
13日。アタック日だ。5:00出発。すでに出発したパーティも
あるようだ。U氏が先頭に立ち、I島クン、Y井カメラマン、
Mr.Dashの順で北鎌沢を登る。水を補給し、右俣に
入る。水のない沢登りのようで面白い。岩は意外に安定している。
U氏、I島クンは快調に高度を稼ぐ。Y井カメラマンは最初から
苦しそうな表情。体調がよくないようだ。二人との距離はすぐに広がる。
U氏は、これではちょっと北鎌縦走はムリと判断されたようで、
北鎌のコルの手前で、Mr.Dashを介し、Y井氏を下山させるか、
全員下山か、Y井氏の荷物を皆が手分けして持ち決行するかの判断が
Y井氏に求められた。
なんとかコルに到着、4人が集まった。

Y井氏は下山するのを選んだが、独りで下山させても、その体調で
単独で引き返せるのか。Mr.Dashはこの時点で、パーティを
さらに分断し、U氏とI島クンの二人だけで予定を敢行し、Mr.Dashは
Y井氏を伴い、再び北鎌沢を下り、水俣乗越を登り返すことを決めた。
決行組の不要な荷物をMr.Dashがすべて引き受けたうえで、
もと来た道を引き返す任務となった。

U氏とI島クンは、見事、他パーティをゴボウ抜きし、14:20、
見事に槍ヶ岳のピークに立つのである。
また、ノーマルルートから槍ヶ岳に先行していたY沢氏とともちゃんも、
山頂で感動の合流を果たした。
Mr.Dash隊は、Y井氏の体調と、さらに熱射病に気遣っての
下山。テン場に下り立つ手前で、やはり断念したという2人組が
追いついてきた。
今朝、大天荘から貧乏沢を降りて来たというが、一人がへばってしまい、
貧乏沢を登り返すのは困難という。
水俣ルートはよく分からないということで、我々と同行することになった。
このパーティの一人は非常に元気だが、もう一人はY井氏以上にペースが
遅い。とにかく白い岩に熱が反射し、暑さが極まる状況だったので、
30分に1回、木陰を見つけては休憩することにした。
水俣ルートは、注意しないと間ノ沢に間違って入ってしまう。
巨大な雪渓と、上部は東鎌尾根の断崖なので、迷い込むとエライことになる。
昨日通ったルートだが、地形図を丹念に読んで慎重に遡行した。
昨日、我々がつけた足跡を発見し、見覚えのあるケルンを発見したとき、
心の中でガッツポーズをした。
雪渓を避け、非常に崩れやすいガレ場をトラバースし、樹林帯、草つきを
経て、水俣乗越に着いたのが13:40。Y井氏の驚異の頑張りをみた。
しかし、今から3時間かけて槍ヶ岳山荘に登っていくには、Y井氏の体力は
残っていそうになかった。皆と会えなくなるが、槍沢ロッジに下る。
2人組と一緒に、ロッジに着いたのは16:00だった。
早速、スタッフに、槍ヶ岳山荘にいるメンバーに無事を伝えてもらうよう
依頼。この伝言が通じておらず、槍ヶ岳山荘の4人はかなり不安だったという。
2人組のへばっていたおじさんが、缶ビールを2本「お礼です」と
手渡してくれた。元気な一人は、白い歯の笑顔が印象的な56歳。
これも何かの縁。携帯電話の番号を交換した。(翌日、無事下山を確認した)
14日。槍沢ロッジ前で、U氏一行4人を待つ。再び6人全員がそろい、
お互いの経過を報告しあいながら、上高地を目指す。
せっかく同行をお願いしたU氏には本当に申し訳ない、情けない結果になったが、
ひとまず全員怪我もなく戻れたのはよかった。
Mr.Dashにとっては、目標こそかなわなかったが、大学生の件、
Y井氏の付き添い、そして見知らぬパーティの安全サポートと、
山での安全を実地で考えさせられる、緊張しつつも、非常に有意義な機会と
なった。
こういう経験が「場数」と云われるようになるのだろう。
北鎌、場数を積んで、必ず、もう一度来るからな!
あるようだ。U氏が先頭に立ち、I島クン、Y井カメラマン、
Mr.Dashの順で北鎌沢を登る。水を補給し、右俣に
入る。水のない沢登りのようで面白い。岩は意外に安定している。
U氏、I島クンは快調に高度を稼ぐ。Y井カメラマンは最初から
苦しそうな表情。体調がよくないようだ。二人との距離はすぐに広がる。
U氏は、これではちょっと北鎌縦走はムリと判断されたようで、
北鎌のコルの手前で、Mr.Dashを介し、Y井氏を下山させるか、
全員下山か、Y井氏の荷物を皆が手分けして持ち決行するかの判断が
Y井氏に求められた。
なんとかコルに到着、4人が集まった。

Y井氏は下山するのを選んだが、独りで下山させても、その体調で
単独で引き返せるのか。Mr.Dashはこの時点で、パーティを
さらに分断し、U氏とI島クンの二人だけで予定を敢行し、Mr.Dashは
Y井氏を伴い、再び北鎌沢を下り、水俣乗越を登り返すことを決めた。
決行組の不要な荷物をMr.Dashがすべて引き受けたうえで、
もと来た道を引き返す任務となった。

U氏とI島クンは、見事、他パーティをゴボウ抜きし、14:20、
見事に槍ヶ岳のピークに立つのである。
また、ノーマルルートから槍ヶ岳に先行していたY沢氏とともちゃんも、
山頂で感動の合流を果たした。
Mr.Dash隊は、Y井氏の体調と、さらに熱射病に気遣っての
下山。テン場に下り立つ手前で、やはり断念したという2人組が
追いついてきた。
今朝、大天荘から貧乏沢を降りて来たというが、一人がへばってしまい、
貧乏沢を登り返すのは困難という。
水俣ルートはよく分からないということで、我々と同行することになった。
このパーティの一人は非常に元気だが、もう一人はY井氏以上にペースが
遅い。とにかく白い岩に熱が反射し、暑さが極まる状況だったので、
30分に1回、木陰を見つけては休憩することにした。
水俣ルートは、注意しないと間ノ沢に間違って入ってしまう。
巨大な雪渓と、上部は東鎌尾根の断崖なので、迷い込むとエライことになる。
昨日通ったルートだが、地形図を丹念に読んで慎重に遡行した。
昨日、我々がつけた足跡を発見し、見覚えのあるケルンを発見したとき、
心の中でガッツポーズをした。
雪渓を避け、非常に崩れやすいガレ場をトラバースし、樹林帯、草つきを
経て、水俣乗越に着いたのが13:40。Y井氏の驚異の頑張りをみた。
しかし、今から3時間かけて槍ヶ岳山荘に登っていくには、Y井氏の体力は
残っていそうになかった。皆と会えなくなるが、槍沢ロッジに下る。
2人組と一緒に、ロッジに着いたのは16:00だった。
早速、スタッフに、槍ヶ岳山荘にいるメンバーに無事を伝えてもらうよう
依頼。この伝言が通じておらず、槍ヶ岳山荘の4人はかなり不安だったという。
2人組のへばっていたおじさんが、缶ビールを2本「お礼です」と
手渡してくれた。元気な一人は、白い歯の笑顔が印象的な56歳。
これも何かの縁。携帯電話の番号を交換した。(翌日、無事下山を確認した)
14日。槍沢ロッジ前で、U氏一行4人を待つ。再び6人全員がそろい、
お互いの経過を報告しあいながら、上高地を目指す。
せっかく同行をお願いしたU氏には本当に申し訳ない、情けない結果になったが、
ひとまず全員怪我もなく戻れたのはよかった。
Mr.Dashにとっては、目標こそかなわなかったが、大学生の件、
Y井氏の付き添い、そして見知らぬパーティの安全サポートと、
山での安全を実地で考えさせられる、緊張しつつも、非常に有意義な機会と
なった。
こういう経験が「場数」と云われるようになるのだろう。
北鎌、場数を積んで、必ず、もう一度来るからな!