なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

disaster mental health training course in BOSTON (続)

2011-12-08 22:57:58 | Weblog
12/4はNYCで講義を受け、終わったと思ったら夕方にBostonに向けて出発。
china townから定期バスに乗ること4時間、Bostonに到着。
途中で15分のトイレ休憩があったのですが、女性用は長蛇の列。
恐ろしいことに間に合わなくても客を待つことなくバスは出発する。
たしかにバス内の掲示には、次のバスに乗ってくださいと書かれている。

12/5の朝は5時半に起きて早速ジョギング。
走る仲間がほかに2人いて、それが励みで早起き成功。


この日はハーバード橋を超えて約10kmのジョギング。



朝焼けが超きれいでした。

この日の講義は「家庭内暴力」「災害と障害児」「PFAサイコロジカルファーストエイド」。
特に障害児が災害に会った場合は、一般の被災者と違って非難時の特別な配慮が必要になる。たとえば自閉症だと普通の避難所では落ち着かなくて生活できなくなってしまう。物理的なハンディキャップがあると、トイレなど配慮が必要になるなど。普段から障害児の状況把握をしておくひておく必要があって、Bostonで行われているエントリーシートの説明があった。

PFAとは精神の専門家以外の一般のひとが心得ておくべき、心理サポートの手法である。日本語訳も出ていて、東北の震災時にも活用するように推奨されたが、実際には使われなかったという経緯がある。TMATも精神面の教育はされていないので、今後の課題としてPFAをベーシックコースに取り入れる必要がある。

12/6も早朝ジョギングで一日は始まった。この日は他の2人と待ち合わせに失敗し、一人走。MITをこえてハーバード大学まで走る。曇天。

この日から始まったplay therapyは秀逸。

災害で閉ざされてしまった心を開くために、遊びを通じて心を開放していく手法なのだが、さすがアメリカ、理論的背景もしっかりしていた。ハリケーンカトリーナやハイチ地震などで実際に応用されている。Life is Good kids foundationという団体の、Steve Grossさんが中心に解説と演習。


Steveさんはまるで役者のように表現豊かで参加者を魅了した。彼はソーシャルワーカーで心理学だけでなく神経生理にも明るい。

夕方からSimons collegeに出向いて、ソーシャルワーカーのクラスに合流し、学生たちとディスカッション。

彼らのコース最後の授業だったようで、被災地で働く児童心理の専門家たちと話すのがこの日のテーマだったらしい。
お土産にsimons collegeのTシャツをもらった

12/7~8はplay therapyの続き。
acvityをひとつやっては、その内容をディスカッションする。
災害時の介入には5つの原則があり、①安心感を与える、②心が落ち着くようにする、③自分の居場所を見つけさせる、④希望を与える、⑤自尊心を持たせる、ことが必要なのだそうだ。一つ一つのplay therapyのactivityはこれらの要素をかならず含むように設計されていた。

12/8の夜はBOSTON在住の日本人医療関係者との夕食会であった。双子の兄が自閉症で、その兄のことを本に記した

「お兄ちゃんは自閉症」の作者も来ていた。


blogを書いていたらまもなく深夜になろうとしている。明日も早朝ジョギングに誘われているので、そろそろ寝ることにしよう。

              小児科 今西康次

災害時メンタルヘルスケアNY研修 第一日目

2011-12-05 08:39:02 | Weblog
昨晩NY入りし、こちらで研修中の奥村先生と再会しました。

今日は日曜日ににもかかわらず、朝8時から早速研修です。
disaster pschychyatric outreach という団体から精神科医が講義に来てくれました。
今回の一連の講義は複数の団体や大学の協力で、基本的にボランティアということですからありがたいことです。

夕方で講義は終了し、そのままBOSTONへ移動です。
バスで4時間。バスの中からblog書いています。
WIFIが使えるので便利です。

                今西

disaster mental health training program in NY, the 1st day

2011-12-04 14:11:13 | Weblog
disaster mental health training courseでNYに来ています。12/3夜にJFK空港に着きました。入国審査に1時間、ホテルについたらアメリカで研修中の奥村先生が来てくれました。TMATのメンバー4人と奥村先生お気に入りのfive napkin burgerというハンバーガーレストランへ連れて行ってもらいました。人気のお店らしく満席でした。確かに今までで一番おいしいハンバーガーでした。当日の朝に連絡したにもかかわらず、わざわざホテルまで車を飛ばしてくれた奥村先生どうもありがとう。

徳洲会グループ 1年次中間研修 

2011-11-21 16:30:47 | Weblog
お疲れ様です。
先週の土曜日、日曜日に1年次の中間研修が東京で行われました。
着いた時は大雨で移動が大変でしたが、翌日は晴れました 
 沖縄からは中部徳洲会病院と南部徳洲会病院が参加致しました
徳洲会グループは毎年100名以上の初期研修医の方々が入職して、グループワーク等もあり交流もあるので病院は違えど「同期」として話ができるのでとてもいい機会だと思います
 でも、こういった集まりがあると沖縄は必ず飛行機に乗らなければいけなく、旅行気分でもありますが院長やスタッフ、職員の皆様が病院に残って、患者さんの為に外に出ている分ご迷惑おかけしている事を考えると気分転換していただきたいのが半分、何かを得ていただきたい気持ちが半分です。参加された中徳研修医の皆様も寝ることも少なく講義を受けたり、ディスカッションをしていました。

内容においては、徳洲会グループ以外の先生などお招きして「医師としての基礎作りの視点から」や「プロフェッショナリズムを涵養する意義深い事象の分析」や海外からの講師をお招きしたりともりだくさんでした。

翌日も朝のラジオ体操に始まり「虐待について」やCVライン挿入のハンズオンセミナーがあり最後は当院講師の具志堅放射線科部長、今西副研修委員長による「読影コンテスト&CTカンファレンス」を病院関係なく10グループに分け、グループ対抗戦で順位をつけて行い盛況のうちに終わりました。
 


その後は、毎年恒例の徳田虎雄理事長のいる湘南鎌倉病院に行き面談、自己紹介、写真撮影をしていただきとても充実した2日間でした

でも、飛行機が最終便で那覇空港に到着したのが11:30ぐらいでした
その後、ジャンボタクシーに乗り忘年会や来年の話をして病院についたのは… 研修医の皆様本当にお疲れさまでした

第39回救急医学会総会・学術集会に参加してきました。

2011-11-11 17:30:37 | Weblog
お疲れさまです一年次研修医Oです。
先日救急医学会総会に参加してきました。
なんと中徳研修医は、年に1回好きな学会に病院負担で行かせてもらえるのです
もし自分で発表もするならば、別に2回まで病院負担してくれるとか。つまり、最大で1年に3回は学会に行くことができるということを、なんと9月になって知りました。
こんなありがたい情報を知らなかった自分にあきれながら、知ってしまった以上動かずにはいられません。
早速今年の権利を使おうと調べてみたところ、ありました!救急医学会が!
 
 中徳研修の一番の醍醐味はなんといっても救急です。5月から救急外来のFirst touchを任せられてきた1年次研修医としては、救急学会の響きに興味がそそられないわけがありません。そんなわけで、これ幸いと救急医学会に参加してきました。
 さてその感想ですが、救急医学という「どんな疾患でも来い」という学問分野だけあって、ありとあらゆる分野の発表があって、とても刺激的でした。いろいろな病院の救急部でバリバリやってきた先生方の発表を聞きながら、「なるほどこの疾患を疑ったならここまできちんと調べておいた方がいいのだな」とか「その後はこんなフォローをしてあげる必要があるのだな」など、たくさんのインスピレーションをもらえました。
 その一方で、経験できる症例数では他院にもまったくひけをとらない中徳で働いているので、リサーチマインドさえ持っていれば、研修医であろうとこのような学会で発表できるような症例にあたるだろうし、その気になれば統計学的研究もできるのだろうなーと痛感しました。あとは本気になってやるかどうかだけですね。ぜひ頑張りたいところです。
 それから、今回は東日本大震災関連のシンポジウムや発表が多数ありました。現地ではDMATやJMAT、日赤の救護斑が活躍し、実際にそうした部隊を編成、指揮した救急医や現場に赴いた医師からの報告が多数あり、戦後最大ともいうべき国難に直面して、多数の医師が被災地に飛び込み活躍した様子が伝わってきました。
 実は徳洲会もTMATという形で数百人に及ぶスタッフや救急車、物資を派遣し、大活躍しています。中徳からもたくさんの先輩ドクターが応援に飛び込んでいいきました。しかし、残念なことに今回は徳洲会からの発表がありませんでした。そんな暇があったら、自分の病院で患者さんを診たいというのが、超現場主義の徳洲会ドクターの本音だと思います。それはある意味正しいことだし、患者さんのために最善を尽くす医師の姿勢として全く正しいと思います。
 しかし、こうした機会に自分たちをアピールしておかなければ、きちんと社会からも評価もしてもらえず、得られるであろう協力も得られにくくなるわけで、もったいないなーと思いました。もし自分が将来TMATの一員として派遣される機会があれば、ぜひこうした学会でも自分たちの活動を報告できたらないいなー、などとも思いながら沖縄に帰ってきました。

 



研修プログラム検討会議

2011-11-06 00:36:05 | Weblog

徳洲会の研修はどうあるべきか?
より魅力的なプログラムにするにはどうすればよいのか?


屋根瓦方式、スーパーローテーションが一般化して、
徳洲会の研修の特徴が薄れつつあるのが現状です。


検討会議は主に卒後10年程度のバリバリの若手に集まっていただき、
徳洲会の研修をより魅力的なものに変えていこうという趣旨で招集されました。
今回はその第2回目の会議で、湘南鎌倉病院で行われました。
議長はグループ研修委員会副研修委員長の八戸先生(札幌東)。


私もグループ副研修委員長として、小児科部会のメンバーとして参加しました。
会議の後で理事長訪問。その時の写真です。


1年次 消防実習(一週間)

2011-11-04 16:58:11 | Weblog

お疲れさまです。一年目研修医Nです。

 

 先週、救急車同乗実習として沖縄消防署に実習してきました。

主たる実習内容としては救急車同乗、ならびに日々の訓練の見学や体験をさせていただきました。

 

 救急指令が入るとすぐに用意をして出動し現場へ直行。到着と同時に患者さんの評価、情報収集を迅速に行います。現場に行くことでその患者さんの背景を知ることができました。

搬送先の病院としては、わが中徳をはじめ、県立中部、中頭、中部協同、浦添総合に患者さんを運んだのですが、それぞれの救急初療室の雰囲気を知ることができました。

また救急だけでなく、消防の訓練を見学したり、はしご車に乗せていただいたりと、なかなか出来ない経験をさせていただきました。

何よりも救急隊員の皆さんと顔の見える関係になれたことが大きいと思います。24時間勤務はなんだか合宿のような雰囲気で、皆さん温かく迎え入れてくださいました。

このような機会を作ってくださった皆様に感謝します。ありがとうございました。

 

沖縄は全国でも救急隊からの第一報を断らない率が全国でもトップで、中部徳洲会病院、南部徳洲会病院は県内でもトップで、断らずすべての患者さんの受け入れを行っております。

 先日厚労省からいただきました  「平成23年度救急医療功労者厚生労働大臣表彰」もこういった実習をやらせていただいているからでもあります。

消防署はじめ関係者の皆様、ありがとうございました。



 


平成23年度 マッチング 

2011-10-28 19:02:13 | Weblog

おつかれさまです。

沖縄も朝晩寒くなって、喉がいたっくなったりして風邪をひく方が多くなってきて、私も流れに乗ってしまった感じです 汗。

さて、昨日14時に平成23年度のマッチングの結果が出ました

結果は5名ということで、今の2年次と同じ人数となりました。

中部徳洲会病院は定員は9名なので、まだ4名枠が空いております。

もし興味のある方や、周囲でまだ進路の決まっていない学生さんがおられましたらこちらから御連絡下さい。http://www.cyutoku.or.jp/second/postmail/postmail.html 

当院は「厳しさの中にも、優しさがある」という感じです。

研修医が主役となって働ける病院でもあります。2年間沖縄という地でオンオフをしっかりつけた研修がしたい方は是非!!

病院一同お待ちしております!

                                                                        臨床研修事務担当 木村

 

 

 


TMATトルコ地震

2011-10-27 00:50:15 | Weblog

全国紙に紹介されていますのでご覧ください

 毎日新聞社さんの記事

 産経新聞社さんの記事

 読売新聞社さんの記事

 東京新聞さんの記事

                                研修委員長 いまにし


トルコ東部大地震へ

2011-10-26 10:34:46 | Weblog

おつかれ様です。

23日に発生したトルコ大地震にTMATで中部徳洲会病院から医師、薬剤師が出発致しました。

「今在籍している研修の皆様がたにもTMATを受講していただき、いつでも出発できるように」と伊波院長はいつも言われています

離島はじめ医師派遣など診療科を超えて「助け合いの精神がいつも大切です」と言われ率先垂範されていることが他のスタッフを動かし研修医にも良い刺激をくださっています。

これから2陣、3陣と続くことになるかもしれませんが無事帰ってきていただけること祈願しております。

 

 

                                                                                   キムラ


23年度 入職者 中間研修 (宜野湾フェエウトーネ)

2011-10-24 20:34:20 | Weblog

おつかれさまです。

先週の土曜日、日曜日に平成23年度入職者中間研修が宜野湾で開催されました。

今年の参加者は60名で、教育委員会のスタッフなど合せると70名近く参加していて楽しい研修でした

初期研修医1年目7名も参加しましたが、とても楽しそうに受講していてグループワークでも各グループのリーダーシップを発揮されていて頼もしさも感じられ、半年で同期のチームワークも感じられ、これから大いに期待していける存在であると感じました。

研修では一日目は接遇について、外部講師に来ていただき接遇について楽しく御指導していただき私たちスタッフも勉強になりました。

おじぎのやり方を足先から、頭の先まで御指導いただきました

 

その後、グループワーク背は理想の病院と現実ということでグループワークで皆で相談しあい発表していただきましたが、とても面白い意見を伊波院長の前で堂々と発表していただきました。

その後伊波院長から「若きリーダー達へ」という演題でパワーポイントを使って徳田虎雄理事長はじめ、世界の著名人の格言を集め解説付きで熱く語っていただきました。伊波院長の新入職者に対する期待の大きさを感じました。

その後、外でバーベキューをしながら各部署挨拶をして盛り上がりました

その後二次会にもほぼ皆参加して、さらに交流を深めていただき12時でお開きしました。

が、朝まで飲んでくる方など案外いて大いに日頃の鬱憤を発散し、親睦を深めていただけた感じでした。

翌日も朝からでしたが、あれほど飲んだにも関わらずほぼ皆起きて受講していてとてもい研修でした。

スタッフもですが、受講されました皆様お疲れさまでした。

終了後「またお願いします!」という声が多くありました。

 


群星 セミナー

2011-10-19 09:01:38 | Weblog

 

お疲れさまです。

昨日宜野湾で群星沖縄の臨床教育セミナーが開催され、救急総合診療部の先生、一年目研修医のT先生、U先生が参加されました。

一年目研修医N

「80名くらいの参加があり盛大に開催されました。シンプルに絞って要点を教えていただきました。そして原則が大事ということを教えていただき、ためになる会でした。」

開催するに当たり、会場設営など群星スタッフの皆様ありがとうございました。

                                                                                   キムラ


院長就任。

2011-10-02 08:17:51 | Weblog

中部徳洲会病院で一緒に働いていた川島先生が昨日院長就任です。

地元の新聞(河北新聞)に大々的に掲載されていました。

朝からびっくり!あいかわらずの笑顔です。

何はともあれ、その心意気応援したいっすね。

 

                   現在石巻市近くの涌谷在住 國永直樹(臨床研修1期生)


マッチングでの指名ありがとうございます

2011-10-01 07:57:50 | Weblog
マッチングの中間発表がありました。
当院を第1位指名していただいた皆さん、ありがとうございます。

熱意あふれる優秀な学生さんにおいでいただけることをうれしく思うとともに、
皆さんがいい研修を受けることができるように、教育スタッフ、先輩研修医ともども、
切磋琢磨していこうと気持ちを新たにしています。

また、フルマッチまでまだ残席がありますので、
これまで見学においでになり他院を指名された皆さまにも、
今一度、中徳での研修をご検討いただければと願っています。

本マッチングまでまだ若干の日が残っていますので、
少しでも興味のある方は、見学においで下さい。お待ちしています。

                    研修委員長 今西康次

行ってきます!

2011-09-29 23:36:34 | Weblog

國永です。

以前にも話したことがあるのですが、川島先生が9月29日から東北にある気仙沼市立本吉病院に勤務が始まりました。

それに伴い、プライマリケア連合学会が川島先生の支援に入ることが決まっています。

10月の開始時期は困難も多いかと思います。

 

そこで、10月1日から僕はプライマリケア連合学会支援プロジェクトのPCATという支援チームで東北に支援に行ってきます。倉中は休職です。

何ができるかわかりませんが、がんばってきますね☆彡

 

時々報告にきます!

ではまた。

             國永直樹