Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

2つの『尊いいのち』

2007-09-28 21:19:46 | 社会
nanaponさんが先日、『4つのじんざい』という記事をエントリーしていました。

小生、13日夕方から出かけた出張先でプレゼンをしましたが、実は、学生が相手でした。

『これから社会人になる皆さんへ』といった感じの、メッセージ性の強い内容のプレゼンでしたが、このビジネスは、実は「サイド」で4年前からやっています。

毎回、自戒も込めて、この『じんざい』ということに対して小生なりに感じることを、プレゼンで学生にこう話をしています。

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(黒板やホワイトボードに、『人財』『人材』『人在』『人罪』と書いた後)小生自身は普通の『人材』であったり、ひょっとしたら現在籍を置く総合化学メーカーの社内にあっては、『人在』なのかもしれませんが、皆さん方は、これから社会人になるに当たっては、優秀な『人財』です。
私も後輩達にあえて普通に『人材』と変換せず、『人財』と打ち直してメールなどを送信したりしています。それは、私以上の能力をこれから身に付け、会社の『人財』となって欲しいという、私の願いも込めてそうしています。
どうか、『人財』とはどういうことか…ということを頭に入れて、残り少ない学生生活を充実させてください。

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確かに今でも実践していることですが、実際に小生自身、好んで『じんざい』を『人財』と変換して使うようにしています。

前置きが長くなりました。これからが実は本題です。

その『人財』という言葉をより深く考えると、昨日からの2つのニュースは、とても胸を締めつけられる思いがして、居ても立ってもいられなくなりました。

風屋さんの今日の力作記事である『私は訴える』の内容と、まさに似たような思いで、現在この記事を綴っています。
位置付けとしては、小生自身の『生きるということ』と題した記事と関わりがある(延長線上)と思います。

その、昨日からクローズアップされた2つのニュースとは、以下です。

母親「狙い撃ちなのか」 現地入り断念 邦人記者死亡(朝日新聞) - goo ニュース

1つ目(上のリンク)は、ミャンマー(旧・ビルマ)の反政府デモに対し、軍事政権が武力行使に出ましたが、取材中の日本人ジャーナリスト(契約カメラマン)の長井 健司 氏が凶弾の前に倒れ、殉職なさったという報道です。

今日になって、長井氏は、実は治安当局の「威嚇発砲」に対する流れ弾の前に倒れたのではなく、長井氏の至近距離から発砲され、死に至った…との報道に変わっています

時津風部屋17歳力士へ金属バットで暴行(日刊スポーツ) - goo ニュース
相撲協会から事情聴取、再発防止を要請…力士急死で文科省(読売新聞) - goo ニュース

2つ目(上の2つのリンク)は、時津風部屋の序の口の力士が、今年の名古屋場所前に、時津風親方や兄弟子達に、ビール瓶や金属バットで殴打され、翌日の稽古中に倒れてそのまま死に至ったとの報道です。

しかも、その稽古の恐怖から脱出した力士を、兄弟子達は追いかけて連れ戻し、連絡手段の携帯電話を真っ二つに圧し折ったとの事…目を思わず覆ってしまいそうなほど酷すぎますね

先ずは、お亡くなりになったお二方のご冥福を、心からお祈り申し上げたいと思います。

このお二方の死に共通するのは、いずれも『暴力』です。

暴力からは何も生まれないのに、あってはならない「死亡事件」に発展してしまいました。最悪ですね

長井氏は、世界情勢を写真を通じて「語る」ことで伝え、時津風部屋の序の口の力士は、相撲道の素晴らしさをファンに伝えるため「将来を夢見て」鍛錬を積んでいる…という、世界は違えど、それぞれに大切な「使命」がありました。

田坂 広志 氏の著書の中でも、人は「生き切る」ために「使命」がある…と語られています。

そして、間もなく第8シリーズが放映される『3年B組金八先生』の、前回の第7シリーズの卒業式での感動的な答辞のシーンで、濱田 岳 君演じた狩野 新太郎 君は、涙ながらにこんな台詞を残しています。

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在校生のみんな、俺らは決して胸を張って卒業できるような卒業生じゃねえから、あんまり偉そうなことは言えねぇけど、一つだけ…一つだけお願いがある。

どうか、いのちだけは大事にしてくれ。

自分のいのち、友達のいのち、家族のいのち、それと周りにあるいのち…こん中で、失っても構わねぇいのちなんて一つもねぇからな。

でも、もし、もしな、もし死にてぇとか思ったら…職員室に行け。
そこにはな、お前等のこと、いのち賭けて守ってくれる先生たちがいるからさ。どこの学校にも負けねぇ最高の先生たちがいるからさ…。

卒業生起立

先生たち、ありがとうございました。

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狩野君の台詞にもあるように、お二人はこの世に「使命」を持って生を受けた、貴重な『人財』であり、その「いのち」は、「失っても構わないいのち」では決してないのです

それほど、人の「いのち」は「尊い」ということを、感じずにはいられません。


志半ばで天に召されなければならなくなった『2つのいのち』…。

その「尊さ」を、これからもこの世で「生き切る」小生達は、お二人とこの事件(事態)から学ばねばなりません。

そして、「尊いいのち」を奪ったミャンマー(旧・ビルマ)治安当局や時津風親方をはじめとする部屋の兄弟子達には、「人命の尊さ」を再考していただきたいと強く願って止みません。

そうすれば、この2つの事件(事態)における「これからするべきこと」は、自ずと見えてくるはずです。
Comments (2)
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