部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

10月地方公演

2010-10-04 | 文楽
昼の部

【仮名手本忠臣蔵】
  二つ玉の段
  身売りの段
  早野勘平腹切の段

【釣女】


夜の部

【曽根崎心中】
  生玉社前の段
  天満屋の段
  天神森の段



ちょいと奥さん。今回の巡業公演、3000円台とかじゃもったいない位充実してるではないですか!
なんだか昼も夜もゾクゾクした。 
・・・悪寒じゃないよ、興奮で。

横浜もチケット取っておいてよかったー。
「どーしよっかなー、府中か横浜、どっちかは友達に譲っちゃおー」
なんて思ってたけど、やめた。
もう一回、自分で行こう。 

もう一回、ROSE大夫…じゃなくって、呂勢大夫の勘平腹切りを聞きたい。
簑助師匠の徳兵衛がみたい。


しかし、なんなの、呂勢さん。
なんだか凄いところにどんどん行こうとしていますね。
まさに薔薇大夫。ステキ☆

「仏果とはけがらわし。死なぬ死なぬ。
 魂魄この土にとまって敵討ちの御供す」

がストレートに胸に堪え、しびれました。



簑助師匠の徳兵衛は、私の中での徳兵衛観(うじうじぐずぐずしてお初に「死ぬる覚悟が聞きたい」と言わせた男、というイメージ)とは違っていて、
なにこの男らしさ?
徳さま、ずいぶん大人の男じゃあないの? と。
その分、お初の気丈さも薄まって、お初と徳兵衛の力関係が均衡した、とでもいいましょうか。
なんだかふたりの間に流れる空気が濃厚でこってりとした曽根崎心中だったなあと、ぼーーっと当てられてフラフラの帰り道でありました。





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4 コメント

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早いっ (いつか)
2010-10-04 15:52:00
さむ子さん
早速のレポ、感動的です♪
呂勢さん、そんなに良かったですか?
悔しいなぁ~そんな素敵な語りを聞けなかったなんて・・・
脳内で、呂勢さんの声で勘平の語り再生チャレンジしちゃいます。
時々菊五郎さんがまざっちゃうかもだけど
悔しいから頑張っちゃいます(笑)

横浜も堪能してきて、またレポよ・ろ・し・く~♪
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急ぐあまり (さむこ)
2010-10-04 16:28:14
前回の轍を踏まぬよう、
「見たらすぐ書く!」
で焦るあまり、大師匠の「みの」の字を間違うとは、なんたる失態!
教えていただいてよかった~、ああ、ありがとう×2!

呂勢さん、私はすごく胸に響きました。
疾走感というか、おれはどこで道を間違ったんだ?という勘平の悔しさというか、そんなのが私をちょっと打ちのめしました。

でも、菊五郎師匠でもいいと思います(笑)
おかるは時蔵さんで頼みます。





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自分にあってました (D.D)
2010-10-04 23:52:06
呂勢さんの語りは自分のツボにあってました・・・って偉そうに(汗)。
ここの泣き所って解説なんかだと「母」というのが多いんですよね。でも自分、違うんです。
これってあくまでも「忠臣蔵」なので、自分は四十八番目の志士だと思って観ていますから
どうしたってあそこの「血判」とか「死なぬ」とかに胸ぐら揺さぶられちゃうんです。
そして大好きな郷右衛門も昨日聴いたRoseさん(もとい、呂勢さん)の語りは胸に染みました。

郷右衛門と弥五郎の年齢が全然違う点、人形も語りも三味線もはっきりしてましたよね。
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そうそう、 (さむこ)
2010-10-05 01:03:26
◎D.Dさま

まず母の嘆きでしっかり泣かせるからこそ勘平の後悔・無念さが更に増すところなんでしょうが、ROSEさん(まだ言ってる)の勘平の苦い若さ、私にも ずぼり!でした。

呂勢さんが名に負けぬ大輪のバラを背中に背負ってるのが、私には見えます、見えるのです・・・
もはや薔薇大夫と書いてろせ大夫と読ませるんでもいいのではないでしょうか!





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