conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

人工呼吸器の終末医療に思う

2007-05-24 01:37:00 | 日記

和歌山県立医大病院の医師が、脳死状態のおばあさん(88)の人工呼吸器をはずし、死期を早めたとして殺人罪で書類送検されました。
家族からのたっての依頼に同情したようです。

同じような思いをした患者側の人間としては、状況下の医師の行為が罪の対象になっていることに胸が痛みます。

私の場合は、義母(当時86)が心臓血管の壊死状態で、人工呼吸に頼らざるを得なりました。日々に衰え、見る眼にも痛々しい姿に接する度に、人間の尊厳とは?死にゆく人の尊厳とは?と考えざるを得ませんでした。

このまま人工呼吸器を付けていくのは辛い、圧縮された空気は冷たくて咽喉をひりひりさせます。当然本人は嫌がります。

「自然な形であの世に送ってあげたい・・・」、本心からそう思うようになりました。あるとき妻が心情を医師に伝えたところ、医師は『私もそう思います』と言ったそうです。しかし装着を外そうとはしませんでした。結局数日後になくなったのですが、そのときの思いはずーっと引き摺って行きました。

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風の季節

2007-05-20 22:57:00 | 日記

柿の苗木を植えてから3年目になる。「諫早」と言う大実の種類で、上手く行けばこの秋にも実がつきそうである。幹はひょろひょろに伸びているが、思い思いに突き出た若枝には葉っぱが沢山ついて、見るからに元気そうなのが嬉しい。

五月も今頃になると競うように緑が深くなって、若葉風が吹き、庭木は一層若やいで見える。静かに目を閉じれば、青田を揺らして吹き渡る風が浮かんでくる。心地よい風の季節である。

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上野『花展』

2007-05-13 23:37:00 | 日記
上野の科学博物館で開かれている『花展』を観てきた、お目当ては『青色のバラ』である。ケシやリンドウにはもともと青色色素であるデルフィニジンという物質が含まれているそうだが、バラには無い。

デルフィニジンが無いバラに青色の花を咲かせようと研究し、開発に成功した人のニュースは画期的な出来事として、かなり前に流れた。開発者の名前は会場でも表示されていたが、その場で記憶から消えてしまった。「青いバラ」の花さえ観れば事は済んでしまうのだから・・・。

青いバラを作るためには、デルフィニジンをもった他の植物との交配が必要になるわけですが、相性の問題もあってなかなか結ばれない。たった一つ(か、どうかは分からないが)相性のいいのを見つけた・・・それがカフエトップに載せた写真の『ヒマラヤポピー』でした。

展示してあった『青色のバラ』の写真を撮ろうとしたら、係員がすっ飛んできた。「写真を撮らないで!」なるほど、目線のずーっと上に『撮影禁止』と書いてありました。特許とか著作権の問題があるのだろう。
色はブルーと言うより紫系の強い色でした。むしろ母体のヒマラヤポピーのほうが濃いブルーでしたね。


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近ごろ台所事情

2007-05-13 00:57:00 | 日記

最近は我が家もそうなのだけれど、新聞の折込を丹念に見る主婦が多いみたい。
コンビニやスーパーでも食品の値上がりが目につくようで、1円でも安いものが広告に載ると、主婦間で情報の交換があり、一目散に店頭に買いに出る・・・そんな風景を見て、また過去のような『トイレットペーパーパニック』が来るのではないか、と一抹の不安も頭を掠める。

そもそも車のエネルギー媒体で、エコエネルギーとなるエタノール燃料への転用が、起爆剤になっています。大豆、オレンジなどの作物農家が、エタノール燃料を作るのに必要な、トウモロコシ作付けに衣替えしてしまったからです。トウモロコシの方が利益になるから、農家はこぞってそっちのほうに走ってしまった。日用雑貨にも何らかの影響が出てくるかも知れない。

地球温暖化予防と言う大きなテーマからは有効なエタノールなのだが、世界中の人々の胃袋を締め上げるようであっては、政策の失敗と言われてしまう。
ガソリンに替えてエタノールを推奨したのはブッシュ大統領だ。窒素酸化物をばら撒く燃費効率の悪い米国産大型車と工場の排煙が青い地球を黄色に染めているのに気兼ねしたか、あれほど『京都議定書』の調印を拒否してきたのに、である。




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ボツそして帰還

2007-05-04 23:35:00 | 日記

連休中は日本全国幹線酷道路となって、時間の空費だけがスムーズに流れていく・・・なんてナンセンスこの上ない。前置きが付いたのは、あれほど公言していた湘南行きが没になったからです。

家族の一人がぐうたらで、出発時刻がぐ~っと遅れたこと、それもあるけど・・・それが無くても渋滞に巻き込まれるのは分かりきったことだった。
八王子16号バイパスに入る遥か手前から、走行レーンは渋滞となっていた。相模原市に入ると更に混雑して、にっちもさっちも行かなくなった。午後3時も回って、湘南に着いたとしても帰宅が危うくなる。

どうするぅ?と運転者がのたまうと、ぐうたら本人が「もう止め止め、や~めた!」と言い出した。あとは雪崩の如しで、すかさずハンドルを左に切ってレーンを外れ、側道を迂回して帰路につきました。

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草上に寛ぐ

2007-05-01 21:40:00 | 日記

今日はあいにくの雨天で、幾分寒さを感じる一日でした。どこそこに行くというわけじゃなく、さして書くようなこともなし・・・。

タイトルの「草上・・・」は、かんかん照りの昨日のこと、自然公園の芝に腰掛けて絵を描き、或いは寝転んで青草の臭いを嗅ぎ、梢を渡る青風にしばし若返ったひと時でありました。
広い空間にのんびりと心を遊ばせ、さまざまな木々の容姿に命を感じながら、万緑のみなぎる力を自分のうちに取り込んでいる。時間がとても貴重に思えてくる不思議なほどのリッチな感覚でした。
まあ、贅沢な時間と言えるでしょうか。
妻と水入らずのスケッチコラボ?お互いに思い思いのアングルで捉え、彩色している。傍らには木に繋がれて寝そべる愛犬が、スケッチブックの中に収まっている。コーヒーの味は格別でした。





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