Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2022年12月24日(土) [桜井]巻向山から「笠そば」を食し、[天理]龍王山へ!!

2022年12月26日 | 山登りの記録
■メイン写真
雪景色となったこの日、笠荒神の石段もいい雰囲気に。

■今回のコース
奥不動寺→巻向山→白岩の神域→高山神社→笠荒神→そば処本家「荒神乃里」→龍王山→
崇神天皇陵→柳本駅


古代日本のロマンを感じさせる里山から、「笠そば」で新そばを楽しみ、戦国の山城跡から
古代の古墳をたどるという、なんだかよく分からないけれど、見せ場が多いハイキングを
企画した。
昨年末も「笠そば」ハイキングを実施したのだが、今回は行きも帰りもルートを変更。

今回は桜井駅からタクシーで奥不動寺へ。
林道を進むにつれ、だんだん雪が出てきたので「行けるところまでで。そこから歩きますよ」と
言ったが、さすがはプロの運転手さん。「このくらいでしたら大丈夫です~」。尊敬。



奥不動寺から、当初は白山経由で歩こうと思っていたが、ササのブッシュが雪で山道を
覆い隠していた。
この道では、いくらなんでもクリスマスイブ登山にはつらいなと思い、車止めしてある
林道のほうをセレクト。



まずは巻向山へ。展望なし、雑木に囲まれたピークに過ぎないものの、
このあたりは昔、弓月が岳とも呼ばれており(どのピークが弓月が岳であるかは諸説あるようだ)、
「穴師川川波立ちぬ巻向の弓月が岳に雲居立てるらし」
「あしひきの山川の瀬の響るなへに弓月が嶽に雲立ち渡る」
など、万葉集にも登場するのである。



林道を北へ進む。ずっと前から放置されたままの4ドアのカローラ。
さすがにだいぶ傷んできた。



次に林道の左側に水色の金網が現れる。奥に結界を示す縄が張られている。ここが「白石の神域」である。
ものすごい古代の遺跡で、管理は兵主神社がされているとの話もあるが、白石を敷き詰めた
円形の土俵のようなエリアだ。
ただ、この日は積雪のため全てが白く、神域もよく分からない。



高山神社は、龍が住むという池に向かって建てられており、珍しい水色の祠だ。
池の名は白河迹驚淵(しらが・とどろきのふち)と呼ばれ、桜井市のパワースポット
100選のひとつである。



一度、車道に出て、笠荒神へ。



竹林寺と天満神社を過ぎると、笠荒神の入り口左手に、閼伽井不動明王がある。
空海が水業を行ったとされる聖地。



石灯篭が並ぶ参道を上り、笠山荒神社に到着。日本三大荒神の一つだ。
仏・法・僧の三宝の守護神であり、山野辺の道に散在する社寺の奥の院として栄えたという。
明治時代に神仏分離で、竹林寺から本殿が笠山山頂に遷座された。
また、初めて火を起こし物を煮て食べる事を教えられた、 興津彦神、興津姫神、
土祖神を祀っていることから、台所のカマドの神様でもある。



笠荒神の北側すぐにあるのが、そば処本家「荒神乃里」。
付近は広大なそば畑で、地産地消のおいしいそばが人気である。
標高およそ500mの高原の気象条件がいいのであろう。

雪のあとのこの路面状況と、クリスマスイブとあってか、行列まではできていなかった。
ラッキー。
混んだら建屋の外まで長々と行列が続く店なのだ。



今年も、ふわふわの玉子に梅がトッピングされた「梅とじそば」を注文。これが温まるのだ!
ともちゃんは、小きつねそばと、蕎麦団子入りのぜんざいをオーダー。



腹を満たしたあとは、天理の龍王山へ針路をとる。



林道の途中にあるのは、享保年間の標石。
雪を払うと、普段は読みづらかった文字が白く浮き出て見やすくなった!!



さしたる苦もなく、龍王山に着いてしまう。パワーを失った雪雲が空を覆う。



龍王山は戦国時代、地元の十市氏が築いた城。南城、北城があった本格的な別城一郭の
山城だった。
松永久秀に攻められ落城。のち織田信長の一国一城主義により廃城となる。
現在の山頂は南城跡であり、大和盆地、金剛山、葛城山、生駒山などが一望できる。



これは山頂直下にある柳本龍王社。こんな山頂近くにも水が湧くのは不思議。



柳本へ下る。長岳寺奥の院跡には、彫りの深い不動明王像がある。
調べたら鎌倉時代の作という。よくぞ、こんなきれいな形で残っているものだ。



下山路は、登山道のすぐ脇にいくつもの小規模な古墳がある。
横穴式石室をもった円墳300基、横穴だけのもの300基もあるという。
6世紀前半から7世紀後半の築造で、8世紀まで追葬が行われたという。
龍王山は当時、「引手の山」と呼ばれていたそうで、柿本人麻呂が妻を葬った山が
引手の山だそうだ。



路傍には、ところどころ冬イチゴの実。



崇神天皇陵に下りてきた。柳本駅へはもう少しだ。

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