Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『第55回 有馬記念』…反省会に近い、レース回顧

2010-12-27 00:00:01 | 競馬
昨日、中山競馬場で行われた、2010年のJRA主催のGIレースの最後を飾る、グランプリレース『有馬記念』。

結果は、以下の通りに…。

◎ブエナビスタ(7番)→2着
○ネヴァブション(2番)→8着
▲ドリームジャーニー(12番)→13着
☆オウケンブルースリ(13番)→11着
△ヴィクトワールピサ(1番)→1着(優勝)
△ルーラーシップ(5番)→6着
△ペルーサ(14番)→4着
△フォゲッタブル(3番)→10着

優勝した△1番手のヴィクトワールピサは、馬体のできが良かった。返し馬もスムーズだし、このレースに限っては、強かった。
鞍上のM.デムーロ騎手のプレーも見事。
極端なスローペースで、前に位置しないと勝てないと見るや、それまでの展開を一度「壊して」、新たに自ら展開を作りに行って、そのまま押し切ってしまったのだから、ファインプレーと言える。
この騎手は、血統とか、脚質とか、そういった「常識」みたいなものを一度「度外視」して、どんな馬でも「このレースに勝つ!」という、レースにピッタリと当て込めて乗れるのが魅力。同じイタリアのF.デットーリ騎手の騎乗スタイルを凄く勉強して、再現している様にも思える。
このプレーは、日本の若手騎手の見本になるし、来年以降も是非来日して欲しい。

2着、しかもスリット写真を見る限り、数センチの差で届かなかった◎のブエナビスタは、今回も内容は強かった様に思う。やはり、現時点で最強馬の評価が妥当だ。
あの展開で、やや後方で、最後の直線を向いても、「絶望的」とも言える位置から勝ち負けになったし、最後の3Fの時計も、今回もメンバー中最速。
その様にこの馬をエスコートしたC.スミヨン騎手のプレーも見事だった。今回は、相手に一本取られただけで、仕方ない。この借りは、来年もう一度来日して返して欲しい。
この馬は、中山コースの様に、最後の直線が短く、小回りで最後に坂がある馬場は、やや苦手なのかもしれない。広いコースで持ち味がより活きるタイプで、来年も現役なら、今年と同じローテーションを組むと良いと思う。鞍上は、C.スミヨン騎手が、フランスで「オフシーズン」になるまでは、横山 典弘 騎手に戻すのが、ファンも納得するのでは?。

驚いたのが、3着のトゥザグローリー。
母(トゥザヴィクトリー)もこのレースで、マンハッタンカフェの3着に入った様に、血統面での底力を感じる。マイルで全くダメだったという事で、やはり距離はこの位が合うのだろう。
来年は、『宝塚記念』や『天皇賞(秋)』を最大目標に置く様なローテーションを組むと、常に勝ち負けの競馬ができるのではないだろうか。
今回は、ローテーションが厳しい中、良く頑張った方だ。もっとも、全く人気がなかったから、できた業かもしれないのだが。

4着に入ったペルーサ。
今回は、ゲートを無難に出たので、良い競馬ができると思ったが、展開に大きく左右される様だ。極端なスローペースでは、前半に無駄な脚を使わざるを得なく、「豪脚」とも言える鋭い末脚が使いにくい様だ。
少し出遅れて、終いを活かせる展開が「ツボ」の様で、ゲート云々は案外関係ないのかもしれない。
能力が高いのは認めるのだが、GIレースのステップレースをたくさん使って、その経験からバリエーションを広げないと、馬券は相変わらず買いにくい馬で終わってしまう可能性がある。

5着のトーセンジョーダンは、今年ブレークしたナカヤマフェスタの様に、将来を嘱望されている馬なので、この後順調に使えるようになると、面白い存在かもしれない。
強い世代である「明け4歳馬」の前の「大きな壁」になって欲しいと思う。

○に推したネヴァブションは、8着。
残念だが、結果は受け止める。
ただ、この馬を1年間見てきて、ようやく能力を出せるようになったし、『AJCC』から『有馬記念』まで、しかも、海外にも出かけられた様に、1年間無事に使え、しかも2桁着順に沈むことがなかったことは大収穫。
この後どうするのか分からないが、たくさんレースを使っている馬ではなく、現役続行なら、明け8歳でも、まだ頑張れるはずなので、GIを獲りに行くローテーションを組んで欲しい。
提案だが、1年間使い詰めだったので、すぐにリフレッシュ放牧にでも出して、得意な中山コースで能力を出せる様な、『中山記念』→『日経賞』→『天皇賞(春)』→『宝塚記念』といったローテーションはどうだろうか?。

▲に今回は推したドリームジャーニーは、順調に使えて…の馬らしい。
これに欠いたのが全てで、「追われる身」では、馬体の寂しさが示している様に、荷が重いのだろう。

☆に推したオウケンブルースリも、やはり今回は展開不向き。ペルーサと同型の馬と言える。
ただ、絶好調なら、そのままの勢いで、GIをたくさん獲れそうな感じはする。

「エアグル―ヴ」を母に持つフォゲッタブルも、ルーラーシップも、もう少しハードな調教で鍛えてから…の馬ということかもしれない。


さて、今回のこのレース。

外国人騎手に「表彰台独占」を許してしまった格好だが、日本人騎手で「ブエナビスタを負かす」という気概で騎乗していたのは、安藤 勝己 騎手と、横山 典弘 騎手だけで、「ブエナビスタに真っ向勝負」を挑みに行ったのが、後藤 浩樹 騎手だけだった様な気がする。

「負かす騎乗」に徹した2人は、共にブエナビスタに騎乗歴があり、馬の能力を熟知しているゆえのプレーだったと思う。
つまり、「同じ位置からの追い比べ」では「見劣る」ので、「セーフティーリード」を作ってゴールに雪崩れ込む作戦で挑んだ…という事だ。
共に、「追い込み」の脚質の馬に騎乗していたので、それを終いで活かし切れなかったので負けたが、プレーとしては一流だったと見る。

ブエナビスタとほぼ同じ位置取りからの「真っ向勝負」の競馬をした後藤騎手は、敗れはしたものの、私は好感を持った。
夏に海外によく出かけて、「武者修行」をしている成果を試しているのだから、これからもそれを貫けば、もっと大きなレースを勝てると思う。

この様に、「外国人騎手にやられっぱなしで良いのか」という「疑問」を持った日本人騎手が少なくなりつつあるのが心配だ。
来年以降も、外国人騎手の良いところは見習い、「勝ちに行く」プレーをもっと見たい。


私の馬券作戦は、作戦としては「成功」ではあるが、「完敗」だった。

嘆いても仕方ないので、また来年、新たな気持ちで頑張りたい。

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