部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

やはり生涯初心者

2010-10-05 | 文楽
そう言えば、現在転勤で金沢在住の友人に、
「巡業で金沢も行くみたい」
ということを、前にちらっと言っておいたのですが、友人は文楽未体験。
特に興味もなさそうに、
「へ~。そうなんだー」
程度の返答で、まぁ、私も特に強くは勧めませんでした。
趣味のことって、興味ない人に熱く語ってもねぇ。鬱陶しいだけだし。


それが、金沢公演の当日昼に

「ちょっとちょっと、今、文楽の公演の会場に来てるんだけど、
 席ってどの辺を取ったらいいの??
 真ん中?右寄り? あと、2階席からじゃ見えない??」

と慌てた様子で電話がありました。

なんでも、私がなんだかずいぶんハマってるみたいだし、そんなに面白いのか?
だったらちょいと観てみようか。
と当日に思い立って出向いたそうで。


そんな調子で、まったくなんの事前学習もなく観た友達が、終わるなり

「すっごくおもしろかった!」

とメールをくれて、ふぅ~~・・・ 

心底ほっとしました。


「清丈さんという若者はカッコいいな」

「千歳さんという人は、熱いね!」

「清治さん、すごい・・・」

「呂勢大夫という人の勢いには初めての私も引き込まれた!」

などなど、お愛想ではなくほんとに楽しかった模様。



なんかねー、あたしゃほんとに嬉しかったんですよ。
わざわざ、遠いところに住んでいる友達がひとりで観に行ってくれた、ということが。



それにしても、

「勘平はさぁ、あんた、腹切る前に舅の亡骸くらい検めなさいよ、っての!
  『やっべ。今ものすごいオレヤバい状況じゃね?』
 つって固まってるから、刀傷だか鉄砲痕だかもわかんないのよ。
 縞の財布も金盗ったらとっとと捨てる、とかねぇ」

とぶーぶー言ってるところが、さすがわたしの友。 

ああやだやだ。 やっぱり同じようなこと考えてるよ、この人。


そして、初めて見に行った人と言ってることほぼ一緒、
(「かっこいい」とか「よかった」、「おもしろかった」・・・)
いまだそんな程度の感想しか出てこない己のバカっぽさにも、改めて気付いたのでありました。

いつの日か!私もかっこいいレビューを書いてみたいもんです。(ムリ)