conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

集団免疫の効力

2021-04-29 14:46:13 | 随想


集団免疫というコロナ予防接種の言葉が言われている。一気に撲滅させるには同時期に沢山の人が接種して、感染を抑制させる方が効果的であることは理解できる。遅れ馳せながらワクチンも順次配布されるそうだから、当たり前の生活に戻る日はそんなに遠くないかも知れない。65歳以上の高齢者の接種予約が始まり、3日前にWebサイトから予約を取付けたのですが、1回目の予約を取ったものの、「同時に2回目も予約してください」という文面が目に入らなかった。エラーも続いたことで焦ったのがいけなかった。2回目の予約をと思ってウエブサイトにアクセスしたら、「本日は扱っていません」と、音声ガイダンスが流れてきた。そうか、みどりの日で休日だったのだ。時にはアホなヘマをやるのが玉に瑕と自認しているが、それでも6月中に2回目を受けられれば良しとしよう。

経済界はこぞって規模に応じた救済措置を宣っているが、政府側に余力が残っているかどうか、どっちにしてもコロナは業界の変革を促しているようなので、今までのような経営体系で持ち堪えられるものか、借金大国、非正規雇用の増大、未知の病原体、差別社会等々、社会の負の面が待ち構えている。辛抱を強いる時代でもあるでしょう。ここに至っては<自分の命は自分で守る>心意気があっていい。

コメント

第四波コロナ浪裏

2021-04-24 17:03:53 | 随想

高齢者のコロナワクチン接種が始まっている。地域に差があるものの、来週早々から予約受付となっている我が地域では、ワクチンの数量が少ないので奪い合いの様相が予測される。
変異株も蔓延するなかで一向にワクチンの提供が明示されないのだから、当然の成り行きではないか。我が国のコロナワクチン開発が遅れた背景には、安倍前政権でのコロナに対する認識の甘さがあったと云わざるを得ない。コロナよりも経済優先に走り、ゴートー云々に2兆円も投じながら、ワクチン開発予算は微々たるものであったから、開発先進国の後塵を拝して輸入に頼った結果が今日の様相である。あのトランプでさえコロナ開発に1兆円規模の予算を組んだのに対して、安倍政権では何をやっていたのかと先見の差違を感じてしまう。

では、経済の復興がなったかと言えば、すでに結果が明かに示している通り、第4波感染の波に窒息しそうである。残ったものは感染者の増大と変異株の蔓延の兆し、そして入院患者が増えて病床が逼迫している地域があることで、3回目の緊急事態宣言を発令するに至った。管さん自身が安倍政権の影の宰相だったのだから、政権が変わってもやっていることは同じで、見ている側には歯がゆさも残る。根本はコロナの蔓延防止と撲滅にあるのであって、最初から徹底してやるべきだった。

コメント

感性と原発事情

2021-04-14 17:23:41 | 随想

静けさを求めて2階の自室に引き篭っていると、通りを隔てたもう一つ向こうの通りの家から、早朝からの乱雑な物の落下する音が聞こえる。何事かとみれば屋根瓦を引きはがして、搬送車の荷台に落とし込んでいる作業員の姿があった。効率を優先した処理方法であるが、そこには住民への配慮はない。私にすれば生活臭の生々しい雑音ではあるが、騒音とまでは感じていない。けれども女房が駆け上がってきて言うには、「早朝から五月蠅くてしょうがない!」と騒音の苦情となった。

感性は人によって様々である。コロナ禍に対する予防措置にも、それぞれの感性と規律の差が表われて、地域の差も歴然としている。緊急事態の解除後には急激に悪化して、コロナ感染数は底を這っているどころか、急上昇中なのが気がかりだ。第四波そしてゴールデンウィーク後の第五波が指摘されている。巷でのオリパラ聖火の行進も火が湿るに違いない。期待するのはワクチンだが、医療関係者でも未だ一部の接種に止まっているし、高齢者においても限定された区市に少数のワクチが配られただけであるから、一般の人が対象になるのはかなり先の見通しだ。具体的な納入の期日が示されていないのだから当然だろう。

福島原発汚染水の海洋放出が政府によって決定された。誰が考えても風評被害が起きるであろうことは予測できた。それも気の遠くなるような年月に渡って放棄を続けなければならないのだから、東北南部や関東域の近隣県を含めた農水産物が、海外の不評を買って輸入禁止となるのが予測される。隣国の中国や韓国の早々の反発も予測していたが、ここぞとばかり声高に日本を批判しているのは、政治的に優位に立とうとする姿勢の表れでもある。風評被害については東電が補償すると管さんが言った。原発政策は国が音頭を取って東電と進めてきただけに、国の責任は免れないのだが、補償の原資は結局利用者の国民に跳ね返る。理不尽な思いが汚染水に混じる。


コメント

地上の王

2021-04-02 06:00:00 | 随想

コロナが変異株の新たな攻撃手段を身につけて、防御に躍起となっている民衆を攪乱し始めている。人類がウィルスとの戦いに後手を食ってきた歴史を引きずりながら、今度もまた、ワクチンの開発とその有効性によって感染拡大が食い止められるに違いない。今回のコロナは武漢が発生源だと思っている人が多いなかで、WHOの調査では「その痕跡は見当たらない」と中国当局の用意した――すっかり整頓された武漢ウィルス研究所を査察した限りにおいて、見当たらないと発表したこと一事をもって、WHOの限界も見えた気がする。中国の言で云えば「武漢が発生源ではないが、モンゴルが発生源だと云うつもりもない」と、暗にモンゴルに転化しようとしているのに対して、モンゴルもまた「もっと西の方から」と、黄砂の飛来元でもあるタクラマカン砂漠やゴビ砂漠を匂わせている。変異株のやっかいな伝播経路の探索をするつもりはないが、ウィルスの君臨する威容というか、遙かに人間を見下したような威圧感が、われわれ人間の存在を遠くに押しやっている感がないこともない。『人間は考える葦である』パスカルの言を借りれば、どんなに遠くへ押しやられても立ち直る強さをもっているが故に、地上の王としてコロナを越えていく知も授かっているに違いない。

コメント