残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

12月の読書

2018年01月09日 13時52分43秒 | Weblog





●女神めし 祥伝社文庫 は8-6 佳代のキッチン 2 原 宏一/著 祥伝社

食文化の違いに悩む船橋のミャンマー人女性、リストラされた父を心配する娘-。
どんなトラブルも、心にしみる一皿でおいしく解決! 移動調理屋・佳代の港町を巡る新たな旅を描く。
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★★★☆☆

前作は両親捜しの料理旅でしたが
今回は調理屋で独り立ちを志す人を探し出すという旅。

人情と料理を交えたお話し第2弾。

頭の一休みにはもってこい。








●押入れのちよ 荻原 浩/著 新潮社

今ならこの物件、かわいい女の子(14歳・明治生まれ)がついてきます…。
幽霊とサラリーマンの奇妙な同居を描いた表題作ほか、
「木下闇」「殺意のレシピ」「介護の鬼」など全9話を収録した、ぞくりと切ない傑作短編集。
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★★★★☆

「ちょっと摩訶不思議」が中心の短編集。
標題にもなった「押入れのちよ」がお気に入り。







●星宿海への道 宮本 輝/著 幻冬舎

中国南西端の地より、燃え盛る炎を胸に男は姿を消した。
父の顔も知らぬ幼な子をかかえて生きる女と、兄を追う弟のたぎる想い。
その愛しい生命の絆の再生を鮮烈に描いた巨編。『星星峡』連載に加筆。
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★★★★★

行方不明となったひとりの男。
その男の子を宿した女、その男の弟が
姿を消した男の過去、心の内を探り、たどり着く先に
男の切望した素晴らしい心の景色が見つかる。

後半は圧巻の結末にたどり着きます。

すばらしい一冊です。

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