文楽若手会
五條橋
一谷嫰軍記
熊谷桜の段
熊谷陣屋の段
新版歌祭文
野崎村の段
【配役表】
なんかもう、若手会つっても皆さん頼もしくて、期待するほどえええっ!?な事件もなく。
いや、別に何か起きることを期待してるわけじゃ無ないんですけども。
事件と言えば私のお腹が痛かったことくらいですかね。
五條橋は清公さんがシンで、えええっ!?と驚きました。
そ、そうか、もうそんなお兄さんになっているのか。
これ、なんかしょっちゅう見てる気がするので割と簡単そうに思ってましたけど、やっぱり難しいんだなー
簡単なのなんてないんだな、と思いましたね。
熊谷はなんといっても睦さん、靖さんの陣屋。
これこれ、これが聞きたかった!
弥陀六のタテ詞のところ、5月に
「・・・・( ꒪Д꒪)」
ってなって、もうまわりに当たり散らすほど不満だったので(みなさんすんません)、
今回の靖さんの弥陀六で胸のつかえがすーーーっと下りましたね。
睦さんの相模と藤の局もよくって、うわー、すばらしいねすばらしいね!
と気持ちがウキウキしました。(いやこれ暗い話です)
途中、あ。と思うところも落ち着いてリカバーできていて、
うーーん、睦さん!立派です!
ブラボー!
と立ち上がって拍手したいくらいでした。
人形も想像通りみなさん堅実に遣っておられ、特に弥陀六は文哉さんも玉勢さんもそれぞれ弥陀六らしく、感心しました。
お客さんからもたくさん拍手が起こっていたことが、いかに立派な舞台だったかという証ですね。
いいものを見せて、聞かせてもらいました。
野崎村、意識はすでに段切りの三味線に向かって集中していたため、途中、さっぱり頭に入ってきませんでしたけども。
清丈'さん、堂々たるもんでしたねー
あそこ、弾けたら気持ちよさそうですよね。
三味線を習った暁にはぜひ挑戦してみたいところです。
そんな予定は未来永劫ないんですが。
割と硬派な音でしたんで、最後もちっと軽やかにご陽気に弾いていただければわたしが喜びます。
最後まで楽しませてもらって、久々にボヤキのない帰り道でしたことよ。
そして、お師匠方の素晴らしさもまた再認識できるという、一粒で二度おいしい若手会。
また来年も楽しみにしています。