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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

7/9(土)、大峰の忘れられた鋭峰・勝負塚山に行ってきました。

2005年07月10日 | 山登りの記録
天気が悪いのは分かっていたが、他に日がないので、仕方なく大峰・勝負塚山に出かけた。上多古川の赤い橋からのルートを確認し、同じ道を戻る計画。とにかく往路だけでも天気がもてば、写真も撮れる。意を決して、重い腰をさすりながら運転席に座った。

いろいろ調べると、道はかなり荒れてきているようだ。荒天と、ヒルも予想されたので、Mr.Dash、ともちゃん、Y澤氏の3人に絞って出かけた。Mr.Dashは、ツェルトと簡単なお助け紐グッズを持参。ともちゃんはヒル除けのディート成分入りの薬を忍ばせる。Y澤氏はルートファインディング術に長けており、今日のような「よく分からん箇所があるかも知れない」ような登山では、すばらしい能力を発揮してくれる。こういう最悪の条件には、最適の人選と装備だ。

赤い橋の手前で駐車。さすがに、こんな日に登る酔狂は他にはいない。
クマ、毒蛇が出るので立入禁止という立て札があるが、自己責任と勝手な理解で先に進む。果たして簡易浄水場のところで2匹の蛇を見た。1匹は明らかにマムシ君であった。
給水管の左手から植林帯に入る。少し登り、巨大な岩塊の下に出る。左の支谷の滝を愉しく渡渉し、幅の広い水平道を経て、再び沢が右から近づいてくる。トタン板が散乱した小屋跡の左に赤テープ。いよいよ本格的な登り口だ。

ここからは、ザレザレの急坂。これはたいへんだ。我慢のしどころ。ソマ道なのか、誰かが迷った跡なのか、枝道が多い。雰囲気的に、尾根に乗って直登したくなるが、実は、1回小さな涸れ谷を渡るのがポイント。しっかり地図を見ながら行かないといけない。古いガイドブックに書かれている木製のハシゴはほとんど破損または朽ちていて、まともに使えないが、少なくともそこが正解ルートだという目印になる。

稜線に乗っ越し、しばらくアセビのヤブコギだ。雨がパラパラしてくる。昔は快適な稜線闊歩だったのだろう。しかし、今では大きな倒木がしばしば現れ、いちいち右側の植林帯を巻いたりして、思ったより時間がかかる。時折、イツボ谷の対岸の岸壁や、白鬚岳方面の展望が開けると、迫力に圧倒される。ちぎれた雲が竜のような形になって次々に渓谷を湧き上がってくる。天気が悪いときにも、それなりに見るべきところがあるのが大峰だ。やがたシャクナゲ群落と、左側斜面にブナ林が出てきて嬉しくなる。ただ、ずっと急な登りなので、さすがにしんどい。

腹ペコになったが、正午過ぎに山頂に到着。みんなで恒例の「おつかれさん」の握手。南側が少し開けているが、風の通り道になっていて、寒い。山頂を少し下って、やや広い平坦なところでツェルトをタープのように張って風雨とヒルをしのぎつつ、昼食をとった。ビバークの練習のようだ。

下山は往路を戻るが、案外、往路には見えなかった中途半端な踏み跡が何箇所か現れ、まごつく。ぼうっとしてはいけない、「探検の山」であった。まあ、これがルートファインディングの醍醐味なんだけど。

道中でもヒルを払いのけたが、クルマに戻ったときに3人で総点検したら、いるわいるわ。幸い、食いつかれる直前でひと安心。帰宅してからもザックカバーに1匹潜んでいたりして、合わせて11匹も確認してしまった。恐るべし、梅雨どきの勝負塚山。登るなら黄葉がすばらしい秋にしよう。もちろん熊除けの鈴を忘れずに。
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