Mr.Dashのぶろぐ館

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2021年11月23日(火) [鈴鹿]朝明渓谷を起点に、羽鳥(ハト)峰から水晶岳を周回!

2021年11月24日 | 山登りの記録
■メイン写真
白い風化花崗岩が、ここだけむき出しになっているのがユニークな羽鳥峰


■今回のコース
朝明渓谷駐車場→朝明砂防学習ゾーン→縄だるみ堰堤(オランダ堰堤)→(猫谷)→羽鳥峰→
金山→水晶岳→根の平峠→(伊勢谷)→朝明渓谷駐車場


今回歩く羽鳥峰、金山、水晶岳の3座は、いずれも展望に優れた山で、朝明(あさけ)渓谷を
起点に一周できる、アクセスによいルートである。
晩秋には、コナラなどブナ科の木にキノコが生えるなど自然が豊かな山だ。



朝明渓谷駐車場(有料)から、しばらく舗装林道を行く。
伊勢谷小屋の駐車場を使うこともできる。
植栽されたものだと思うが、カエデが綺麗だった。



やがて朝明砂防学習ゾーンを通る。
朝明渓谷は、「明治以降、我が国初の本格的な砂防事業が行われた」場所で、
「その砂防事業の変遷をミニチュアで紹介した公園」ということである。
いろんなタイプの堰堤のミニチュアが観られて面白い。



さらにしばらく進むと、登山道との分岐に猫谷第一堰堤が現れる。
明治31年に作られた、石積みの堰堤だ。
「縄のような緩いカーブを付けている為『なわだるみ堰堤』と呼ばれ、オランダ人技師の
デ・レーケが設計指導したとされる。
石と石をうまく組み合わせ、コンクリート等で固めずに積み上げる「空石積工法」を用いた
堤長6~7m、高さ9mの堰堤で、国の登録有形文化財に指定されている。



猫谷第二堰堤の下を渡渉し、左から巻く。石積みの機能美に感動する。



しだいに傾斜ば急になってくる。紫色の葉をしたイワカガミの群落がキラキラ、
陽光に反射する。



羽鳥峰峠に到着。北西からの強風が吹きつけて寒い。
これからしばらくは稜線歩きだから、この寒さは覚悟せねばならない。



すぐ右の白いピークが羽鳥峰。ずるずる滑りながら山頂へ。



峠を振り返ると、誰かが岩で描いた大きな地上絵が見える。
日付がすでに今日になっているのがすごい。



稜線を南へ。進行方向右手の滋賀県側はなだらかだが、三重県側は切れ落ちている
ところが幾つかみられる。



途中のピーク、金山。縦走路からほんのちょっと滋賀県側に入ったところだ。
バックに釈迦ヶ岳の威容。伊勢湾も見える絶景ポイントだが、冷たい強風で、
写真を撮っただけで、そそくさと退散した。おおー、寒っ!



ハライドや国見岳の山容を眺めながら下りきった鞍部が中峠。
なぜか樹木がなく、スギゴケの大群落になっている。



歴代のコケが積み重なって、身体が埋まるほど超ふかふかのグリーンカーペットに
なっている。



ふたたび登りに転じ、灌木帯を抜けて行く。またも登山道を少し滋賀県側に
外れると、雨量観測計が建つ水晶岳に到着する。
土壌が風化して流出し、三角点は土台が完全に露出してしまって、倒れないよう砂袋で
補強されていた。



ここからも伊勢湾方面が綺麗に見えた。



登山道脇の枯れ木にナメコを発見、残念ながら下のほうは採取されてしまったあとで、
おいしそうな群落は、はるか上の背が届かないあたりに見える。



クリタケかな。わくわくする。
このあとは、どうしても視線がキノコハンターになってしまった。



根の平峠。今回の稜線散歩はここまで。朝明渓谷に向かって下る。
ずっと冷たい風に耐えてきたが、ここでさよならだ。
ブナ清水への分岐を過ごし、ぐんぐん標高を下げる。大規模な堰堤が幾つも続くが、
ほとんど土砂がいっぱいに堆積している状態だ。



最後に朝明川を渡渉して、駐車場へ戻った。
帰りに第二名神の鈴鹿PAで休憩。それぞれ小腹を満たし、熱い飲み物で冷えた身体を
あたためた。

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