Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2021年10月21日(木) 急な登下降が連続する、古い修験の山[松阪]矢頭山へ!!

2021年10月22日 | 山登りの記録
■メイン写真
矢頭山(御峰)へ向かう岩場の難所を登る


■今回のコース
矢頭中宮公園キャンプ場(矢頭の大杉)→(滝見コース)→不動滝→不動滝休憩所→椿小屋→
牛ヶ嶽(大日拝展望台)→矢頭山(御峰)→地蔵岳→矢頭峠(仁王峠)→矢頭中宮公園キャンプ場


矢頭山は、三重県松阪市(嬉野)と津市(一志)の境にある険しい峰々の総称で、
かつて役行者が修験の行場を開き、矢頭山権現と呼ばれていたそうだ。

標高は最高点の矢頭山(御峰)でも731mで、登山口からの単純標高差では500mを切るが、
修験的には5つのピークに名が与えられているように、登って降りて、なかなか大変な
ルートである。急な登降はあちこちに出てくるが、固定ロープは各所に張られ、
ヘルメットなどが要るほどではない。ただし注意深く、慎重に。

なお、矢頭山は、津市観光協会が選定した「津10山(つてんざん)」の1つでもある。

矢頭中宮公園キャンプ場の駐車場(無料)にクルマを置く。
公衆トイレもあるので便利。



すぐ目の前に、胸高周囲9.56m、樹高42.5mという、矢頭の大杉がある。
三重県の天然記念物だ。いやー大迫力である。
周辺は波氏神社の奥社の境内。やはり巨大な杉が何本も観られる。
江戸時代には全部で数千本の老杉があったという。



すぐ奥にある登山口。御峰ルートと滝見ルートが選べるが、不動滝(三の滝)の先で
合流する。ちなみに修験全盛時は、中宮から奥は女人禁制だったという。



この日は滝見コースからアプローチ。3つの滝で構成される不動滝が一望できる。
3本の沢が合わさる直下で渡渉し、まず黒々と光る鏡滝を観る。水量は少ない。



不動滝の三の滝。なかなか美しい流れだ。
苔で滑りやすい斜めの岩場を固定ロープをたどって滝に近づくと、仏像が線刻されて
いるが、この日は省略。



すぐ上で御峰コースに合流する。ほどなく不動滝休憩所に着く。休憩しようと思って
中を覗いたら、なんとウ○コと汚れた紙が散乱しているではないか。
休憩舎の中で用を足すでない(怒)!!
さらに少し先にある休憩舎(椿小屋)で、ようやくレスト。



廃林道に出て、数十メートルさきで再び山道に入る。大きな堰堤が2つ見える。
1つ目の堰堤を左から巻くと、その先からいよいよ急登が始まる。



木の根を頼りにひたすら登る。植林なので、眺めは単調。余計にしんどい。
何か所か、朽ちかけではあるが丸太ベンチもある。



稜線に出ると、冷たい風が渡っている。今日も冬型だ。
またまた固定ロープの急坂をファイト一発で、最初の顕著なピークに出る。
ここが大日拝展望台。修験の世界では牛ヶ嶽である。遥拝所というが、樹木が茂って
展望はイマイチだ。



途中のピークは、修験的には不動ヶ嶽・風尾ヶ嶽とされる。
両側が切れ落ちた狭い稜線を通る。こういう場所は、「蟻の戸渡」とかきっと名前が
ついていたはず。ほかにも、いかにも「鐘掛」っぽい岩もあったが、誰かご存知ないかな?



樹の間から、伊勢湾がちらっと見えた。このルート、全体的には展望に恵まれない。



いよいよ矢頭山(御峰)へ。地形図の等高線を見てもオッと思うほどの急登。
固定ロープ、木の根、岩を頼りに登っていく。ワクワク感にひたれる時間だ。



もちろん慎重に三点確保。



ひとつ南のピーク、髯山がチラ見できた。



そして到着した矢頭山(御峰)。三角点と、蔵王権現が祀られた小祠がある。
山頂部はちょっと広くなっているが、展望は、ここもイマイチだ。
伊勢湾からの漁船が、矢頭山のとんがった山容を目印にしていたともいう。



山頂からは、お決まりの急坂。ぐんぐん下る。



少しだけ登り返すと、地蔵峰のピークだ。四角い石板だけが往年の栄華を物語る。



最後はザレた風化花崗岩の急坂と、長い丸太階段で一気に下る。



矢頭峠(仁王峠)に下りてきた。矢頭トンネルができてからは、滅多にクルマも来ない。
この舗装道を下り、駐車地に戻る。その途中、ちょうど熟したアケビが採れたので
みんなで1個ずつ贅沢に頂いた。粘っこい果実の、ほんのりした甘さが今日のご褒美。

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