兄貴

アニキと呼ばれ親しまれたプロ野球阪神タイガースの金本選手が、
今年限りでユニフォームを脱ぐと決め、その引退試合が甲子園球場で行われました。
対戦相手は、ＤｅＮＡ．
セ・リーグの５位と６位の消化試合と揶揄する人もありましたが、
三浦投手と金本選手の対決。　それなりに良い試合だったと思います。

４番レフトの金本選手。
１本でしたがヒットは打ったし、アウトにはなったけれどホームまで全力で走ったし・・・
最後には、相手打者の打球がレフト・フライになり、それをキャッチしてゲーム・セットという、
まさに作られた筋書き通りのような、ラスト・シーンになりました。
そのキャッチしたウイニング・ボールを、メッセンジャー投手に手渡そうとして
２人の間で譲り合いがあり、結局金本選手が大事そうに手にしました。
ちょっとした良い光景。

金本選手は、試合が終わりに近づいた頃、かなり複雑な表情を見せていましたが、
終了後は、終始笑顔で乗り切りました。
お別れの挨拶は少々長過ぎたように思いましたが、その後、歩いて場内一周。
ファンとのハイ・タッチもあり、温かい雰囲気の中で終わったセレモニーでした。

最後に胴上げ。
金本選手の背番号６に合わせてでしょう。　６回でした。
胴上げされる前、金本選手が「落とすなよ」「落とすなよ」と言っているのが
口の形から判りました。
落とされずに、無事、胴上げが終わってほっとしました。

左手首の骨折をした次の日にも出場して、右手１本でヒットを打った場面は、忘れられません。

来季、その姿を見られないのかと思うと、淋しいです。