんだか悲しくなる標識が連発。
確かに、そこに住む人々にとっては、いい迷惑なんだろうが…
王子公園の横に人工クライミング壁を見つける。金網の向こうにある
その壁は、なんだか動物園のサル山のように見えた。
再び三ノ宮に繰り出して、「六甲ブリュワリー」で六甲ビールで乾杯。
うまいのなんの。F原ママは涙で涙の、感激の挨拶。それでも、
場が湿っぽくならないのは、H野さんとK元さんの暴走気味のトークの
おかげ。宇宙人と、チョイ悪M居おやぢ、そしてふみちゃんは、
途中から気持ちよさそうに寝息を立てていた。気持ちいいんだ、これが。
部を去る人あれば、新入部員あり。春の思い出のハイキングは、
心地いい”酔い”で幕を閉じた。
企画した。ウチの山岳部の女性で酒が強い「四天王」の筆頭!なので、
2次会は地ビールの店にした。
そしたらなんと12名もの参加があった。F原ママの人徳と地ビールの
”スパイラル効果”であろう。新入部員のK元さんは、もちろん
F原ママとの山行は初めてだ。
新神戸駅から東に。持っていた2002年度版の昭文社の地図では、
新幹線の駅の下をくぐるように描いてあるが、そうではなく、
住宅街に向かう鉄橋を渡る。苧川がすぐ左に流れる(とはいえ水量ほとんどナシ)。
緩い坂を少し登り、右側に灯篭のある分岐をとり、階段を登る。
再び住宅街を北に取り、道なりに進めば雷声寺の石段が左に現れる。
みんな、ワイワイ雑談しながら歩いていたが、この石段が長い長い。
やがて話し声は、ふぅふぅという吐息に変わっていく。
奥の院から右に、いよいよ山道に入る。旧摩耶道は、クヌギなど雑木林の
明るい尾根。
海が見える。爽快!奈良在住のMr.Dashにとって、
海はとっても珍しいものなのだ。爽快すぎて、鼻がずるずるしてくる。
やがてヤブツバキやカゴノキが目立つ常緑の道に変わる。アケビかと
思ったら、ムベがあった。結構暖かい気候なんだろう。
学校林道に入っても、ずっと尾根をたどる。稲妻坂の道を左から受け入れ、
天狗道を、なおも登る。みんな今日はずいぶん元気だ。ビールへの期待感か。
やがて、風化しかけた花崗岩が露出した地帯に変わる。


いかにも六甲山地らしい地形だ。登山道を右にわずかに外れ、小ピークの岩峰に
よじ登れば、神戸の海が見渡せる。すばらしい展望台だ。G嬢が感激して
なにやら騒いでいる。
山頂はここから一息。まずは腹が減ったので、三角点峰を過ごし、
掬星台に直行。

ゴッドマザーO坂さんが自慢のラーメンをひっくり返して
しまい、気の毒だった。宇宙人I村さんが高級イチゴを差し入れて
くれ盛り上がる。いや、コレ、前回の粗相の穴埋めだったんだが…
食事を終えたMr.Dashと元気者ふみちゃんは、丸い石を埋めた
柱をよじ登り始める。まったく、オトナゲない。エレガントF原嬢に、
シッカリ証拠写真を撮られてしまった。
午後の部、出発。メインの登山道をちょっと外れた三角点に寄る。
樹林に囲まれた展望ゼロの場所で、人影もない。意外な、もうひとつの
摩耶山の素顔だ。

スギの大木が多い、暗い道を史跡公園に向けてどんどん下りる。
旧天上寺は、30年ほど前に焼失したらしいが、結構、規模の大きな
お寺だったようである。長い階段を下りたら、火災を免れた山門が
わびしく残っていた。
不動之滝で新入部員のK元さんがアタマから行水していた。
2月やで、2月! 今後、伝説を作ってくれそうで、大いに期待できる
人材だ。山岳部にまたひとり、ユニークなキャラが増えた。

(写真はともちゃん)
ところで青谷のV字谷は、思った以上に深くて急峻だ。幸い、
登山道はずっと上についていて歩きやすいが、ここにもし、堰堤や
寺院がなく、自然のままだったら、水量は少ないものの、面白い沢登りが
できそうだ。ザッと見て、本来は、遡行価値がありそうだった小滝が
5つあった。
行者茶屋跡、手入れされた茶畑を過ぎると、舗装道に出る。
緑の中のウオーキングもここまで。住宅街が近づくと「登山者は声を
出さないように静かに歩け」と、なんだか悲しくなる標識が連発。
確かに、そこに住む人々にとっては、いい迷惑なんだろうが…
王子公園の横に人工クライミング壁を見つける。金網の向こうにある
その壁は、なんだか動物園のサル山のように見えた。
再び三ノ宮に繰り出して、「六甲ブリュワリー」で六甲ビールで乾杯。
うまいのなんの。F原ママは涙で涙の、感激の挨拶。それでも、
場が湿っぽくならないのは、H野さんとK元さんの暴走気味のトークの
おかげ。宇宙人と、チョイ悪M居おやぢ、そしてふみちゃんは、
途中から気持ちよさそうに寝息を立てていた。気持ちいいんだ、これが。
部を去る人あれば、新入部員あり。春の思い出のハイキングは、
心地いい”酔い”で幕を閉じた。