Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2017年9月14日(木) "北山杉"発祥の地から、沢ノ池、"山城三十山"の沢山へ

2017年09月15日 | 山登りの記録
■メイン写真
滝壺の砂で杉を磨き、美しい光沢の「磨き丸太」を作ったという菩提滝

■今回のコース
菩提道バス停→菩提ノ滝→沢ノ池→仏栗峠→沢山→上ノ水峠→赤尾山(P491)→
西沢山(P515)→仏栗峠→沢ノ池→上ノ水峠直下の三差路→千束→鷹峯源光庵前バス停


※詳細な解説が入った下見時の記録は、「ここをクリック」!!

ようやく朝夕は少し過ごしやすくなった。
秋晴れのこの日、「のんびり登山教室」で、山城三十山の沢山に出かけた。



中川の集落は、"北山杉"発祥の地。京都駅からJRバスで約1時間かかる。
清滝川の清流添いの、のどかな場所だ。



バス停から少し戻り、東海自然歩道の分岐で、池ノ谷添いの林道に入る。



しばらく進むと、菩提滝へ下りる脇道がある。
この道は、かつては整備された遊歩道だったが、水害で荒れ果てている。
今では遊歩道が水没し、石をつたって迂回する箇所も。
このすぐ上の階段は、まるごと崩壊している。



菩提滝。左の岩屋にお不動さんがいらっしゃる。ひんやりした風が吹いてくる。
昔、この滝で撮れた砂で北山杉を磨き、美しい光沢の「磨き丸太」として
京の町に出荷したという。



元の林道に戻り、女滝を観る。2段8mほどだろうか。



菩提滝の真上にあたるところに、役行者像がある。
こんなところにも修験道の勢力が!



路傍にヤマジノホトトギスが咲く。
花が少なくなるこの季節に、貴重な存在だ。



Y字分岐を右へ進み、美しい沢ノ池へ。
江戸時代後半に作られた池で、畔から古い寺院の遺構も出ている。



西側の稜線などを見ながら、地図と照らし合わせて、地形図の読み方の
基本をレクチャー。
うん。まずは、今いる場所が尾根か谷かの判断がつくようにしよう。



きれいな風景に出会うと、キモチがよくなる!



池の中ほどに、絶景ポイントがある。



ここでコナラの木陰に入って、ゆっくりランチタイム。
時間がゆったり過ぎる。昼寝でもしたい感じ。



このあたりに多いウリカエデの赤く実が印象的だ。



すぐ南にある、仏栗峠。
ここで京都一周トレイルに一瞬、合流するが、我々はすぐに沢山への
尾根道に入る。ちょっとややこしい場所かな?



本日最大の急登、といっても、ほんのちょっとの間。
このあたりは、なんとなる明るい雰囲気の雑木林だ。



桃山分岐の小ピークで左に進むと、ほどなく沢山の山頂に到着。
二等三角点がある。眺めがないのは残念至極。
山城三十山ハンターにとっては、1座ゲットの瞬間だ。



地蔵の分岐(京都トレイル77番)で、ツルリンドウが咲いていた。



お地蔵さまにあいさつ。



少し下りたススキの薮の中に、なんとナンバンギセルが咲いていた。



京都市内のビューポイントを通る。



次の分岐で、謎が広がる。
じつは、上ノ水峠の位置が、昭文社の登山地図、ヤマケイ分県登山ガイド旧版、
そして現地看板の全てで異なっているのである。
しかも、この看板では、現在地は四つ辻になっているはずだが、実際には
三差路になっている。うーむ。。。



ま、とにかく下山路だけは明白なので、コケが生えた柵に沿って下る。



登山道は水が激しく流れた痕がみられたが、そこにサワガニ君も散歩していた。



坂尻に出る。地蔵堂のきれいな手水で手を洗う。冷たくって気持ちいい。



林道沿いに、初秋を彩るシュウカイドウが咲いていた。



ゲンノショウコ(ピンク)。人の名前じゃないよ。根や茎を煎じて、
胃腸薬にしたという。本当に効くことから、漢字で「現の証拠」。



ゲンノショウコ(白)。



千束坂を登れば、ゴールの鷹峯に着く。
この日、最大の坂ではないかとの冗談も。

鷹峯は、江戸時代序盤の1615年(元和元年)に、本阿弥光悦が徳川家康から
拝領した地。
光悦を慕って、芸術家や豪商も移り住み、芸術・文化の一大拠点となった。



鷹峯には光悦寺のほか、源光庵も有名。
徳川家康の家臣・鳥居元忠が、石田三成の伏見城攻めで自刃した跡である
「血天井」と、丸窓で知られる。

このすぐ横にあるバス停で解散。コンパクトな、いい山旅だった。


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