雨の日にはJAZZを聴きながら

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Salvatore Tranchini 『 Faces 』

2006年09月26日 21時52分22秒 | JAZZ
Fabrizio Bosso(ファブリツィオ・ボッソ)を知ってからもう2,3年経ちますかね。High Fiveの『 Jazz For More 』,『 Jazz Desire 』(ともにV.V.J.)を聴いて彼の魅力にはまり,ボッソ参加作品を買い集めてきました。でも,収集しながら分かったことがあります。それは,ボッソ参加作品もピンキリだということです。どうしてもHigh Fiveのようなスピード感のあるハード・バップを彼に求めてしまいがちですが,意外にそんなジャズを演奏している作品は少なかったりします。何とかHigh Fiveに匹敵する名盤を探し出したいと切望しながらCD漁りをしているのですが,そう簡単には見つかるはずも無く,ハズすことも多々。そんな中,僕は「大当たり」の方程式を見つけたのでした。それは…,

<ファブリツィオ・ボッソ>+<ダニエル・スカナピエコ>+<フランチェスコ・ナスロト>=《 名盤 》

そんな大した事でないのですが(笑)。この3人が参加しているアルバムは今の所,全勝です。とは言っても2枚しかありませんけどね。

一枚はPietro Condorelli(ピエトロ・コンドレッリ)の『 easy 』。コンドレッリはギターリストなんですが,ギタリストとしてのコンドレッリを評価するならおそらく10点満点中5点ぐらいじゃないでしょうか。でも彼の素晴らしい所はその作曲能力とアレンジ能力になるように思われます。総合的にみるとかなりイイ線いくギタリストだと思いますよ。4曲目の《 M.L.SAMBA 》というラテン・ジャズなどカッコイイです。ボッソのソロも彼のベスト・プレイ5に入るくらいの出来のよさです。この『 easy 』に関しては,ブログ仲間のnaryさんsuzuckさん がずっと前にレビュー済みですのでそちらを参照してみてください。

で,僕が一番に気に入っているのがこれですよこれ。イタリアン・ドラマーのSalvatore Tranchini (サルヴァトーレ・トランキーニ)のリーダー・アルバム『 Faces 』(2004 RED)。兎に角,エキサイティングで,アグレッシブで,それでもって滅茶苦茶,速い。これ以上熱いイタリアン・ハード・バップは聴いたことがありません。ボッソも本気汁を撒き散らしてブリブリ吹き鳴らしています。ナストロも馬鹿テクなんですね。ホント凄いです。僕はスカナピエコのアルバムで聴いたことしかないと思うのですが,もっと彼の演奏を聴いてみたいですね。リーダー作も『 Trio Dialogues 』(nadir),『 heavy Feeling 』(yvp)など出ているみたいだし,近いうちに絶対入手しよっと。

おそらく聴いた人は1曲目の超高速ハード・バップで倒れそうになりますよ。このHigh Tensionさは,High Fiveにも無かったことです。ある意味,このアルバムはHigh Fiveを超えていると思えなくも無い素晴らしい出来です。いや~,この興奮,タマリマセン。