conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

霞か雲か花の下

2021-03-26 22:16:16 | 随想

今年の桜開花が早い。近くの小学校の校庭にも100年生の記念樹がどっかと腰をすえて、未だに見事な咲きっぷりを見せている。今日は天気も良く高気温なのでスーパーで弁当を買い、小学校とは違う桜の園を訪ねて家族の花見会としゃれてみた。

ゴルフ場の外縁に沿って桜並木があり、アスファルトの道路を隔てて、その反対側には酪農家の放牛場があるのだが、モウ君が座臥反芻をしたり、若い雌牛は好奇心旺盛にも柵へ近づく人や犬に鼻先を寄せたりと、のどかな情景の中に身を置いて車昼食をした。
天蓋は高く霞の裾を引いて花の盛りを見れば、時は去りてまた再来する。年輪の未来永劫の営みに生ある身を有り難いと思う。牧歌的環境に接すると斯くも高尚な文体?が宇宙から降ってくるのだから、どうしても空を見上げずには居られない。弁当をすっかり食べきった後に空を見上げれば、春陽の熱放射が地上隈無く熱していることを感知した。のどか過ぎて熱が篭もって、家に帰ると宇宙の寿命は?太陽系の寿命は?調べたくなった。で、で、宇宙はXX兆年、太陽系は100億年だとネット索引に出ていたのだが、地球の存在もあと50億年くらいだとして、人間の成長は宇宙に向かっているのか?

コメント

時代に遭遇して

2021-03-21 00:23:18 | 随想

コロナ騒動が続く中、グローバリゼーションの危機も云われています。台頭する超大国と世界をリードしてきた超大国の陰りも見えて、世界は荒波の飛沫をかぶる先行きの見えない時代になりました。経済も国家予算もずたずたに秩序が乱れて、民主主義の存在も危ぶまれる声が聞こえてきます。時代の変遷期と一括りにするのは簡単ですが、一介の庶民としてはこの大変な時代に遭遇した意味合いを、どう解釈したら良いのか。1930年代の状況に似て来たと云う人が居ても、一触即発のドンパチが起きる程、首脳たちの脳回路は劣化していないと思う。体制の違いから前時代の指針を国是としている国が、近隣諸国と摩擦を起こしている情勢は気がかりでもある。様々に時代の軋轢が昂じて、大陸プレートの沈み込み反転のように、この辺で仕切り直しが行なわれようとしているのなら、地球が生命体である前提故の成長過程と見ることもできる。

コメント

コロナのひしめき

2021-03-08 16:41:46 | 随想

コロナ禍の中皆さんはどの様な生活をしているのかな。街に出歩けば人との接触があり感染の危険が伴う。電車にのれば密閉された狭い空間に閉じ込められて、これまた危険と、何処へ行くにも制約される毎日を送っているに違いない。ある程度人生の黄昏時を迎え、抑制的な行動範囲にある人なら、刻々と迫り来る残された時を慈しみ、己の終末形を粛々と胸に留めようとするだろう。でも、若い人はそうも行かない。体と心がふつふつとたぎり立って、居ても立ってもいられないからだ。仲間同士で歓楽街に繰り出して飲食したケースも前にはあった。これが元で若い世代の感染拡大が疑われたこともある。若いかどうかは知らないが政治家のナイトクラブ密行なんぞも、たぎった身と心の為せる技だったのかも知れない。何が良くて何が悪いという選別も、結果次第のところがあって一概に線引きするのは難しいが、自分が悪いと思いながら悪いことをすれば世間様の批判を招くだろうし、自分のジャイロコンパスも狂いだしてしまう。こんなことを思う背景には、やはり官僚や政治家の迷走があるからだ。狂ったジャイロコンパスで日本を導かれては、日本列島も日本海溝に沈みかねない。

コメント

平家物語の気韻

2021-03-02 22:49:11 | 随想

平家物語の冒頭、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」とあり、なんと格調の高い精錬された語調だと感心してしまう。恐らく京都の偉い坊さんの知的表現なのであろうが、殺伐とした時代の緊張感も醸し出されて、絵巻を見るような爽快さがある。栄華を誇った平氏の没落は一瞬の夢のようであり、「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す」と突き放したような賢者の眼も鮮やかで印象深い。

それに引き替え現代のおどろおどろしさは、臭いぞまさる黄金の袖裏、忖度はびこり性懲りもなく法を逸脱して民は不在。
時代も一つの顔であるから、時代が場を呼んだともいえるけれど、我々人間の方も流されているようにも見えて、時代を形づけてきたという側面もあるので、一体合体のものだ。農水省の養鶏業者との贈収賄事件、そして東北新社役員による総務省幹部への接待問題が国会の時局になっている。これも贈収賄事件に発展しそうだ。安倍政権時代の財務省理財局長の忖度は眼を見張るものがあった。官のたがが外れたキッカケこそ佐川である。

コメント