Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

なりふりかまうな!

2010-07-21 00:00:01 | 明川 哲也 さん
サッカーワールドカップも、スペインの初優勝で閉幕。

今は、夏の甲子園出場を目指して、各地で地区大会が行われています。

一番早く開幕した沖縄大会は、興南高校が優勝して出場を決め、春夏連覇に挑戦する事になります。楽しみですね。

さて、拙ブログの読者なら、ご存じの、このシリーズ

そうです。明川 哲也 さんの登場です

朝日新聞の「こころ」のコーナーの『悩みのレッスン』というコラムの回答者として、4週間に一度のペースで登場されています。

2007年6月1日に紹介した「『ゆるゆる教』のすすめ」のような、素晴しい「明川ワールド」を、今回も読者の皆さんに堪能していただけるでしょうか

少し、「箸休め」に、久々にこのシリーズ…リリースします。

今回は、今年2月14日に登場した分を紹介しますが…期待通りです。

では早速、紹介したいと思います


紹介するのは、東京都にお住まいの、22歳の学生の女性の方の相談に対する回答です。

相談事は、作詞家を目指すべきかどうか、悩んでいる。趣味でアニメなどをテーマに歌詞を書いているが、誰にも歌ってもらえない状態がつまらない。本当はシンガー・ソングライターになるのが夢。自分で作曲して歌うことができればいいが、そんな才能はなく、作詞でしか音楽にかかわれない。作詞をしているところを親に見つかると、夢を見ているとでも思うのか、変な目で見られる。作詞家は日の当らない職業のように見えるし、簡単になれるものでもないとも思う。でも、作詞家を目指すのは、そんなにおかしなことなのだろうか…という内容。

クリエーティブな仕事って、大変ですよね。

私も、研究・開発職ですから、毎年のように研究テーマの提案をしなくてはなりません。
そのためには、今担当している分野のことはもちろん、目新しいことにも精通することが必要です。
ですが、実験をすることは楽しいけれど、「明日の飯のタネ」を見つけるのは苦手なので、決して向いているとは思っていません。
実験をしながら、何か新しい結果が出ているかどうかを判断し、新規性&進歩性があるなら、特許も書かないといけません。それを見極める力も劣っていると思っています。

でも、それで「ご飯を食べている」以上は、「プロ」です。
厳しいけど、それが「社会」というものだと、自分に言い聞かせています。

シンクロの井村 雅代コーチは、「夢見る夢子ちゃん」でも構わないと仰っていますが、作詞家や作曲家、漫画家を目指す人は、皆「夢」を「実現」させるために、きっと相当しんどい思いをしながら「創作活動」をなさっているのでしょう。
その厳しさの渦中に踏み込んでいく「覚悟」があるのか、ないのか…がポイントの様な気がします。

そんな相談者に対し、「創作家」としてご活躍なさっている明川さんは、以下のように、厳しくも絶妙な回答をしています

以下、記事を全文引用して紹介しましょう。

*****************************************

 自分が書いた歌が大ヒットしてみんなに愛される。通帳を見れば印税の山。お小遣いで島を買っちゃいました。なんて将来が約束されるなら、日本国民のうち8千万人ぐらいが作詞家を目指すでしょう。でも、そんなヒットメーカーはごく数人だと知っているから、誰もが憧れで終わらせてしまうのです。
 つまり、あなたは何か勘違いをしています。自分の名で仕事をするのですし、当たればデカイ。プロの作詞家はまぶしいぐらいに日の当たる職業ですよ。
 ボクも何人かの歌手の方から依頼がきた時は、それが大ヒットしたらどうしようと、うれしい予感に震えました。島は無理でも、毎晩シマホッケぐらいは食えるのではないかと。しかし、そんな心掛けだからいけなかったのです。現実は厳しかった。ボクの場合、振り込まれる印税は年間の焼き芋代ぐらいです。
 そう。あなたの言葉の中で唯一当たっているのは、簡単になれるものではないという部分。今その瞬間にも、絶対プロの作詞家になってやるんだという人たちが五線譜をにらみながらトレーニングを重ねていることでしょう。めったにないチャンスをつかもうと、業界の人に会いまくっていることでしょう。
 親や他人の目が気になっているような段階では、まだ土俵すら見えていないに等しい。変人呼ばわりされてうれしいぐらいの執着がないなら、この道は厳しいでしょう。
 まずはなりふりかまわず一曲、世に出してみてください。悩むのはそこから先で十分です。
*****************************************

なるほど…

「とにかく、思い切ってやってみなさい」って事ですよね。
創作家の明川さんが仰るのだから、凄く説得力があります。

その「一歩」が踏み込めるかどうか…これが「創作活動」で必要欠くべからざることって事ですよね。

書くだけなら、厳しい言い方だけど、今の時代「誰でもできる」。
そうでなければ、今こうして私もブログを続けていますが、こんなに一般国民にブログは浸透してはいないと思います。
勝手な言い草かもしれないけれど、「ブログ」って、自己満足でも構わないじゃないですか。「小さな発信」だけれど、あくまで私信…。
だからみんな書くんだと思いますね。

私の様なしがないサラリーマンの心に響くような作品を、どれだけリリースできているか…その違いでしょう。
でも、「ただ書くだけ」と、「ご飯を食べるために書く」のとでは、凄~く違いがあると思います。
だから、私は「サラリーマン」なわけですし。

だけど、これは何も相談者だけに対するメッセージではない様に思います。
そう。私たちにも、「一歩踏み込む勇気」が「必要だよ」というメッセージが、回答の中に存在していると思います。
頑張らなくちゃ、ね。

いやぁ~どこまでその明川さんの「世界」は、「深く」て「広く」のでしょうかね

このペースですと、次のご登場は、6月29日に登場なさっているので、7月27日頃と思われます。
もちろん、それまでの登場分はストックしていますので、順次紹介して行きたいと思います。

この次も、どんな相談事に対し、どう回答して下さるのか…期待していますよ、明川さん
Comments (5)
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