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■メイン写真
旗振山の岩場で、旗を振るポーズ。
■今回のコース
御神神社前バス停→御神神社→表道登山口→妙見堂跡→割石→三上山→東光寺越→古代峠→
東光寺日陽山→野洲中越→田中山(甲山)→旗振山→福伝寺磨崖仏群→野洲中学校前バス停
近江富士とも呼ばれる秀麗な山容で知られる三上山だが、登ってみると意外にも岩場が多い。
普通ならこの時期は、少し雪が積もっていたり、地面が凍っているところもあるので、
初級者が軽アイゼン歩行を練習するにはちょうどいいかなと思っていたが、この異常な
暖冬で、霜柱のカケラもなかった。
いいことなのかどうか、まるで早春のような中、手袋もせず薄着で歩けたのだった。
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スタートは御神神社。
由緒ある古い神社。第7代・孝霊天皇6年、天之御影神が三上山に降臨。
718年(養老2年)、藤原不比等が勅命により、この地に造営し遷祀したという。
本殿は国宝に指定されている。
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表道登山口から山道に入るとすぐ、魚釣岩が現れる。
昔はここが琵琶湖の水際だったという。
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妙見堂跡。弘化の元号が彫られた石があるので、少なくとも江戸時代までは
お堂があったのだろう。
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メインの登山道を20m離れると、二越と呼ばれる展望地に出る。
ちょっと登っただけなのに、なかなかの絶景。
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続いて割石。巨岩が立に割れていて、かろうじてその隙間をすり抜けられる。
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ホント、ギリギリ。巻くこともできるし、割石に立ち寄らずに登山道を直登する
こともできるが、ここは寄り道しないと!
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岩稜の急登の途中、なかなか見栄えする岩がある。
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急登はなおも続く。単独のハイカーがちらほら下山してくるのだが、下るとなると
なかなかの難路だと思う。
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奥宮のすぐ手前は展望台になっている。
正面に琵琶湖が広がり、対岸に比叡山、比良山系が峰を連ねる。
この日は比良山系にはずっと鈍色の雲がかかっていた。
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奥宮。俵藤太の大ムカデ退治伝説が残る。
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すぐ先が432mの三上山山頂。休憩ベンチはあるが、展望はない。
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東側へ下る。なかなかの急坂だが、まっすぐ下る「健脚向け」ルートと、
S字型に下る「一般向け」ルートがある。この日は「一般向け」を利用。
標高差で200mほど下ったところの分岐で左へ。北尾根縦走コースに向かう。
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ほどなく北尾根縦走コースへ。
これまでの植林が一転、背の低いアカマツと、風化花崗岩の道になる。
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振り返れば美しい三角形の三上山。
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古代峠には岩のトンネルがある。
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岩のトンネルの上でランチの準備をするHさん。
ともちゃんが軽々と支えているので大丈夫。
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古代峠から50mほど先にある巨岩。みんなで登ってみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/92/52430ca485a5d16929dee9431a369d4d.jpg)
短いもののアップダウンが続くので、しだいに体力が奪われる。
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ところで道中、何ヶ所かに、ぬいぐるみがぶら下がっている。
道標の役目も果たしていないし、一瞬笑えるが、こういうのはどうかなと思う。
まあ、この日はお仕事中なので、撤収はしなかったが。
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野洲中越と呼ばれる峠のちょっと西側で、一度、舗装林道に下りる。
すぐにまた、田中山への登山道に入る。
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山頂の手前で、見慣れない植物がいっぱい生えていた。
針葉樹のようなのに豆がなっている。調べてみると、おそらくエニシダだろうと。
外来種なので、種が飛んできたか、植えられたか。
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改めて三上山を振り返る。歩いてきた稜線の道も見えて、ミニアルプスと言っても
いいような。
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田中山に到着。別名、甲山。「甲」の文字を見間違えて縦書きの「田中」に
なったのかなと勝手に妄想。
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田中山からほんの少しで、大きな岩が横たわる旗振山に到着。
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「山六」と刻まれている。旗振り時代の名残だろうか。
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すぐ横に、思わせぶりな穴が開いた岩も。灯りの油を入れたのか、それとも
櫓の柱を立てたのか。
関電巡視路を下って、野洲中学校の裏手に出る。
サイクリング道を北へ300m行くと、福林寺の磨崖仏群に着く。
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完成度の高い3体仏。
いちばん左のものは割り取られる途中になっている。
ここの石仏は、大正時代に大阪の豪商たちが自分の庭などに飾るために次々に
持ち帰ったという。
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素朴な彫りの石仏もある。明らかに技法が稚拙だが、それだけに温かみを感じる。
やわらかな笑顔の石仏をみると、気持が和らぐ。
国道8号線に出て、野洲中学校前バス停に着くと、間もなく野洲駅へのバスが来た。
今回の山行は、短い距離ながら変化に富み、それなりの達成感も味わえる、
なかなかの好コースだと思う。
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