Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

62回目の『広島 原爆の日』

2007-08-06 21:35:28 | 社会
今日は8月6日。62回目の広島の『原爆の日』です。

毎年のように、厳粛な気持ちになります。

ですが、朝日新聞の社説にもありますし、小生も感じてはいましたが、今年の『原爆の日』は、昨年までとは、いささか様相が異なっている気がします。

おそらく、小生にそう感じさせるのは、mitamuraさんのお言葉をお借りすれば、安倍 晋三 内閣総理大臣の掲げた『戦後レジームからの脱却』や、『美しい国づくり』が、すっかり画餅に帰していて、今となっては何の説得力もなくなったことも、もちろんあります。

そして、忘れてはならない、久間 章生 前・防衛大臣の「原爆が落とされて、長崎は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだ、という頭の整理で、今、しょうがないな、というふうに思っている」と発言したことが、さらに大きな影を落としたことが背景にあることは、疑いようがありません。

そして、「超」が付くほどの護憲派であった、広島がご出身の宮沢 喜一 元・内閣総理大臣が、今年ご逝去されたことも、もちろんあります。

小生自身にフォーカスを当てると、昨日の娘の通う幼稚園の『夕涼み会』という行事の中で、「行灯の奉納」という式典があり、出席したことも、深層ではあるんじゃないかと感じます。

本件は、すでに、人生の大先輩である酔流亭さんや、風屋さんも語っておられますので、(特に風屋さんの今日のエントリー記事は、力作です)小生からは、改めて申し上げることや、付け加えることなどはないです。
平和を願い、憲法第9条の重みをしっかり胸に抱きながら、今後の人生を歩んで行く気持ちにも、変わりはないです。

ですが、あえて…。

おそらく、平和を願う皆さんのお心を代弁なさっているのが、今日の秋葉 忠利 広島市長の『平和宣言』ではないでしょうか。
そこに、『全て』が集約されているのではないでしょうか。

最後の一節…今日の中国新聞社号外から引用して、紹介しましょう。

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 唯一の被爆国である日本国政府には、まず謙虚に被爆の実相と被爆者の哲学を学び、それを世界に広める責任があります。
同時に、国際法により核兵器廃絶のため誠実に努力する義務を負う日本国政府は、世界に誇るべき平和憲法をあるがままに遵守(じゅんしゅ)し、米国の時代遅れで誤った政策にははっきり「ノー」と言うべきです。
また、「黒い雨降雨地域」や海外の被爆者も含め、平均年齢が七十四歳を超えた被爆者の実態に即した温かい援護策の充実を求めます。
 被爆六十二周年の今日、私たちは原爆犠牲者、そして核兵器廃絶の道半ばで凶弾に倒れた伊藤前長崎市長の御霊(みたま)に心から哀悼の誠を捧げ、核兵器のない地球を未来の世代に残すため行動することをここに誓います。

 二〇〇七年(平成十九年)八月六日
 広島市長 秋葉 忠利

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この『平和宣言』の中にある…

「米国の時代遅れで誤った政策にははっきり『ノー』と言うべきです。」

の部分は、ブッシュ大統領が、9・11の同時多発テロに対し、徹底抗戦を高らかに宣言し、ある意味…

「目には目をならば、歯には歯をもって…」

ということに対する警鐘と、小生は理解しました。

ここでいう『歯』は、当然ながら『核兵器』を意味するものと…。

久間 前・防衛大臣の発言が、長崎の被爆された皆様のお心を深く傷つけただけたことはもちろん、日本国民の誰しもが、この発言をした久間氏を糾弾したことによって、核兵器を拒否する姿勢が鮮明になり、それを世界に示しました。
この「怒りの火」を、決して鎮めてはならないと思います。

実は、安倍 晋三 内閣総理大臣の「ご当地」であり、小生の住まいのある山口県は、被爆者人口が、広島県と長崎県に続く、3番目に多い都道府県であります。

支持率が「坂を転げ落ちるような右肩下がり」の安倍首相には、それを大いに「自覚」して、参議院選挙に大敗し、方向舵を完全に失ったにも拘わらず、首相の椅子にしがみついた「心意気」を、すっかり画餅に帰している『戦後レジームからの脱却』の実現を通じて、その片鱗だけでも示していただきたいものです。

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