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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

10月8日(日)~9日(月)強風、でも展望良好の南ア・仙丈ケ岳(3)

2006年10月12日 | 山登りの記録
油断すると吹き飛ばされそうな強風の中、ピークに到達。時折、一陣の霧が通り抜けるが、おおむね視界は良好。三角点の向こうの景色に一瞬、息を飲む。圧倒的な迫力の北岳の左横後方に、富士山が寄り添っているではないか(写真)。嬉しさのあまり一瞬寒さを忘れる。いや、本当に一瞬で、またサブサブに戻ったが。そのうち間ノ岳も見えてきて、本邦1位、2位、4位の山が並ぶ豪華絢爛の展望ショーとなった。

そういえば、ウチの山岳部の別部隊は、ちょうと今頃、日本最低標高の大阪・天保山に”登頂”している頃。はるか3029m下界に思いをはせる。後日談だが、彼らはなんとか三角点を発見できたそうだ。天保山は、ニセピークが横にあるから、じつは間違えやすい。

小屋に戻る。夕食後、あちこちで遭難事件が起きているのをTVで知る。背筋が寒くなる。我々も、紙一重なんだろうな。小屋の2階は冷え込んでいた。毛布だけでは寒いと思い、持参したシュラフを活用したら、夜中に汗ばんで起きてしまうほど、ぬくぬくの一夜を過ごせた。

9日朝は、見事な快晴。雲ひとつない。心配された強風もマシになっていた。何より驚かされたのは、一面の霧氷が、跡形もなく消え去っていたこと。一晩のうちに、霧氷はきれいさっぱり吹き飛ばされていたのだ。もちろんずっと気温は零下だったから、融けてしまうような温度ではなかった。こんな風の中、吹きっさらしになったら、ものの1時間で凍死できただろう。

真っ白になった北アルプスが、北は白馬から、南は乗鞍まできれいに見通せた。少し悲しい快晴だった。

下山は、昨日の風に懲りていたので、小仙丈ケ岳を通る尾根ルートはあきらめ、藪沢ルートに変更した。これはこれで、面白そうな滝を幾つも見られたので楽しかった。藪沢大滝は木々に隠れて、あまりよ見えなかった。

ともちゃんは、朝は頭痛がすると云っていたが、標高が下がると治った。そればかりか、風邪気味だった体調も、なぜか完全復活。いつものしぶとい生命力を取り戻していた。元気な歩みで大平山荘、北沢峠へ。10:00のバスに先んじて臨時便が出て、予定より早く仙流荘駐車場に到着。高遠のさくら温泉で、シアワセ感を増幅させた。

さらに蕎麦屋「けるん」(漢字は当て字で、忘れた)でユニークな高遠そばに舌鼓。店の名前で想像がつくように、店内には山の写真が所狭しと貼られていた。さっき見ることができなかった藪沢大滝の、沢筋からの写真があって感激。かきあげが美味。また、高遠そばは、つけ汁に焼き味噌と辛味大根おろし、山葵を入れるということだったが、これもまた美味。さらに、この店のオリジナルなのか、もうひとつ、つけ汁があって、これは薄ピンク色をしたクルミ味。これもなかなかオツなもので、最後の最後までラッキーな山行だった。

初めての南アルプスだったという新鋭・N平クンも愉しんで頂けた様子。世間の遭難騒ぎとは裏腹に、充実した気持ちのまま帰宅できた。

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