押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

プロの誤魔化しーその3

2005-11-19 00:31:19 | 読みちらし
以前に二回同じ表題を使った。初めは論文の盗作、二回目は会計監査であった。
今回は耐震構造計算書の偽造である。毎日新聞の姉歯一級建築士との一問一答を掲載している。そのままここにコピーすると、

耐震偽造:姉歯1級建築士と一問一答

 建築物の構造計算書を偽造していた千葉県市川市の姉歯秀次・1級建築士(48)が18日、毎日新聞などの取材に応じ、「仕事に追われてやった。改ざんすれば仕事が簡略化できた」と偽造を始めた理由を語った。また「正規の書類と偽造書類を交ぜていたので、見ればすぐ分かるが、(民間検査機関の)イーホームズの検査には通った」と、検査が甘かったと主張した。【山本太一、神足俊輔】

 ■主な一問一答は以下の通り。

 --初めて改ざんした時期と理由は。

 02年。仕事を抱え込んだのが大きな要因。バブル崩壊後、「早くて低コスト」という業界の雰囲気はプレッシャーだった。改ざんすると約1週間の時間短縮になる。

 --「コストを安く」と直接言われたことは。

 それはない。独断でやっていた。1週間くらいの期限で仕事が来た。期限を守れないと信用がなくなる。

 --仕事が増えるという思いでの改ざんは。

 なかったとは言えない。途中から感覚がマヒして、悪いことをしているという気もなくなったかもしれない。

 --利益は上がったか。

 極端に上がったということはない。今は年商で2000万円ぐらい。

 --検査に通ると思ったか。

 通常であれば、おかしいと気付くと思う。初めて改ざんし、イーホームズの検査を通ったときは驚いた。最初は分かりにくい数値を出したが、そのうちおかしな数値でも大丈夫と分かった。

 --手口は。

 正規の国土交通省の計算プログラムを使って、構造計算書にある「地震荷重による応力」を改ざんした。

 --今の気持ちは。

 重大なことをしてしまった。後悔している。

 --損害賠償を請求されたら。

 私個人では賠償できない。イーホームズや国も責任を負うべきだ。

 --国交省が発表した21件以外に改ざんは。

 やっていない。

インチキ書類を見抜けなかった検査会社イーホームズは落度はないと主張しているそうな。
検査会社は国の認定を経ているそうな。さて、どこに責任があるのか?
お金が絡んでいるように思うのだが、これらの記事を読むとそうした気配、追求は全く見られない。賢明なる新聞記者は秘かに取材しているのだろうか?

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