china townから定期バスに乗ること4時間、Bostonに到着。
途中で15分のトイレ休憩があったのですが、女性用は長蛇の列。
恐ろしいことに間に合わなくても客を待つことなくバスは出発する。
たしかにバス内の掲示には、次のバスに乗ってくださいと書かれている。
12/5の朝は5時半に起きて早速ジョギング。
走る仲間がほかに2人いて、それが励みで早起き成功。
この日はハーバード橋を超えて約10kmのジョギング。
朝焼けが超きれいでした。
この日の講義は「家庭内暴力」「災害と障害児」「PFAサイコロジカルファーストエイド」。
特に障害児が災害に会った場合は、一般の被災者と違って非難時の特別な配慮が必要になる。たとえば自閉症だと普通の避難所では落ち着かなくて生活できなくなってしまう。物理的なハンディキャップがあると、トイレなど配慮が必要になるなど。普段から障害児の状況把握をしておくひておく必要があって、Bostonで行われているエントリーシートの説明があった。
PFAとは精神の専門家以外の一般のひとが心得ておくべき、心理サポートの手法である。日本語訳も出ていて、東北の震災時にも活用するように推奨されたが、実際には使われなかったという経緯がある。TMATも精神面の教育はされていないので、今後の課題としてPFAをベーシックコースに取り入れる必要がある。
12/6も早朝ジョギングで一日は始まった。この日は他の2人と待ち合わせに失敗し、一人走。MITをこえてハーバード大学まで走る。曇天。
この日から始まったplay therapyは秀逸。
災害で閉ざされてしまった心を開くために、遊びを通じて心を開放していく手法なのだが、さすがアメリカ、理論的背景もしっかりしていた。ハリケーンカトリーナやハイチ地震などで実際に応用されている。Life is Good kids foundationという団体の、Steve Grossさんが中心に解説と演習。
Steveさんはまるで役者のように表現豊かで参加者を魅了した。彼はソーシャルワーカーで心理学だけでなく神経生理にも明るい。
夕方からSimons collegeに出向いて、ソーシャルワーカーのクラスに合流し、学生たちとディスカッション。
彼らのコース最後の授業だったようで、被災地で働く児童心理の専門家たちと話すのがこの日のテーマだったらしい。
お土産にsimons collegeのTシャツをもらった
12/7~8はplay therapyの続き。
acvityをひとつやっては、その内容をディスカッションする。
災害時の介入には5つの原則があり、①安心感を与える、②心が落ち着くようにする、③自分の居場所を見つけさせる、④希望を与える、⑤自尊心を持たせる、ことが必要なのだそうだ。一つ一つのplay therapyのactivityはこれらの要素をかならず含むように設計されていた。
12/8の夜はBOSTON在住の日本人医療関係者との夕食会であった。双子の兄が自閉症で、その兄のことを本に記した
「お兄ちゃんは自閉症」の作者も来ていた。
blogを書いていたらまもなく深夜になろうとしている。明日も早朝ジョギングに誘われているので、そろそろ寝ることにしよう。
小児科 今西康次