雨の日にはJAZZを聴きながら

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KEF105/3S エッジ交換

2007年03月28日 17時32分13秒 | Audio

ブログ「Sugarのちょとお寄りなさいよ」の管理人でいらっしゃるSugarさんがメインで使われているスピーカーKEF105/3Sのウレタンエッジの交換をショップに依頼されたという記事をアップされていました。実は僕も同じKEF105/3Sを2セット所有しているんですね。で,ちょっと我が家のKEF君のエッジは今どうなっているのか,いつもはネットで隠れているユニットをちょっくら外して覗いてみました。

ますは,このKEF MODEL 105/3Sについてご紹介しますと, このスピーカーはちょっと面白い構造をしていまして,一見3ユニットのバスレフ構造に見えますが,実は真ん中のユニットは同軸ツー・ウェイ(UNI-Q UNIT)で,その上下にミッド・バス・ドライバを置き,バーチカル・ツイン構造になってます。更にエンクロージャー内部には20cmウーハーが2個,金属棒で連結されツインドライブする構造になっています。全体として4ウェイ・6ユニット構造になっているわけです。定位が非常によく,解像度も優れ,スペースファクターもよく,気に入っています。難点はウーハーのエッジがウレタンなので,流石に10年以上経つとぼろぼろになります。

下の写真は僕の寝室でAV用に使用しているKEF君ですが,2年程前に何気にポートを覗き込み,エッジに触れたら,なんとも脆くウレタンが崩れたではないですか。一瞬,思いもよらない出来事にびっくりしましたが,この崩れる感触が気持ちよく,結局,全周にわたりウレタンを崩してしまったわけです。もう当然,音は出ませんからエッジ交換をするしか選択肢は無かったのですが,KEFジャパンに連絡してもエッジの交換だけは取り扱っておりませんとの返事。しかたなく,ネットで探していくつかのショップに見積もりをとってもらたのですが,一個あたり約2万前後かかるとの返事。ウーハーが4個で計8万~10万。そんなにリペアにコストはかけられないと諦め,よーし,それじゃ一か八か自分でセーム革を買ってきて修理しようじゃないかと決心。秋葉原でオーディオ用のセーム革を買ってきて1万円ほどのコストで張替えたという思い出があります。

          

下の写真がセーム革交換後の状態です。90度づつセーム革を4枚張り合わせるので,重なり部分ができでしまい,見た目は美しくありません。肝心の音は.......よくわかりません。最上の写真にあるリヴィングのKEF君は今でもウレタンのまま使用していますが,両者を聴き比べても,悲しいかな,僕の耳には同じ音に聞こえてしまうのです。マンションのため,あまり音量を上げられないので,小音量ではウレタンと革の違いははっきりしないのでしょうか。まあ,致命的なのは僕の耳が悪いということなのですが。

          

いやー,交換といっても,このスピーカーはエンクロージャー内に2個のウーハーが金属棒で固定されているので,ばらすのに手間がかかり,大変苦労したのを覚えています。ということで,リヴィングのKEF君は交換を断念し,ボロボロのウレタンをくっつけたまま,現在も泣きながら音を出しています。下の写真がリヴィングのKEF君のウーハーですが,1箇所だけですがウレタンが崩れています。おそらく,少しでも触れば,あるいは息を吹きかければ,ドミノ倒しの如く全周が崩壊することでしょう。

          

結局,ウレタンは素材としては優秀だが,僕のようなメインテナンスにコストをかけたくないというケチな人間には不向きだという事を学習し,2年程前に仕事部屋用に購入したサブ・スピーカーにはギャザードエッジであるJBL4318を購入しました。

          

はじめはギャザーだから低音の出にくいのかな,と思っていましたが,僕のようにマンションでしかも夜遅くに聴く人間にはこのくらいが丁度イイです。また,この4318は4312と違って,ウーハーをフルレンジ接続しておらず,ローパスフィルターでウーハー受け持ち域を制御しているので,低音の締まりもよく,気に入っています。