conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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敷島の桜花

2024-04-14 15:20:52 | 随想

政情は何処もかしこも脱輪状態で酸素濃度も低下した感がある。息苦しさは酸欠の魚のごとく無言の口を開く。総じて3流時代かといっても、言っている本人が意味不明の奈落にあって、文字化することも躊躇している、というより何をか況んや、なす術もない老残の身なのである。そんなわけで春爛漫の花の季節を堪能しようと、日曜日に野に出かけました。野とは粋な心がけだが辿ったところは、あきる野市にある「都立秋留台公園」。グラウンドを巡らした芝の土手にはソメイヨシノが満開で迎えてくれました。桜花周辺には花と団子族が思い思いの席を占めて、絶好の花日和を味わったことだろう。わが家もスーパーで買った弁当を持参して過ごさせていただいた。
『花』と言うと、日本の桜をみる外国人が増えたと報道されている。こんな政情だから円安も加わって、一時の平和を醸す絢爛たる花邑へ憧れたのだろうか。隣国の韓国の若者が多くなったとの情報は、日韓関係のこれからにも好感が持てる。にしても桜の観賞期間は短い。一斉に花開いてさっと散る。それだけに花に寄せる思いは強く深い。何処からともなく往古の一首が浮かんできた。
『敷島の大和心を人とはば 朝日に匂う山桜花』本居宣長

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