雨の日にはJAZZを聴きながら

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SF JAZZ COLLECTIVE Live at BLUE NOTE TOKYO

2007年03月03日 23時49分11秒 | ライブ
ジョシュア・レッドマンがミュージカル・ディレクターを務めるSF JAZZ COLLECTIVE (前項あり)は,サンフランシスコにあるジャズの発展と教育のために設立されたNPO団体である SF JAZZ が主催する春のイヴェント,「 SF JAZZ spring SEASON 」の中心的ユニットです。2004年に結成されて今年で4年目になりますが,3月から5月のイヴェントにあわせてツアーも行なっており,去る2月27日,28日の2日間,Blue Note Tokyo でのライブが挙行されました。

僕は2月28日(水)のPM7時からの 1st set を観てきました。当日,予約なしにしかもぎりぎりに入場したので立ち見を覚悟していたのですが,意外にも空席が多く拍子抜けしてしまいました。ステージ向かって左側のボビー・ハッチャーソンのすぐそばに陣取り,丁度上の写真のような感じの位置からの鑑賞となりました。

昨年のメンバーは,ジョシュア・レッドマン(ts&ss),ミゲル・ゼノン(as),ニコラス・ペイトン(tp),アンドレ・ヘイワード(tb),ボビー・ハッチャーソン(vib),リニー・ロスネス(p),マット・ペンマン(b),エリック・ハーランド(ds)の8人編成でしたが,今年はニコラス・ペイトンが抜けて,代わりにデイヴ・ダグラス(tp)が参加していました。ニコラス・ペイトンが来ていたら満席になっていたかもしれませんね。ペイトンの大ファンである僕としてはとっても残念ですが,でもデイヴ・ダグラスもなかなか巧かったので良しとしましょう。

今年はセロニアス・モンクの楽曲を取り上げることをジョシュアが簡単に解説した後,演奏が始まりました。計7曲で約1時間の演奏でした。2時間も演奏されると聴く側も疲れちゃいますが,1時間というのは逆に物足りない感じです。「え,もう終わり?」と,隣の女性2人組みが驚いていましたが,僕も同感です。これでチャージ9,450円はちょっとお高いような感じもしますが。しかもBlue Noteって,料理も高いので,ちょっとコースでも食べながら酒を飲むと,1人2マンはかかりますからね。なにしろ南青山にあるので仕方ないと言えばそれまでですが。本当は錦糸町あたりに店を構えてもらえれば安く外タレの演奏が聴けて非常に嬉しいのですが,無理ですかね。

演奏曲目リストは下記の通りでした。
(Blue Note Tokyo のHPには28日のリストが掲載されていなかったので,自分で作ってみました。したがって信頼性に欠けますのでご了承ください。)

1)Brillant Corners
composed by Thelonious Monk, arranged by Renne Rosnes.

2) SF Holiday
composed by Thelonious Monk, arranged by Miguel Zenon.

3) Haast Pass
composed by Matt Penman.

4) Peace Offering
composed by Andre Hayward.

5) Life At The End Of Tunnel
composed by Miguel Zenon.

6) Ugly Beauty
composed by Thelonious Monk, arranged by Joshua Redman.

7) Bright Mississippi
composed by Thelonious Monk, arranged by Matt Penman.

お気づきかもしれませんが,今までアレンジはGil Goldstein(ギル・ゴールドスタイン)が担当していましたが,今年からはメンバー各人がモンクの楽曲をアレンジしているようです。


印象的だったのは,音楽とは全然関係ありませんが,リニー・ロスネスが結構,おばさん体型で太っていたことです。顔が凄く綺麗で小さいのですが,腹周りは凄かった。いつまでも僕の中でのロスネスは『 LIFE ON EARTH 』(前項あり)のジャケットのロスネスであったのに...。

それから失敗したことといえば,ボビハチ観たさに上の写真のような位置に席を取ったため,フロント4人が壁になってしまい,エリック・ハーランドが全然見えなかったこと。ライブの醍醐味はやっぱり太鼓の派手なパフォーマンスですからね。ヘイワードとダグラスの脚の間からバスドラのキックがかろうじて見えるだけで,手さばきは全く隠れてしまいました。完全に席取り失敗でした。

あと,ジョシュアのソロが2回しかなく,これには欲求不満が残りました。ソロ自体はやっぱり凄く巧くて感激しましたが,もうちょっと聴いてみたかったなぁ。

ライブが終わり,トイレで用を足していたら,20代と思われる男性2人が,
「やっぱ,ジョシュアってすげー。初めて4ビート吹いているジョシュア聴いたよ~。」
「そういえば,お前,ハービー聴いたことある?凄いらしいよ。今度買おうぜ!」
なんていう会話をしてました。
彼らが聴いていたジョシュアは『 エラスティック・バンド 』だったのでしょうか。
彼らが今度買うハービー(ハンコック? マンではないよね? まさかシュワルツってことは絶対無いよね?)はやっぱり『 フューチャー・ショック 』なのでしょうか。
ちょっとおしっこしながら倒れそうになりましたが,ジャズの入り口って様々なんだなぁ~と,あらためて感心しました。


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