Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2021年11月17日(水) 大和高原・貝那木山(城山)、都介野岳、三陵墓古墳をめぐる!

2021年11月19日 | 山登りの記録
■メイン写真
城山登山口バス停付近から見た都介野岳(都介野富士)。コンパクトなご当地富士だ。


■今回のコース
城山登山口バス停→貝那木山(城山)→城山登山口バス停→三陵墓古墳公園→都介野岳→
来迎寺→来迎寺バス停


今月の「らくらく山歩の会」は、大和高原・都祁の里の里山2座と、歴史を楽しむ
ハイキング。
あまり知られていないが、のどかな時間をすごすにはピッタリのエリアである。



自由昇降のバス停、城山登山口でバスを降り、まずは東側へ、細い農道に入る。
農家の庭先のナツメに実がいっぱい。しかし、今年は霜により味がよくないとのこと。



戦国時代に貝那木城が築かれた城山。山道に入るところには、頂上まで600mと
書かれた傘立てがあり、杖が何本か入れてあった。



植林の中、少しの登りで貝那木山に着く。
二の丸跡には、天文年間(1532-1555)にここに城を築いた多田源氏系の多田氏の
供養塔がある。



本丸があった頂上は標高597m。三角点がある。



山頂からは白石の集落が見渡せる。



本丸近くに咲いていたリンドウ。



八大竜王の石標からの展望はすばらしく、都祁の里が一望のもと。



別の道で下山する。黄葉がきれいだった。



城山登山口バス停に戻ってきて、今度は西へと歩を進める。
お次は三陵墓古墳公園だ。大和高原最大の、全長約90mの前方後円墳・東古墳と、
直径約40mの円墳・西古墳があり、それぞれに埴輪のレプリカが装飾され、
公園化されている。



古代人をイメージした石造と並んで仁王立ちするともちゃん(笑)。
公衆トイレの横に立派なあずま屋があり、ここでランチタイム。
風もない、うららかな陽気。

午後はまず、都介野岳をめざす。



農道の曲がり角は南之庄東口バス停。
路線バスファンによると、他人様の家の軒下にバス停の表示板を吊るす"文化"が
ある奈良交通は全国的にも非常にレアなんだそうだ。



都介野岳は、別名・都介野富士と呼ばれている。ほんのちょっと登るだけで
山頂に着けるご当地富士だ。



山頂直下の四つ辻。整備された木段が続く。



途中にある役行者祠。ここにも修験の色彩が!



平らな広場になっている山頂には三角点、神社、倉庫のような建屋がある。
小さな神社は綺麗に掃除されており、地元の方々の愛着が伝わる。



展望はわずかだが、足元に白石集落、向こうに針方面が開ける。



さきほどの四つ辻から別の道で下山し、次に来迎寺に向かう。
道すがら、大和牛の牛舎の横を通る。我々の足音、話し声に反応して、
黒毛和牛たちがこちらのほうを向いてくれる。



のどかな農道をたどり、行基が開創したと伝わる来迎寺に到着。
奈良県の保護樹木に指定されているコウヤマキの老木がある。



本堂の裏には、約100基の五輪塔が並ぶ。興福寺や多田源氏にまつわる人々の墓だ。
中でも延慶3年(1310)の銘が入る宝篋印塔は、国の重要文化財に指定されている。
国の重要文化財といっても、自然の中にこのように置かれているだけ。
それがまたいい。

ちなみに見ることはできないが、本尊の阿弥陀如来坐像も重要文化財だそうだ。
本堂にある木造善導大師坐像は鎌倉時代初期のもので、快慶作と推定されている。
無住の寺に、なんという貴重品が置かれているものか。

時間があれば都祁水分神社に行く予定だったが、ここでタイムアップ。
来迎寺バス停から、榛原駅行のバスに乗った。
ゆったりした一日だった。

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