全3行で、つっておいてなにこのロング日誌。
長いので、たたみます。
って言いたいところですが、記事をたたむってどうやるかわからないのでした。
ま、いっか。
◆毛谷村の段
中;咲穂大夫・清志郎
切:咲大夫・燕三
お園ちゃん(和生さん)が気もチカラも強い女から一転、でれでれの可愛い娘ちゃんにころっとかわるところも可笑しくてほのぼのするところですが、ワタクシ的にここはもう六助の強くて優しい男っぷりにやられました。
そもそも、毛谷村だけだとお園の女武道ぶりはそれ程披露されませんよね。
七段目 瓢箪棚での京極内匠と闘う場面ではきっと「お園強ぇ~」な部分や後につながる蛙丸の一件も出てくるので、そこまでの段もいつか見てみたいところです。
和生さんのお園ちゃんはキリっとして清潔な可愛らしさがありました。
いつでも色気過剰・演技過剰にならない和生さんらしいお園で素敵でした。
そして、私の心を掴んだハイパー善人・六助。
玉女さんの六助はいかにも正直で朴訥とした善人六助像にピッタリでしたねー
頼りがいのある大きさもあって、惚れました。
そもそも芝六とか六助とか、あの人形は無条件に好きだ。
えっと、ここでちょっと六助萌えがたりしてもいいですか。
ダメと言われようがするんだけど。
(萌え:1)
八百長試合を自分から頼んでおきながら、いざ試合で予定通り勝たせてもらうやいなや、恩人である六助に威張り散らす微塵弾正。
六助、額から流血しながら、ぽかーん。
ぽかーん、なんだけどそこは根っからの善人・六助どの。
見送りながら、ぽつねんと独り言言うてますよ。
「コレ、必ず礼には及ばぬぞやー」
「(親御を)必ず大切にさっしゃれやー」
て・・・
弾正、ひとっつも聞いてないと思います。聞いてないと思うけど!
六助カワイイから許す。
そうそう、ここで試合に立ち会う2人が、勘介さん、玉彦さん。
「まぁまぁ、立派になって…(じぃ~ん)」
と誰もが親戚のおばちゃん化してしまうところですね。
ほんとにお二人ともびしっとした姿、立派でした。
(萌え:2)
「孝行心にほだされて(弾正に)負けてやったとはいえ、負けたと思えばまたがっくりとチカラない。
はっ。そうだ、こんな時はもらい物のぼた餅食おう♪」
「そうだ、孤児どん(=弥三松)にも食わそう、
孤児どーん、孤児どーーん!
あ、いやまてよ、戻ったところでぼた餅がなかったらいけない、
その前に どれ、ぼた餅が有るかないか見て来よ」
って、もーもー、六助どんてば。
子供にまでそんな気遣い、しかもぼた餅ごときで!
しくしくしく、優しさに涙がこぼれますね。
(萌え:3)
母を思って泣く孤児どん・弥三松(簑紫郎さん。弥三松カワイ~♪)を不憫に思ってもらい泣きしつつ、
「ほれ、この前買ってあげた太鼓で遊ばっしゃれ」
と機嫌を取るのに、当の弥三松に
「太鼓はいやじゃ!おりゃ眠たい!」
て突っぱねられ。
そのくせ叔母であるお園と再会できたとたん、上機嫌で
「コレ小父さま(=六助)、伯母さまがきたんだから、太鼓叩いてみせて!
早く! 今、叩いて!」
と言われれば、はいはいと叩いてみせる。 弥三松、なんてツンデレ!
六助、なんていい人!
国一番の強い男が子供に太鼓叩いて見せてますよ、奥さん!
あーー、たまらん!
いけね。
キリがありません。
とにかく、こんなにいい人は世の中見渡しても六助か藤岡弘、しかいない。
と断言しておきましょう。
なんでしたら藤岡弘、のいい人ぶりも詳しくお話ししましょうか?
いりませんか?
【立浪館仇討の段】
三輪・南都・津國・文字栄 團吾
場面が一転白と青基調の明るい御屋敷へ。
ここではタイトル通り、仇討をします。
お園・弥三松が親兄弟の敵・微塵弾正こと京極内匠を六助の手助けによって討ってスッキリ、見得でキッパリ大団円。
こちらは中堅大夫さん達によって楽しく聞かせてくれました。
以上、初日はちょっとまとまってない感もあった一部の舞台も、2度目に拝見した時はさすがにキッチリ見せていて、たいへん楽しませて頂きました。
特に六助の善人っぷり、これはもう現代では藤岡弘、と言ってい…(最初に戻る)
長いので、たたみます。
って言いたいところですが、記事をたたむってどうやるかわからないのでした。
ま、いっか。
◆毛谷村の段
中;咲穂大夫・清志郎
切:咲大夫・燕三
お園ちゃん(和生さん)が気もチカラも強い女から一転、でれでれの可愛い娘ちゃんにころっとかわるところも可笑しくてほのぼのするところですが、ワタクシ的にここはもう六助の強くて優しい男っぷりにやられました。
そもそも、毛谷村だけだとお園の女武道ぶりはそれ程披露されませんよね。
七段目 瓢箪棚での京極内匠と闘う場面ではきっと「お園強ぇ~」な部分や後につながる蛙丸の一件も出てくるので、そこまでの段もいつか見てみたいところです。
和生さんのお園ちゃんはキリっとして清潔な可愛らしさがありました。
いつでも色気過剰・演技過剰にならない和生さんらしいお園で素敵でした。
そして、私の心を掴んだハイパー善人・六助。
玉女さんの六助はいかにも正直で朴訥とした善人六助像にピッタリでしたねー
頼りがいのある大きさもあって、惚れました。
そもそも芝六とか六助とか、あの人形は無条件に好きだ。
えっと、ここでちょっと六助萌えがたりしてもいいですか。
ダメと言われようがするんだけど。
(萌え:1)
八百長試合を自分から頼んでおきながら、いざ試合で予定通り勝たせてもらうやいなや、恩人である六助に威張り散らす微塵弾正。
六助、額から流血しながら、ぽかーん。
ぽかーん、なんだけどそこは根っからの善人・六助どの。
見送りながら、ぽつねんと独り言言うてますよ。
「コレ、必ず礼には及ばぬぞやー」
「(親御を)必ず大切にさっしゃれやー」
て・・・
弾正、ひとっつも聞いてないと思います。聞いてないと思うけど!
六助カワイイから許す。
そうそう、ここで試合に立ち会う2人が、勘介さん、玉彦さん。
「まぁまぁ、立派になって…(じぃ~ん)」
と誰もが親戚のおばちゃん化してしまうところですね。
ほんとにお二人ともびしっとした姿、立派でした。
(萌え:2)
「孝行心にほだされて(弾正に)負けてやったとはいえ、負けたと思えばまたがっくりとチカラない。
はっ。そうだ、こんな時はもらい物のぼた餅食おう♪」
「そうだ、孤児どん(=弥三松)にも食わそう、
孤児どーん、孤児どーーん!
あ、いやまてよ、戻ったところでぼた餅がなかったらいけない、
その前に どれ、ぼた餅が有るかないか見て来よ」
って、もーもー、六助どんてば。
子供にまでそんな気遣い、しかもぼた餅ごときで!
しくしくしく、優しさに涙がこぼれますね。
(萌え:3)
母を思って泣く孤児どん・弥三松(簑紫郎さん。弥三松カワイ~♪)を不憫に思ってもらい泣きしつつ、
「ほれ、この前買ってあげた太鼓で遊ばっしゃれ」
と機嫌を取るのに、当の弥三松に
「太鼓はいやじゃ!おりゃ眠たい!」
て突っぱねられ。
そのくせ叔母であるお園と再会できたとたん、上機嫌で
「コレ小父さま(=六助)、伯母さまがきたんだから、太鼓叩いてみせて!
早く! 今、叩いて!」
と言われれば、はいはいと叩いてみせる。 弥三松、なんてツンデレ!
六助、なんていい人!
国一番の強い男が子供に太鼓叩いて見せてますよ、奥さん!
あーー、たまらん!
いけね。
キリがありません。
とにかく、こんなにいい人は世の中見渡しても六助か藤岡弘、しかいない。
と断言しておきましょう。
なんでしたら藤岡弘、のいい人ぶりも詳しくお話ししましょうか?
いりませんか?
【立浪館仇討の段】
三輪・南都・津國・文字栄 團吾
場面が一転白と青基調の明るい御屋敷へ。
ここではタイトル通り、仇討をします。
お園・弥三松が親兄弟の敵・微塵弾正こと京極内匠を六助の手助けによって討ってスッキリ、見得でキッパリ大団円。
こちらは中堅大夫さん達によって楽しく聞かせてくれました。
以上、初日はちょっとまとまってない感もあった一部の舞台も、2度目に拝見した時はさすがにキッチリ見せていて、たいへん楽しませて頂きました。
特に六助の善人っぷり、これはもう現代では藤岡弘、と言ってい…(最初に戻る)
2008年から文楽道に入門して、観てきた演目の登場人物の中でも、六助は、私が最も大好きな人物です。気が優しくて、力持ち。ご近所さん、子どもからお年寄り、そして見知らぬ人まで暖かく包む、その包容力。
玉女さんの六助は、素晴らしいらしいですね。
以前観たときは勘十郎さんだったので、玉女さんのは見損ねたんですよ。やっぱり、仕事ぶっちしてでも観ておくべきだった…。
和生さんのお園も、さわやかな人物描写だったのではないかと想像します。
やっぱり、想像するだけでも文楽道は、楽しいです。
遠くからご想像の通り、玉女さんの六助は優しい六助でしたよー。
いい男なのにお園ちゃんの積極的なアプローチにたじたじなところもいいですよね。
オレ様度ゼロなところが私には相当なツボです。