conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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どん底スパイラル青い星

2024-02-23 23:10:13 | 随想

パレスチナとウクライナの惨劇は、東西の大国が自国の支配圏に取り込もうと、直接または間接に他国への干渉を行っていることに他ならない。リーダー無き無秩序の国際連携は、国連の機能も宙に浮いて歯痒いほど、拒否権に遭っている。暴力的支配を放置すれば、大国以外は衛星国として従属化へと逆行してしまう。ウクライナは自由陣営の支援を受けて国軍が対抗し得る立場だが、ロシアの猛爆に遭って廃虚化が痛々しい。
一方パレスチナのガザ地区へのイスラエルの攻撃は、理不尽とも云える一方的な民族粛清の強行蛮行で、一般市民、婦女子幼児も虐殺して、目を覆うばかりの惨状である。ハマスの犯行が許せないから徹底的に戦力を壊滅させる作戦だとしても、ハマス以前の歴史過程を見れば、他人の家に土足で入り、家人を追い出して自分たちの寝床を作ったのが始まりでは無かったか。イスラエル建国に導いた米国の責任は重い。

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大いなる混乱

2024-02-12 23:18:05 | 随想


世界秩序が壊れてボロボロの時代には、せめて個々の内面の再構築を考えさせられるような側面があるように思える。外の世界が崩れて見通しが悪くなったら、嫌が応にも自己の内を固めなければ秩序が保てないからである。考えてみると世界はリーダーを失った火事場の混乱もどきで、昨日までの威厳のある姿は何処にも見当たらない。歴史的な循環作用から見れば、このような状況も必然の帰結と見られなくもない。長い平和の時代が続いた後には、混乱の時代が待ち伏せているからである。世は無常なのだ。今回の混乱が超弩級の仕掛けにあるとすれば、仕掛けたのは誰か?ここに大いなる哲学があるかも。

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「人間」

2024-02-02 23:39:00 | 随想

人間は108の煩悩を具有していると言われる。この煩悩のおかげで悩み苦しみ悶えの人生を負わされ、「苦しみのみ多かりし」歌を残した詩人もいた。

牡蠣のからなる牡蠣の身の
かくも涯なき海にして
生きのいのちの味気なき
そのおもいこそ悲しけれ
 以下省略     蒲原有明

ところで、中央アジアのブータンでは煩悩がかき消されるマニ教の信仰のお陰で、世界一の心的幸福度を体得しているのだそうな。街中の人が、死んだら極楽にいけると信じている。小乗仏教にしては一飛びに悟りの世界を掴んでいることに驚きを覚える。朝に夕に最高峰のヒマラヤ山脈に抱かれて、五欲の世界から縁遠い清浄な空気を召しているからか、今の日本の俗世からは、天と地と雲泥の差を感じてしまう。

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