Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『振り穴王子』、エース戦法で開幕局を制す!/第51期 王位戦 第1局

2010-07-15 07:01:23 | 将棋
将棋の事を書くのは久しぶりですが、昨日から実はずっと気になっていました。

3連覇中の深浦 康市 王位に、タイトル戦初登場となる、広瀬 章人 六段が挑む『第51期 王位戦』が、昨日7月13日から、石川県金沢市で開幕しました。

2日制の将棋で、今日14日に指し継がれ、121手までで、先手番となった広瀬 章人 六段が勝ち、タイトル初挑戦で奪取へ向け、好スタートを切りました。

画像の無断転載が禁じられているので、内容が充実している王位戦中継Blogをご覧頂きたいのですが、私の期待通り、広瀬六段…格好良く和服姿、決めちゃっています。

戦法は、広瀬六段の、最近板についた『振り穴王子』のニックネームよろしく、「エース戦法」である四間飛車穴熊に対し、深浦王位は居飛車穴熊で対抗、「相穴熊」となりました。

しかし、「穴熊のスペシャリスト」の広瀬六段…素晴らしい内容だったと思います。

封じ手となった深浦王位の52手目△6五桂から、構わず直ぐに(53手目)▲3三角成とズバッと角を切ってしまうところの決断&潔さ。
77手目▲6五飛の飛角交換もそう。
83手目▲9八角も、思いつかない手。
その角を87手目▲8七角とし、その位置で「いつの間にか存在を無視されていた、その角」をいきなり働かせてしまう103手目の▲9六角。
その前の、ある意味「決め」に出た93手目▲3三桂からの「よどみない」攻め…。
どれも本当に素晴らしい。

後手玉が穴熊から引きずり出されているのに、先手玉は「鉄壁」。殆ど手付かずです。
95手目▲4九同金で「離れ」ましたが、実質これが「決め手」だったのですから…。

内容としては、広瀬六段の「完勝」ではないでしょうか。

その広瀬六段。既に、「穴熊戦法」の著書も出版しています。

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プロ棋士の皆さんの間でも、広瀬六段は、この戦法の「達人」として一目置かれている存在ですが、本人も満更ではなさそうな『振り穴王子』のニックネームが、一際輝いて見えるのは、私だけでしょうか?。

本局は、広瀬六段のご尊父様も、対局会場にお見えになったとの事。
ご尊父様の前で、鮮やかな将棋を披露でき、ファンをも魅了した内容ですので、絶賛ですね。


この両対局者…実は、サッカー好きで将棋界では有名。

この対局の前日までに、ワールドカップは閉幕しましたが、それに負けない両対局者の熱いタイトル争い…益々面白くなってきました。

第2局は、7月27日,28日の2日間、広瀬六段のご出身でもある、北海道札幌市で行われます。

いやぁ~それにしても素晴らしい内容の将棋。ご馳走様でした。
Comments (2)
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