conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

背後の不安現象

2024-04-21 16:10:42 | 随想
どうも危うい・・・漠然としつつも背後に迫るものにはリアルなものもある。一人の人間として、人生の背後に覆い被さる津波のような現象は、とてつもなく大きくて、どんなに足掻いても逃れようもない。個人の理性を超えた津波現象とは何か?やはり危機的な国際情勢があって、国家間の連携の上に主体性も押さえられ、大国の意のままにリードされる危惧があるからではないか。国際情勢の時代の波をかぶり、政情が不安定化すると民心もすさんで犯罪も増える。
政府与党の裏金問題は世間の批判も顧みず、自分たちの都合を優先して、政治資金の不透明さを残そうとしている。長年の自民党政治が今ほど揺らいでいるときはないのに、現政権の動きはまるで他人ごとのように切迫感がない。一国の方針を決める国策には強力な指導者を望んでいるが、そういう指導者がいたとしても潰される背景は何か?ここに国が弱体化する本質的な政治構造があるように思えるのだが。
安全保障問題にしても現今の軍事情勢を見れば、隙を見せられない危うさもあるが、同時に危機的情勢にならない外交努力も重ねてほしい。
  イスラエルがシリアのイラン大使館を攻撃したことでイランの報復攻撃を招いたが、さらにイスラエルが報復攻撃としてイランをミサイル攻撃した。報復のための報復合戦となれば際限もなくピンポン合戦になりかねない。この事態に先進7カ国は報復したイランのみを非難したが、イスラエルの攻撃に対しては沈黙したままである。ここにも意図的な国際情勢の策謀が感じられるのだが、問題の収束から遠ざかるばかりではないか。
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敷島の桜花

2024-04-14 15:20:52 | 随想

政情は何処もかしこも脱輪状態で酸素濃度も低下した感がある。息苦しさは酸欠の魚のごとく無言の口を開く。総じて3流時代かといっても、言っている本人が意味不明の奈落にあって、文字化することも躊躇している、というより何をか況んや、なす術もない老残の身なのである。そんなわけで春爛漫の花の季節を堪能しようと、日曜日に野に出かけました。野とは粋な心がけだが辿ったところは、あきる野市にある「都立秋留台公園」。グラウンドを巡らした芝の土手にはソメイヨシノが満開で迎えてくれました。桜花周辺には花と団子族が思い思いの席を占めて、絶好の花日和を味わったことだろう。わが家もスーパーで買った弁当を持参して過ごさせていただいた。
『花』と言うと、日本の桜をみる外国人が増えたと報道されている。こんな政情だから円安も加わって、一時の平和を醸す絢爛たる花邑へ憧れたのだろうか。隣国の韓国の若者が多くなったとの情報は、日韓関係のこれからにも好感が持てる。にしても桜の観賞期間は短い。一斉に花開いてさっと散る。それだけに花に寄せる思いは強く深い。何処からともなく往古の一首が浮かんできた。
『敷島の大和心を人とはば 朝日に匂う山桜花』本居宣長

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約束の地からジェノサイド

2024-04-06 23:17:10 | 随想

『約束の地』神が与えた土地はユダヤ人のもの、これを信じて疑わないイスラエルの人たちは、パレスチナ人を闖入者、余所者として排除しているが、その根拠はどこから来ているのだろうか?自分たちの遠い祖先が何処から来たのかを探ってみるがいい。本当のユダヤ人は有色系のパレスチナ人の中にあることはイスラエルの知識人も認めているのに、国を牽引する政治家のプロパガンダに引きずられて、今のごとき歴史上の大惨事を起こしている。『ユダヤ人はいつ、どうやって発明されたか』2008年の朝日新聞に載った記事には、当時テルアビブ大学の教授であったシュロモ・リンドが言ったように、『イスラエルを建国したユダヤ人が、実はユダヤ教に改宗したハザール人であり、本当のユダヤ人はパレスチナ人の血の中にある』と告白している。本当のユダヤ人はパレスチナ人なのだ。イスラエル建国の陰の立役者はアメリカで、第二次大戦後の世界をリードしてきた功績はあるとしても、中東の一角に対アラブの楔を打ち込んだに等しい権益構築は、アラブとの紛争を絶えず抱えた火種を残したともいえる。発端はアメリカ政府に影響力を持つユダヤロビーの働きかけであったことは想像できる。「ユダヤ人」(イスラエル人)がホロコーストの悲劇を浴びて世界の同情を買ったのであるから、誰よりも悲劇に敏感であらねばならないはず、なのにパレスチナ人へのジェノサイドは鬼畜のなせる悪業ではないか。『さまよえるユダヤ人』が終の棲家を得た喜びは、パレスチナ人と分け合うがいい。シュロモ・リンド教授も双方が平等な権利を付与されるべきだと述べている。

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