
■メイン写真
夕焼けの剣山に悠然と現れた、みごとな角をもった牡鹿
■今回のコース
19日 見ノ越→剣神社→西島駅→刀掛けの松→剣山頂上ヒュッテ→剣山→ヒュッテ[泊]
20日 ヒュッテ→二ノ森→殉難の碑→一ノ森ヒュッテ→一ノ森→殉難の碑→穴吹川源流の谷
→お鎖→不動ノ窟→鶴の舞→刀掛けの松→西島駅→祖谷川源流の谷→剣神社→見ノ越
⇒剣山木綿麻温泉
今年の剣山への山行は、一ノ森をセットに、行場を巡ってきた。
下界は酷暑が続く中、標高1900mの世界は肌寒いほどの涼しさ。
夕陽、星空、朝日を山頂から心ゆくまで楽しんだ。

見ノ越にクルマを置き、食堂で軽い昼食を済ませて出発。
剣神社の長い石段がスタートだ。

リフトの下をくぐる。
ブナやカエデの樹林帯なので、直接の日差しは防げる。

このあたりはまだ暑い。日差しがじりじりくる。風もあまりない。
身体に熱がこもらないようにゆっくり登る。

頂上に建つ雲海荘が見えた。

西島のリフト駅。日陰でちょっと休憩。

日当たりのいい尾根道に、甲高い「ピーッ」という声。
シカが2頭、クマザサの薮に消えていった。
ここ剣山もシカが増えており、あちこちに植生保護の防鹿柵がある。

源平合戦の頃、幼い安徳天皇の伝説が残る、刀掛けの松。
残念ながら松の木は枯死している。

シコクフウロが咲いている。かわいい花だ。

剣山本宮宝蔵石神社に到着。隣が、剣山頂上ヒュッテだ。
ヒュッテに荷物を置いてから、山頂へ。

ササの中に、ホソバシュロソウが咲いていた。ランのようだが、ユリ科の花。

広々とした山頂部。青い空、白い雲。

山頂の三角点に注連縄! なぜ?
ここまで神格化された三角点も他にないだろう。

小屋の前に咲いているナンゴククガイソウ。
ヒオドシチョウがたくさん舞っていた。

夕暮れの東の地平線に「影富士」ならぬ「影剣」が浮かび上がった。
見とれていたら、手前のササ原に一頭の牡鹿が現れた。

この日の日没は19:15頃。快晴の空に、絵画のような雲。
夢中でシャッターを切った。

三嶺の上に出ていた積乱雲もいい感じ。

ヒュッテに戻り、おいしい夕食を済ませたあと、これを吞む。
徳島県の名産、すだち入りの日本酒。

消灯前に、満天の星空を観望。
「光害」もなく、星空を見るには最高のコンディション。
夏の大三角形を横切る天の川も見えた!

朝。気温14.5度。名物の雲海が出ている。
強い風が稜線を超えて流れていくさまは感動的だ。

じっとしていると体の芯から冷えてくる中、日の出を迎えた。
ぱっと世界が明るくなる。

朝食を済ませて、一ノ森へ向けて、いざ出発。

二ノ森にある小さな祠。

シコクシラベやコメツガが中心の落ち着いた雰囲気の森。
コケの感じも、さながらミニ北八ツ。

殉難碑。
一ノ森で通信線を修理中に雪崩に遭って亡くなった剣山測候所の職員を悼み、
新田次郎が建てたもの。

青い屋根がメルヘンチックな一ノ森ヒュッテ。
ヒュッテ前の防鹿柵の内側には、クガイソウ、シコクフウロ、イブキトラノオ、
ニッコウキスゲなどが咲いていたが、柵がなければ一夜のうちに食い尽くされると
ヒュッテの管理人さんが教えてくれた。

山名表示がある一ノ森最高点で。地形図や登山地図では、すぐ隣の三角点峰のほうに
「一ノ森」の表示がある。

剣山(右)と次郎笈(左)を眺める。
殉難碑の四つ辻から、行場へ向かうトラバース道に入る。
カニコウモリの大群落などが見られる、楽しい道だ。

「穴吹川源流の谷」を渡る。小滝が涼しさを演出する。

行場に到着。両剣神社の背後は石灰岩の大岩壁だ。
稜線はあんなにたおやかな印象なのに、ちょっと下るだけでこのような険しい地形が
潜んでいるのも剣山の魅力だ。

ギンバイソウ。

キレンゲショウマも、気が早いやつがもう咲き始めていた。
やはり、少し花期が早いようだ。

お鎖の行場。ちょっとだけ入ってみて、上部を覗いてみた。
鎖場は80mほどある。

不動ノ窟。ひんやりした洞窟だ。

内部におじゃましてみた。冷たい水がとめどなく流れている。

鶴の舞。ここも行場のひとつだ。この下は切れ落ちた岩場だが、
行場ルートは、そこを上ってきているのだ。

刀掛けの松、西島駅を経て、遊歩道ルートで下山する。
距離は少し長いが、樹林帯の中のおだやかな坂道は足にやさしい。
巨大なミズナラが待っていてくれる。

祖谷川源流の谷。冷たい、いい水が湧いている。
空いたペットボトルに水を詰めて帰るといい。
昼過ぎに見ノ越に下り、クルマで剣山木綿麻(ゆうま)温泉へ。
入浴料は400円だが、割引券100円を使って差引300円。
銭湯よりも安く温泉に浸かれるなんて!
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!
夕焼けの剣山に悠然と現れた、みごとな角をもった牡鹿
■今回のコース
19日 見ノ越→剣神社→西島駅→刀掛けの松→剣山頂上ヒュッテ→剣山→ヒュッテ[泊]
20日 ヒュッテ→二ノ森→殉難の碑→一ノ森ヒュッテ→一ノ森→殉難の碑→穴吹川源流の谷
→お鎖→不動ノ窟→鶴の舞→刀掛けの松→西島駅→祖谷川源流の谷→剣神社→見ノ越
⇒剣山木綿麻温泉
今年の剣山への山行は、一ノ森をセットに、行場を巡ってきた。
下界は酷暑が続く中、標高1900mの世界は肌寒いほどの涼しさ。
夕陽、星空、朝日を山頂から心ゆくまで楽しんだ。

見ノ越にクルマを置き、食堂で軽い昼食を済ませて出発。
剣神社の長い石段がスタートだ。

リフトの下をくぐる。
ブナやカエデの樹林帯なので、直接の日差しは防げる。

このあたりはまだ暑い。日差しがじりじりくる。風もあまりない。
身体に熱がこもらないようにゆっくり登る。

頂上に建つ雲海荘が見えた。

西島のリフト駅。日陰でちょっと休憩。

日当たりのいい尾根道に、甲高い「ピーッ」という声。
シカが2頭、クマザサの薮に消えていった。
ここ剣山もシカが増えており、あちこちに植生保護の防鹿柵がある。

源平合戦の頃、幼い安徳天皇の伝説が残る、刀掛けの松。
残念ながら松の木は枯死している。

シコクフウロが咲いている。かわいい花だ。

剣山本宮宝蔵石神社に到着。隣が、剣山頂上ヒュッテだ。
ヒュッテに荷物を置いてから、山頂へ。

ササの中に、ホソバシュロソウが咲いていた。ランのようだが、ユリ科の花。

広々とした山頂部。青い空、白い雲。

山頂の三角点に注連縄! なぜ?
ここまで神格化された三角点も他にないだろう。

小屋の前に咲いているナンゴククガイソウ。
ヒオドシチョウがたくさん舞っていた。

夕暮れの東の地平線に「影富士」ならぬ「影剣」が浮かび上がった。
見とれていたら、手前のササ原に一頭の牡鹿が現れた。

この日の日没は19:15頃。快晴の空に、絵画のような雲。
夢中でシャッターを切った。

三嶺の上に出ていた積乱雲もいい感じ。

ヒュッテに戻り、おいしい夕食を済ませたあと、これを吞む。
徳島県の名産、すだち入りの日本酒。

消灯前に、満天の星空を観望。
「光害」もなく、星空を見るには最高のコンディション。
夏の大三角形を横切る天の川も見えた!

朝。気温14.5度。名物の雲海が出ている。
強い風が稜線を超えて流れていくさまは感動的だ。

じっとしていると体の芯から冷えてくる中、日の出を迎えた。
ぱっと世界が明るくなる。

朝食を済ませて、一ノ森へ向けて、いざ出発。

二ノ森にある小さな祠。

シコクシラベやコメツガが中心の落ち着いた雰囲気の森。
コケの感じも、さながらミニ北八ツ。

殉難碑。
一ノ森で通信線を修理中に雪崩に遭って亡くなった剣山測候所の職員を悼み、
新田次郎が建てたもの。

青い屋根がメルヘンチックな一ノ森ヒュッテ。
ヒュッテ前の防鹿柵の内側には、クガイソウ、シコクフウロ、イブキトラノオ、
ニッコウキスゲなどが咲いていたが、柵がなければ一夜のうちに食い尽くされると
ヒュッテの管理人さんが教えてくれた。

山名表示がある一ノ森最高点で。地形図や登山地図では、すぐ隣の三角点峰のほうに
「一ノ森」の表示がある。

剣山(右)と次郎笈(左)を眺める。
殉難碑の四つ辻から、行場へ向かうトラバース道に入る。
カニコウモリの大群落などが見られる、楽しい道だ。

「穴吹川源流の谷」を渡る。小滝が涼しさを演出する。

行場に到着。両剣神社の背後は石灰岩の大岩壁だ。
稜線はあんなにたおやかな印象なのに、ちょっと下るだけでこのような険しい地形が
潜んでいるのも剣山の魅力だ。

ギンバイソウ。

キレンゲショウマも、気が早いやつがもう咲き始めていた。
やはり、少し花期が早いようだ。

お鎖の行場。ちょっとだけ入ってみて、上部を覗いてみた。
鎖場は80mほどある。

不動ノ窟。ひんやりした洞窟だ。

内部におじゃましてみた。冷たい水がとめどなく流れている。

鶴の舞。ここも行場のひとつだ。この下は切れ落ちた岩場だが、
行場ルートは、そこを上ってきているのだ。

刀掛けの松、西島駅を経て、遊歩道ルートで下山する。
距離は少し長いが、樹林帯の中のおだやかな坂道は足にやさしい。
巨大なミズナラが待っていてくれる。

祖谷川源流の谷。冷たい、いい水が湧いている。
空いたペットボトルに水を詰めて帰るといい。
昼過ぎに見ノ越に下り、クルマで剣山木綿麻(ゆうま)温泉へ。
入浴料は400円だが、割引券100円を使って差引300円。
銭湯よりも安く温泉に浸かれるなんて!
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