Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

ヒルノダムールが、ようやくGI馬の仲間入り!/『第143回 天皇賞(春)』反省会

2011-05-03 23:59:59 | 競馬


読者の皆様、こんにちは。

管理人のDanchoです。

先ずは、「東北地方太平洋沖地震」(東日本大震災)で、犠牲になられた皆様のご冥福を、謹んでお祈り申し上げます。
また、この大震災で被災され、多くのものを失い、今もなお、避難生活を余儀なくされている皆様に対し、謹んでお見舞い申し上げます。

更新の日付は、5月3日としていますが、只今、5月2日、12時20分頃です。

今日も、無事に新たな1日を迎えることができ、こうしてパソコンに向かって、ブログの更新ができることに、感謝したいと思います。


昨日、京都競馬場で行われた、私の中では、このレースが一番格式高いと思っている『天皇賞(春)』。

結局、以下の通りの結果に…。

◎ローズキングダム(4番)→11着
○トゥザグローリー(9番)→13着
▲ヒルノダムール(2番)→1着(優勝)
☆ペルーサ(6番)→8着
△マイネルキッツ(8番)→6着
△ビートブラック(1番)→7着
△ナムラクレセント(3番)→3着

基本的には、「史上稀に見る、最強の明け4歳牡馬陣 vs マイネルキッツ」と思っていましたが、それっぽくなったのは良かった気がします。久々に「強い馬がちゃんと勝ったレース」には、少なくてもなった気がしています。

先ず、敗因を挙げる前に、優勝したヒルノダムールを褒め称えたいと思います。

ヒルノダムール、悲願のGI制覇 中央競馬の天皇賞・春(産経新聞) - goo ニュース

この馬は、2005年のディープインパクトの走りで衝撃を与えた『若駒S』で、能力非凡なところを見せ付けて勝って、この世代のクラシックの「中心」としてずっと君臨してきました。

しかし、『皐月賞』こそ、突っ込んで2着に食い込んだものの、『東京優駿』『菊花賞』共に、上位人気を背負いながら、それぞれ9着、7着に敗れ、着順掲示板に載ることすらできませんでした。

その後も、比較的「順調」に使われ、常に結果を求められて苦しんでいましたが、血統背景から、実は「晩成型」と見る方が正しく、人気と結果を求める声が「先行しすぎた」感があった様に思います。

このレースでは、そんな背景から、「最強世代に、乗り遅れた馬」として、やや「軽視」されていた気がしますが、ようやく能力が開花したと見るべきでしょう。
前走の『大阪杯』に、結果を求められながらようやく勝てた事で、「肩の力が抜けた」のが、能力開花に繋がり、このレースでも結果が出せたと見て良いと思います。

もう一つは、やや馬場が渋っていたのも、味方したかもしれません。

『皐月賞』2着も、渋った馬場で強烈な末脚を繰り出してのものですから、道悪は比較的上手だった…と見ることができ、これまでレースで戦ってきた相手も、『札幌記念』を代表として「強かった」事で、相当揉まれ、その経験が活きたのだと思います。

管理する昆 貢 調教師も「状態は申し分ないから、これで勝てなければ、距離がダメか、元々能力がなかった…という事」と語っており、ある意味「退路を断った」トレーニングを課してここに臨んだ様で、馬も見事にそれに応えた…と言って良いと思います。

意外に、トラックマンの中で、ファンが多い馬(関西競馬エイトの喜多村トラックマンは、惚れこんでいますね)ですし、これを機に大いに飛躍が期待できると思います。

この馬の持っている力を上手に引き出すことだけを考えて騎乗していた、藤田 伸二 騎手のファインプレーも見逃せませんね。
この春、「絶好調」でしたし、トランセンドで国内でも海外でも結果が出ていた様に、今、大きなレースで冴えている騎手の一人だと思います。

インタビューで「この馬の能力を過信していた部分もあった」と語って、謙虚な姿勢を見せていましたが、恐らく「馬の能力がありながら、結果が出せていない自分が、ふがいなかった」と思っていたのかもしれません。
しかし、この馬の手綱を誰の手にも渡していないという事は、この馬を一番知っているのも藤田騎手である事に間違いはなく、その人馬ともに「思い」が結果に繋がったとも、また言えると思います。

出入りの激しい、『天皇賞(春)』にしては珍しい展開(こういう展開は、1997年の第115回以来では?)にも動じず、内枠を利して、ジッと「溜め」を作って、「最後の直線で扇形になると信じていた(藤田騎手 談)」という読みも炸裂して、「はい、どうぞ」と言わんばかりに前がぱっくり開いて、無理なく先頭に立てたのが、「勝着」でした。

勝ち方としては、ほぼ「完璧」と言って良いと思います。おめでとう、ヒルノダムール&藤田騎手。

2着には、『東京優駿』馬のエイシンフラッシュが、「入ってしまいました」。

このレースに限っては、出来が良かった…。
今回は『東京優駿』と違って、比較的タフなレースでしたから、2400m以上は「走っている」と見て正解です。

この馬の「末」を見て、私も潔く「投了」でしたね。
ノーマークの馬に、あれだけのパフォーマンスをされては、仕方ありません。

ただ、これで評価を変えるつもりはまだなく、『宝塚記念』に使うなら、その前哨戦か、そのレースまでは様子を見ようと思っています。


では、上位人気しながら負けた馬達について触れていきます。

◎のトゥザグローリーは、1周目4コーナー~ゴール前直線~2周目1コーナーで、あれだけリズムを崩しては、このレースではダメです。もう、そこで「競馬が終わってしまった」という事になります。鞍上の四位 洋文 騎手も、かつて手綱を取ったシルクフェイマスの「残像」が頭をよぎったと思います。
シルクフェイマスも5連勝の勢いで、その年こそ、このレース3着でしたが、その翌年が、今回のトゥザグローリーと全く同じパターンで殿負けを喫しているところを見ると、残念ですが、同じ過程を踏んで、今後の競走馬としてのリズムすら崩すかもしれません。それ位、傷が大きい「敗戦」と見ます。騎手の「テン乗り」が敗因では、決してありませんね。
気性面でどのような「成長」を遂げるのか…そこに注目して今後のレースを見て行かねばならないでしょう。暫くは、この馬が使ってくるレースには、この馬を絡めて投資するのは危険と見ます。当てになりませんから。

○のローズキングダムの敗因が、さっぱり分かりません。全く見せ場なく終わりましたから、「早熟過ぎた」のでしょうか?。2歳から早々に結果が出ていた点を見ると、「目に見えない疲れ」とか「小さい馬なのに、タフなレースをし過ぎて消耗した」という点があるのかもしれません。名門・橋口 弘次郎 厩舎がどう立て直してくるか…その手腕が試されますね。
鞍上の武 豊 騎手が、本当に精彩を欠きます。昨年の春先の『毎日杯』で、ザタイキの故障による激しい「落馬事故」の恐怖が、武騎手の身体を、委縮させているのでしょうか?…心配です。

☆のペルーサは、間違いなく「距離」と「タフな展開」に向かない…という事でしょう。能力がありながら、自分で競馬を作れない「弱点」を突かれた格好でしょうね。
ゲートは悪くはなかったので、もう少し短い距離で、良馬場ならば、ようやく馬券に手が出せそうな雰囲気です。「ゲートが悪い」気性が直ってきているのは明るい材料と見て良いと思います。

△筆頭のマイネルキッツは、この展開なら「善戦」の部類に入ると思います。
先行する馬の「誰か」がしっかり逃げて、2番手で追い、3コーナーの坂の下りでスピードに乗り、セーフティーリードを奪って逃げる…という展開であれば、3年連続の馬券対象内はあったと思います。最後は、同じ戦法を、ナムラクレセントに先にやられてしまい、「超」が付くほどのスローペースで、誰も逃げない「不向き」な展開にスタミナを奪われ、何と「ダート」を得意とする馬と、6年連続の「皆勤賞」馬に差されてしまっての6着…惜しかったと思います。

△のビートブラックは、このメンバーに入って、血統がやや地味で、実は「マイル向き」(父ミスキャストは、母が、「フーチャン」ことノースフライト)ですから、この距離で実績があったこと自体「不思議」と見れば、この成績も「善戦」です。

もう一頭のナムラクレセントも、スタートで出負けして、向正面で「もうたまらん…」という形で先頭に出た分だけ、後ろの馬に差された格好で、リズム良く走っていれば、2着はあったかもしれません。しかしながらこの展開、馬自身もリズムを崩しながら、3着に持ってきた和田 竜二 騎手は、テイエムオペラオーで人気を背負って応えて2連覇し、アルナスラインでも結果を出していることから、長距離は上手ですね。

ダートでしかレーティングが算出できないマカニビスティーが4着だった事を思うと、今年に限っては「ダート3200m」みたいな時計で、「特殊」だったかもしれませんが、もう一度同じメンバーでレースをした場合、違った結果になりそうで、メンバー的には揃った、良いレースだったとは思います。

来年、今の4歳牡馬が、5歳牡馬として、「最強世代」として高いレベルで競り合い、今の3歳牡馬に、兄・ドリームジャーニーよりもセンスが良さそうなオルフェーヴルという逸材も、4歳馬として参戦してきそうで、高いレベルのレースが見ることができそうです。


今年は、馬券としては残念な結果でしたが、能力高いヒルノダムールが、ようやく結果を出して、GI馬の仲間入りしたという点で、感動的でした。

来年は、どんな構図で、どんなレースとなるのか…楽しみです。

(写真は、時事通信社から引用。)

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