ヘルスメ－ターを購入して

労働することがどんなに体調の維持に繋がっているか、後追いでしみじみと感じている。
と云うのも現役から離れて以来、さまざまに雑職の波間を浮沈してきた身であるから、それなりのエネルギーを消費して体形も保ってきていた。
ところが、現在は家庭の人に収まって以来、菜園の補助労働と散歩くらいであるから、カロリーオーバーになっていたのです。

体重が増え、体脂肪が増えといった中老年症候群のままでは、些か不満足です。
家庭内の雑役夫を任じて以来、幸いにも居場所は定位置にして箒で掃き出されることもない。
「徒食」の汚名は免れているものの、一念発起のやる気を出して、復帰運動をやることにしました。
腹筋や骨格筋に負担をかける運動を続けてきた成果もあって、短日で引き締まってきました。

一昨日、家電量販店でヘルスメーターを購入して、体重体組成の測定をしたところ、数値は意外な点もありましたがほぼ納得のいく範囲でした。
機器のイノベーションは目覚ましく、一度設定すれば後はすべて自動で判断して記憶する、ハイクオリティな日本製の商品。ヘルスメーターに限らず、電化製品は日本の誇り。
爆買いの観光客の気持ちもわかります。飛行機の離陸時間を引き延ばしても、免税店で爆買いした商品を機内に詰め込む某国の客・・・。

私たちが経験した1960年代の経済勃興期にも、アメリカ製の冷蔵庫や車に憧れた時期があった。憧れたけれど買えなかった。1ドル360円のレートの時代である。その頃の下級船員が使える限度額は10ドルだったのであるから、ウィスキーやチョコレート、タバコ、石鹸などの小物を買うしかなかった。航海によってはシャネル5番やコティの白粉ナチュラルなど買うこともあったけれど、爆買いをするほどの余力はなかった。
「思えば遠くに来たもんだ～」どこか心の隅で聞こえてくる。