Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『第52回 有馬記念』 レース回顧

2007-12-23 17:52:16 | 競馬
今日は、JRAの競馬の今年の最後のGIレースである、グランプリ・レースの『有馬記念』が行われましたね。

早速ですが、このレース回顧をしましょう。

先行して持ち味が発揮されるメンバー構成だけに、どの馬がレース展開を握るかが分かりにくかったですが、『ジャパンカップ』と同じ様に、チョウサンが先頭に出ました。
ダイワスカーレットは、本来はこのメンバーでも鼻を切りたかったかも知れませんが、チョウサンに前に出られて、折り合いを欠きながら2番手に控える格好になりましたね。
最内枠に入ったメイショウサムソンは、位置取りを前目にするには絶好枠でしたが、恐らく馬場状態が発表の「稍重」よりも実際は悪いと武 豊 騎手が判断して、比較的馬場が良い状態の外に持ち出した分だけロスが発生し、先行集団につけることができませんでした。
これが最後まで、全馬の着順に影響した格好になるのですが…。

最初の1,000m通過タイムは、やはり馬場が影響してか、60秒7と平均からやや遅いペースとなっています。
これでは、馬場状態を考慮しても、最後方からラスト3Fを切れる脚質で捲って差す芸当はなかなか決まらないですから、この時点で後方にいた馬は、チャンスが限りなく小さくなったと考えられます。
その後方集団に、上位人気馬がいるのですから、メジロパーマー→レガシーワールドの先行2頭で決まった『有馬記念』と同じパターンになることを、ある程度覚悟する必要があるでしょう。
実際小生も、ウォッカが早めに動いた時点で、半分「負ける」ことを覚悟しました。
(趣味の範囲で、納得できる馬券の買い方だったので、ダメージは小さかったですが…。)

このレースの結果を決めたのは、その後のペースが13秒台のラップを2度刻んでいる点です。
この時点でも後方にいたメイショウサムソンは、もはや武 豊 騎手の判断ミスで「アウト」がほぼ確定です。
これでは、先行集団に最初からいた馬たちが有利に作用しますね。
実際の結果も、その通りとなっています。


優勝したのは、以外にも9番人気に甘んじていた、マツリダゴッホでした
お笑い芸人の「シャンプーハット」小出水さんの眼力は、素晴らしいです。お見事でした
こういう馬場を逆手に取って、『有馬記念』の「ラッキー枠」である3番を引いたことで、スタートも問題なかったことから、経済コースを取った蛯名 正義 騎手の好判断が見事に決まった感じです。
このレースでの収穫は、マツリダゴッホの「お買い時」がはっきりしたことです。
つまり、この馬もエイシンドーバーと同じで、典型的な冬馬で、去年は小生もこの馬にこの時期…だいぶ救われました。それを見落としたのは、小生のミスですね
しかも、中山コースの実績が、十分すぎるほど十分。
その上、元々先行して持ち味が生きるタイプで、このレースでも5番手以内の位置取りでレースを展開しています。
この距離も問題はありませんから、完全なこの馬の勝ちパターンです。

2着は、2番手で常に粘っていたダイワスカーレットでした。
これで「最強牝馬」…と言いたいところですが、もう1レース見る必要があります。
あまりにも運が良すぎる馬で、今日も、展開がこの馬に味方しています。
「運も実力の内」かも知れませんが、本当に厳しい展開の中でレースをして勝ちきれるなら、評価はできます。
しかし、向こう正面では引っ掛かり気味でしたので、やはり前に馬がいると、思うようなレースはできない馬のようです。これが「気性難」の片鱗でしょう。
今日のレースは、他馬が馬場状態悪化で苦しみ、レース展開が典型的な前残りとなりましたから、たとえ向こう正面で掛っても、対処は可能でしょう。
今日の馬場状態であれば時計は不問ですから、良馬場でもっと厳しい展開でも、やはり連対できるなら、その時こそ「最強」とします。
来年の『宝塚記念』が良馬場でメンバーが揃い、この馬も出走してきて連対を果たすまでは、評価を見送りたいですね。

3着は、このレースで引退のダイワメジャーでした。
距離は昨年も3着ですし、血統背景からも、半妹のダイワスカーレットよりも「守備範囲」です。
したがって、すべてを総合して考慮した場合、この馬が、今日のレース結果と馬が本来持っているポテンシャルとが最も相関していると言えると思います。
「喉鳴り」の手術を克服して数多くのGⅠレースを使い、結果もそこそこ残したことを考えると、本当に「お疲れ様でした」と敬意を払いたいと思います。

4着は、△筆頭に推したロックドゥカンブでした。
位置取りが、今日の馬場や展開を考慮した場合は致命的でしたが、着順掲示板に乗ったのは、実力上位である証拠ですね。
中山コースの実績もあったことが、この結果に繋がっていることは確かですが、南半球生まれの3歳馬の割には馬体は立派で、能力の非凡な面を垣間見た気がします。
来年以降の活躍が楽しみな1頭です

上位人気した馬達を、簡単に敗因分析しましょう。

5着のポップロックも、前目で競馬をすると宣言しましたが、蓋を開けてみると、実は中段。
道悪が上手で、枠順にも問題がなかった点や、全走のジャパンカップでも勝ちきれなかった点を考慮すると、年齢的な衰えが見え始めたのかもしれません。

8着のメイショウサムソンは、今日は武 豊 騎手の判断ミスが全てです。
同期の蛯名騎手が好判断だっただけに、武 騎手がこの馬を負かしてしまった感じがします。
4着のロックドゥカンブとほぼ位置取りが一緒でしたから、言い訳もできないでしょう。
この馬は、やはり石橋 守 騎手が乗ってこそ、持ち味が活きると思いますね。
本来は、この展開でもこんなに惨敗する馬ではありませんから、武 騎手の今年の精彩を欠いたプレーが、最後まで尾を引いた気がします。
「騎手」が、来年に向けて、立て直しが必要かも知れません。
(「アドマイヤ」の馬に乗れなくなった理由が、見えた気がしますね。)

11着のウォッカは、枠順から「大外枠」になった時点から、すでに命運が尽きていた感じです。
レース展開がよどみなくなり、馬場状態も考慮して早めに動かざるを得なくなりましたが、そこで脚を使ってしまった感じがします。
また、狭い中山コースでは、この馬の実力は発揮しにくいのかもしれません。
後方から、牝馬特有の切れ味鋭い、捲り差しの豪脚を繰り出す競馬がこの馬には合っている気がしますので、来年は、京都外回りか、阪神外回りか、東京コースのいずれかの重賞レースを使うローテーションを組んでいくと良いかもしれません。
現時点で、ダイワスカーレットが「天敵」となっていますが、コースが変われば逆転は可能でしょう。


馬券は、仕方ありません
でも、どちらに転んでも納得できる買い方でしたので、悔いはないですね

ただ、競馬ファンの読者の皆様に貢献できなかったのが、残念です


これで、今年のJRAの競馬は全て終わりました


来年は1月5日から、東西で『金杯』からスタートしますが、競馬の展開予想の記事を本格的にエントリーするのは、3月下旬からになると思います。

競馬ファンの読者の皆さんには、「お待たせ」することにはなりますが、その間は、拙ブログの三本柱の『応援団』カテゴリの記事を中心に、エントリーしていく予定です
(『応援団に捧げた青春』シリーズも、楽しみになさっている読者がいらっしゃりながらも、競馬を優先して2か月以上「ペンディング」にしていますし、色々「宿題」を抱えていますので…。)


来年の競馬も今年以上に頑張りますので、読者の皆様のご支援を、どうぞ宜しくお願いします

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1 Comments

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YSP (振られ飛車)
2007-12-24 14:31:23
YHPではありません。数年前、ESP(蛯名スペシャル)というしょっちゅう出遅れるくせがありました。
YSP(豊スペシャル)というのは、中段より後方にもってゆき、大外から差し込むくせです。
デビュー当初、武豊騎手は前へもってゆくのは上手だが、後からはレースができないと言われていました。
当時のお手馬がシャダイカグラやマックイーンといった先行タイプの馬が多かったからなのですが。
欧州遠征と切れ味勝負のSS産駒の出現で、中段より後方からレースをすることが多くなりました。
しかし、差しにこだわっていると、先行粘りこみタイプの馬、スタート直後で行きたがって抑えられた馬、おまけにGⅠ連戦で消耗している馬にはどうしようもありません。彼が有力馬で負けるときは得てしてこういうときが多いのです。
本来、豊君は逃げさせるのが上手い騎手なのですから、前々で立ち回るべきだと思うのですが。

ところで、サムソンは石橋騎手に手戻りするのが最善手ですが、オーナーサイドは海外遠征を考えて降ろすかどうか微妙でしょうね。

ついでに、アンカツさんや岩田君は地方出身だけに前へもっていくことが多いですよね。
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