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りあるえすてぇいと・にゅうす

徒然なるままに更新しておりました・・・

多崎つくるとひな鳥

2013-08-08 14:19:00 | 読んだ本あれこれ

暑いですね・・・本当に。これから猛暑が続くとの予報でしたが、いい加減、冷夏という言葉が聞きたい(切実)


さて、世間様に遅れること4ヶ月、私の手元にもあのベストセラーがやってまいりました。もちろん図書館様から。

  
なんだかモヤモヤする小説でした。


 ある事情で中の良い五人組と完全に断絶してしまった多崎つくる氏が、絶望・孤独の淵をさまよい、その後ながい時間を経た後ある『巡礼』をして自分を取り戻す・・・というような話ですが、これ、本当に絶望・孤独を極めた人なの?という疑問が頭から離れませんでした。

 まぁ、ディティールや比喩や言い回しは村上春樹氏のそれでしたが、重要そうな登場人物がなんだか分からないうちにフェードアウトするし、最後は消化不良が大量に残るし、かといって続編を書くような話ではないし・・・


 これ、村上春樹が書いた小説でなければ、箸にも棒にもかからないだろうな・・・などと感想らしいものを書いてみましたが、正直、AMAZONの一番上に来ているレビューよりも面白いことを書く自信、私にはありません。何だよおシャンティーって(笑)






話はガラッと変わって、我が不動産で管理している某マンションの玄関にて


五匹ものひな鳥がえさを待ちわびながらピーピー言ってる姿に癒されつつました。が、その下に撒き散らされたフン、どうしようか・・・




久々ブックレビュー

2013-07-11 16:10:00 | 読んだ本あれこれ
今年はえらい梅雨ですね。。。去年はいつが梅雨か分からないくらいだったのに・・・


さて、久々に仕事の話題でも。


ここ最近、消費税増税前に家をかうor契約だけでも結ぶ、という方が増えているようです。

そろそろ、家(マンション)がほしいな・・・と漠然とお考えの方、まずはこの本を読んでみてはいかがでしょうか。


私が勧めるくらいですから、家を建てることをひたすらごり押ししてくる・・・なんて事は勿論ありません。家を建てることのリスクや考え方は、私がこのブログで何度も取上げているものと大体同じです。

それプラス家を買うことのメリットも、しっかり書かれています。

例えば・・・
・自分の趣味にあった部屋を作ることが出来る。
・好き勝手に部屋の造作を変えられる
・インフレ時のリスクヘッジ
などなど。



その他、税制優遇措置についても簡単に分かりやすく書いてありますので、入門書には本当にピッタリです。



家を買う=最終目的になってはいけない、家を買う=幸せな生活を得るための手段でなければならない、というのは、購入の熱意が高くなった時こそ肝に銘じておかなければなりませんね。



ブックレビュー、仕事と人生

2013-04-12 17:21:00 | 読んだ本あれこれ
入退去のピークも先週末で終わったはずなのに、なんだかんだで入居後も色々雑務が残っております。

今日は、4月から入居したアパートのお風呂栓がないとの連絡・・・他の業者さんからの紹介で入っていただいた方だったので、入居立会い前に部屋をチェックしたのですがなんたる初歩的確認ミス。。。


忙しい忙しいといいながらも、図書館からはどんどん予約の本が入ってきます。最近読んだ中では、この本が本当にすばらしかったです。



『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』 金子哲雄 著


昨年、肺カルチノイドでなくなった流通ジャーナリストの金子哲雄さんの遺作です。

迷惑がかからないよう、自分の病名をごくごく一部の人にしか明かさず闘病を続けていたので、なくなったというニュースを聞いたとき、本当にびっくりしました。



何がすごいかというと、なくなる直前まで、仕事をしているんです、金子さん。


仕事が好きだというのもあるでしょうが、私には真似出来ないです。自分がもし、いつ死んでもおかしくない病気になったとしたら、仕事を続けたりはしないでしょう。

だって死んじゃうんだから、好きなことだけやっていたいのが人間ってものでしょう!(私だけ?)

それどころか、どうせ死ぬから・・・といった捨て鉢なことを一切いわない。最後の最後まで全力で仕事をして、できるだけ迷惑をかけないように。。。それだけを考えているんです。


その心境にたどり着くまでの葛藤や苦しみは、計り知れないものがあるでしょうが、最後の最後に自分の葬儀をプロデュースして亡くなる姿には、目頭が熱くなりっぱなしでした。


金子さんは、きっと人生を余すことなく生きたんでしょうね。余りにも短い生涯でしたが。


自分も、人生の最後を迎えるときは、金子さんみたいな心境にたどり着けるのかなぁ・・・とつくづく考えさせられました。


流行本が嫌いな方でも、この本は読んで損は無いと思います。読み終わったら、人生について、考えたくなりますよ。

レビュー 家づくりの教科書

2013-03-14 14:03:00 | 読んだ本あれこれ
3月も半ばに入り、退去の連絡もそろそろピークです。今年は暦の並びが3/30(土)、3/31(日)となるため、その付近に退去が集中しそうな予感・・・

さて、家を建てることをお考えの方に、今回は是非一読して欲しい本があるのでご紹介します。




『家作りの教科書』 前田 浩貴著


この本には、〇〇工法がイイ!だとか、断熱は□□社がイチオシ!といった情報は一切出てきません。が、家を建てるための心構えや、準備しなければならないことがとても丁寧に書かれています。


さて、家を建てた方がなぜその工務店(メーカー)で建築することを決めたかをアンケートした際、トップに来るのは何だと思いますか?



実は、「営業マンがいい人だったから」なんです。



営業マンがしっかりとその家族とオープンハートで話ができる関係を構築することが、家づくりが満足のいくものになるかどうかの分かれ目なんです。



勿論営業マンが誠実で、しっかりと聞く準備をしていることを重要ですが、それと同じくらい、施主さんが何でも話してくれることが重要なんです。



家を建てるのは、あくまでも施主さんですからね。



この本の著者は、一見家作りに関係ないことでもしっかり聞いて、家作りにフィードバックしています。しかもそれは、会社からしたら儲けが小さくなることでも提案していました。

例えば

・他社からキッチンの増改築を見積もりをっ取った方が、著者に相談に来た(500万円前後)

・話しを聞くと、新しいダイニングテーブルをおいたら、椅子がの後ろが狭くなったから増改築を考えていた。

・現場を見ると、使っていない棚や、効率の悪い棚がいっぱいある

・最終的に棚の作り変え、配置の変更を提案(20万円+人工代)


こんな風に、しっかり話しを聞いてその人が求めていることを解決できるって、いいなぁと思います。





その他にも、土地選びのコツや、いい営業マンの見分け方、もちょこっと紹介されていました。



気になる方は、是非ご一読を。





持ち家慎重派の私ですが、こういった本は勉強になるなぁyellow16




久々読書レビュー

2013-01-25 11:45:00 | 読んだ本あれこれ
予報どおり、雪が降りしきっております。。。
折角解けていい感じだったのに
さて、久々に読書レビューです。今回はこんな本

『日本経済を殺した真犯人はだれだ!?』 三橋 貴明 著

AMAZONレビューより
日本経済を殺した真犯人はだれだ?
すなわち、1998年以降の日本経済のデフレ深刻化の主犯は誰? という問いかけだが、答えはもちろん「政策」である。
本書は、犯人探しがテーマではない。
政策を決定する政治家、そして、その政治家を選んだ日本国民は、なぜミスを続けたのか?
そのことを探り、有権者である我々は何をすればいいのか?
を考察することが本書のテーマである。
著者である三橋氏は、社会に蔓延する「情報の歪み」にひとつの原因を見る。
「情報の歪み」は、著名な経済学者たちが、「正しい対策」として提言した政策に他ならない。
「デフレ期」にあるにもかかわらず、「デフレを促進する」政策を主張し続けた結果が、
現在の日本経済の停滞を招いたのである。
危機に喘いでいるのは日本経済だけではない。
ギリシャ危機に端を発したユーロの構造的な問題についても、本書では触れられる。
現在の日本経済が抱えている問題、それを取り巻く世界経済の問題、
それを解決する処方箋を、三橋氏とともに考えてみたい。



デフレの解消のために必要なことは単純に言うと「お金をもっと使うこと」です。

赤字だろうが何だろうが、この危機を脱するには、日銀がお金を刷り、それを政府が公共事業などで使ってお金を市場に循環させることが必要不可欠なのです。


が、


「無駄な公共事業はどんどん削れ」、「赤字国債を発行して、これ以上将来にツケを回してはいけない」などと、必ずこの批判が必ず出てきます。


筆者は、この批判にデータで反論をしています。



例えば公共事業

一つ例を挙げると、道路って、大体50年くらいで大規模な改修・耐震補強をする必要があります。日本の道路の殆どが高度経済成長期(1960年代)に作られたものなので、今がその改修、補修のタイミングなのです。
こういった工事を先延ばしにすることは、「将来にツケを残す」事にはならないんでしょうか?

欧米でも、こういった補修の公共事業は増加しています。

また、日本は様々な自然災害が起こる自然災害大国です。緊急避難経路としての役割を道路は担っています。一概に無駄だから作らないというわけにもいかないのです。(先の大震災でも道路の重要さが知れ渡ったと思います)


例えば赤字国債

欧州危機の火種となっているギリシャ・スペインは、実際に他の国から借金をしている状態です。しかも、ユーロ圏の縛りの中で財政再建せざるを得ず、緊縮財政を強いられています。ギリシャ、スペインの失業率は20%を越えています(スペインの若年層の失業率はなんと50%!!

一方日本は、対外国では負債よりも債権の方が大きい上、日本国債の90%は国内で流通しています。他国からキ〇〇マ握られている(下品な表現で失礼!)なんてことはありません。



そのほか詳しくは、是非ご一読いただきたいです。が、もう少しだけ紹介します。


この本以前から問題にされているのですが。

何と財務次官だった丹呉泰健氏が読売新聞に天下りしているんです


どうりで財務省の提灯記事が多いと思いました。
しかも今日の新聞には、消費税の軽減税率適用に書籍・新聞を入れることを検討しているなどと書いてありました。


何しろ、活字文化の保護のためらしいのですが、提灯記事か、なんでも反対記事か、それ以前に論外かの三通りしかない大手新聞様のどこが活字文化の保護に寄与しているのでしょうか?理解に苦しみます。


日本人が望んでいるのは、グローバル経済に適応するかどうかなんて事よりも、景気が良くなって皆が幸せになることです。

 現政権は、量的緩和と財政出動の両輪で、デフレに立ち向かおうとしていますので、横槍が入らないように見守って生きたいです。


※余談ですが、財政出動(赤字国債発行)に対して紋切り型の批判をしたがる人って、殆ど新聞とテレビしか見てないんですよね。様々なメディアに触れることの重要性が良く分かのと同時に、TVと新聞の影響力の大きさ、洗脳の簡単さが分かり、空恐ろしくなります。