![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/2c/dab09c0334099e6d1d30027eb1fded09.jpg)
■メイン写真
矢頭山(御峰)へ向かう岩場の難所を登る
■今回のコース
矢頭中宮公園キャンプ場(矢頭の大杉)→(滝見コース)→不動滝→不動滝休憩所→椿小屋→
牛ヶ嶽(大日拝展望台)→矢頭山(御峰)→地蔵岳→矢頭峠(仁王峠)→矢頭中宮公園キャンプ場
矢頭山は、三重県松阪市(嬉野)と津市(一志)の境にある険しい峰々の総称で、
かつて役行者が修験の行場を開き、矢頭山権現と呼ばれていたそうだ。
標高は最高点の矢頭山(御峰)でも731mで、登山口からの単純標高差では500mを切るが、
修験的には5つのピークに名が与えられているように、登って降りて、なかなか大変な
ルートである。急な登降はあちこちに出てくるが、固定ロープは各所に張られ、
ヘルメットなどが要るほどではない。ただし注意深く、慎重に。
なお、矢頭山は、津市観光協会が選定した「津10山(つてんざん)」の1つでもある。
矢頭中宮公園キャンプ場の駐車場(無料)にクルマを置く。
公衆トイレもあるので便利。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/1c/a5fc345299b75d3c0e1ad9aba3fbd7e2.jpg)
すぐ目の前に、胸高周囲9.56m、樹高42.5mという、矢頭の大杉がある。
三重県の天然記念物だ。いやー大迫力である。
周辺は波氏神社の奥社の境内。やはり巨大な杉が何本も観られる。
江戸時代には全部で数千本の老杉があったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/16/06e8661a9f3946d649ae7d7be1cf7e1b.jpg)
すぐ奥にある登山口。御峰ルートと滝見ルートが選べるが、不動滝(三の滝)の先で
合流する。ちなみに修験全盛時は、中宮から奥は女人禁制だったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/22/96846aeace0561159d964fbb86b1d74b.jpg)
この日は滝見コースからアプローチ。3つの滝で構成される不動滝が一望できる。
3本の沢が合わさる直下で渡渉し、まず黒々と光る鏡滝を観る。水量は少ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/96/4897fde36f730671fe42955c515732e6.jpg)
不動滝の三の滝。なかなか美しい流れだ。
苔で滑りやすい斜めの岩場を固定ロープをたどって滝に近づくと、仏像が線刻されて
いるが、この日は省略。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/63/138fa62b2003a296482e8e1211df34c1.jpg)
すぐ上で御峰コースに合流する。ほどなく不動滝休憩所に着く。休憩しようと思って
中を覗いたら、なんとウ○コと汚れた紙が散乱しているではないか。
休憩舎の中で用を足すでない(怒)!!
さらに少し先にある休憩舎(椿小屋)で、ようやくレスト。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/b7/89328b9a5a6f611635241d46d445d4d3.jpg)
廃林道に出て、数十メートルさきで再び山道に入る。大きな堰堤が2つ見える。
1つ目の堰堤を左から巻くと、その先からいよいよ急登が始まる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/71/db1eff09df8a61fede81300e67243816.jpg)
木の根を頼りにひたすら登る。植林なので、眺めは単調。余計にしんどい。
何か所か、朽ちかけではあるが丸太ベンチもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/92/510d2bebbd4dc08aa727b4b7d438a7d8.jpg)
稜線に出ると、冷たい風が渡っている。今日も冬型だ。
またまた固定ロープの急坂をファイト一発で、最初の顕著なピークに出る。
ここが大日拝展望台。修験の世界では牛ヶ嶽である。遥拝所というが、樹木が茂って
展望はイマイチだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/96/bd31c1d5cfea04fb9c2d0e4a377db651.jpg)
途中のピークは、修験的には不動ヶ嶽・風尾ヶ嶽とされる。
両側が切れ落ちた狭い稜線を通る。こういう場所は、「蟻の戸渡」とかきっと名前が
ついていたはず。ほかにも、いかにも「鐘掛」っぽい岩もあったが、誰かご存知ないかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/fe/894b22bc62ec236ebdca4364e2539a2c.jpg)
樹の間から、伊勢湾がちらっと見えた。このルート、全体的には展望に恵まれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/42/b50fcafc788d764591af2ff3f36c09fe.jpg)
いよいよ矢頭山(御峰)へ。地形図の等高線を見てもオッと思うほどの急登。
固定ロープ、木の根、岩を頼りに登っていく。ワクワク感にひたれる時間だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/f2/fcab180b19af4b7f9f796051da61aaf9.jpg)
もちろん慎重に三点確保。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/d0/5c2c5353dbd2556f5c655bd80f3b8f45.jpg)
ひとつ南のピーク、髯山がチラ見できた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/29/7ab46e5920ad0305058254942fd64e24.jpg)
そして到着した矢頭山(御峰)。三角点と、蔵王権現が祀られた小祠がある。
山頂部はちょっと広くなっているが、展望は、ここもイマイチだ。
伊勢湾からの漁船が、矢頭山のとんがった山容を目印にしていたともいう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/c6/771c4e72ae5409b74c9f7f5e904bf283.jpg)
山頂からは、お決まりの急坂。ぐんぐん下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/ad/a344eefac1bcc663003e45c6585103e5.jpg)
少しだけ登り返すと、地蔵峰のピークだ。四角い石板だけが往年の栄華を物語る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/eb/59897c5c09cd594db4f03125ce875dec.jpg)
最後はザレた風化花崗岩の急坂と、長い丸太階段で一気に下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e4/6f66acfd1934ae17c7834b854d1d7e5c.jpg)
矢頭峠(仁王峠)に下りてきた。矢頭トンネルができてからは、滅多にクルマも来ない。
この舗装道を下り、駐車地に戻る。その途中、ちょうど熟したアケビが採れたので
みんなで1個ずつ贅沢に頂いた。粘っこい果実の、ほんのりした甘さが今日のご褒美。
矢頭山(御峰)へ向かう岩場の難所を登る
■今回のコース
矢頭中宮公園キャンプ場(矢頭の大杉)→(滝見コース)→不動滝→不動滝休憩所→椿小屋→
牛ヶ嶽(大日拝展望台)→矢頭山(御峰)→地蔵岳→矢頭峠(仁王峠)→矢頭中宮公園キャンプ場
矢頭山は、三重県松阪市(嬉野)と津市(一志)の境にある険しい峰々の総称で、
かつて役行者が修験の行場を開き、矢頭山権現と呼ばれていたそうだ。
標高は最高点の矢頭山(御峰)でも731mで、登山口からの単純標高差では500mを切るが、
修験的には5つのピークに名が与えられているように、登って降りて、なかなか大変な
ルートである。急な登降はあちこちに出てくるが、固定ロープは各所に張られ、
ヘルメットなどが要るほどではない。ただし注意深く、慎重に。
なお、矢頭山は、津市観光協会が選定した「津10山(つてんざん)」の1つでもある。
矢頭中宮公園キャンプ場の駐車場(無料)にクルマを置く。
公衆トイレもあるので便利。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/1c/a5fc345299b75d3c0e1ad9aba3fbd7e2.jpg)
すぐ目の前に、胸高周囲9.56m、樹高42.5mという、矢頭の大杉がある。
三重県の天然記念物だ。いやー大迫力である。
周辺は波氏神社の奥社の境内。やはり巨大な杉が何本も観られる。
江戸時代には全部で数千本の老杉があったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/16/06e8661a9f3946d649ae7d7be1cf7e1b.jpg)
すぐ奥にある登山口。御峰ルートと滝見ルートが選べるが、不動滝(三の滝)の先で
合流する。ちなみに修験全盛時は、中宮から奥は女人禁制だったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/22/96846aeace0561159d964fbb86b1d74b.jpg)
この日は滝見コースからアプローチ。3つの滝で構成される不動滝が一望できる。
3本の沢が合わさる直下で渡渉し、まず黒々と光る鏡滝を観る。水量は少ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/96/4897fde36f730671fe42955c515732e6.jpg)
不動滝の三の滝。なかなか美しい流れだ。
苔で滑りやすい斜めの岩場を固定ロープをたどって滝に近づくと、仏像が線刻されて
いるが、この日は省略。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/63/138fa62b2003a296482e8e1211df34c1.jpg)
すぐ上で御峰コースに合流する。ほどなく不動滝休憩所に着く。休憩しようと思って
中を覗いたら、なんとウ○コと汚れた紙が散乱しているではないか。
休憩舎の中で用を足すでない(怒)!!
さらに少し先にある休憩舎(椿小屋)で、ようやくレスト。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/b7/89328b9a5a6f611635241d46d445d4d3.jpg)
廃林道に出て、数十メートルさきで再び山道に入る。大きな堰堤が2つ見える。
1つ目の堰堤を左から巻くと、その先からいよいよ急登が始まる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/71/db1eff09df8a61fede81300e67243816.jpg)
木の根を頼りにひたすら登る。植林なので、眺めは単調。余計にしんどい。
何か所か、朽ちかけではあるが丸太ベンチもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/92/510d2bebbd4dc08aa727b4b7d438a7d8.jpg)
稜線に出ると、冷たい風が渡っている。今日も冬型だ。
またまた固定ロープの急坂をファイト一発で、最初の顕著なピークに出る。
ここが大日拝展望台。修験の世界では牛ヶ嶽である。遥拝所というが、樹木が茂って
展望はイマイチだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/96/bd31c1d5cfea04fb9c2d0e4a377db651.jpg)
途中のピークは、修験的には不動ヶ嶽・風尾ヶ嶽とされる。
両側が切れ落ちた狭い稜線を通る。こういう場所は、「蟻の戸渡」とかきっと名前が
ついていたはず。ほかにも、いかにも「鐘掛」っぽい岩もあったが、誰かご存知ないかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/fe/894b22bc62ec236ebdca4364e2539a2c.jpg)
樹の間から、伊勢湾がちらっと見えた。このルート、全体的には展望に恵まれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/42/b50fcafc788d764591af2ff3f36c09fe.jpg)
いよいよ矢頭山(御峰)へ。地形図の等高線を見てもオッと思うほどの急登。
固定ロープ、木の根、岩を頼りに登っていく。ワクワク感にひたれる時間だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/f2/fcab180b19af4b7f9f796051da61aaf9.jpg)
もちろん慎重に三点確保。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/d0/5c2c5353dbd2556f5c655bd80f3b8f45.jpg)
ひとつ南のピーク、髯山がチラ見できた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/29/7ab46e5920ad0305058254942fd64e24.jpg)
そして到着した矢頭山(御峰)。三角点と、蔵王権現が祀られた小祠がある。
山頂部はちょっと広くなっているが、展望は、ここもイマイチだ。
伊勢湾からの漁船が、矢頭山のとんがった山容を目印にしていたともいう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/c6/771c4e72ae5409b74c9f7f5e904bf283.jpg)
山頂からは、お決まりの急坂。ぐんぐん下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/ad/a344eefac1bcc663003e45c6585103e5.jpg)
少しだけ登り返すと、地蔵峰のピークだ。四角い石板だけが往年の栄華を物語る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/eb/59897c5c09cd594db4f03125ce875dec.jpg)
最後はザレた風化花崗岩の急坂と、長い丸太階段で一気に下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e4/6f66acfd1934ae17c7834b854d1d7e5c.jpg)
矢頭峠(仁王峠)に下りてきた。矢頭トンネルができてからは、滅多にクルマも来ない。
この舗装道を下り、駐車地に戻る。その途中、ちょうど熟したアケビが採れたので
みんなで1個ずつ贅沢に頂いた。粘っこい果実の、ほんのりした甘さが今日のご褒美。