conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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完成に向かって

2024-08-08 00:20:30 | 随想
地球は回る。昼と夜の間に循環作用は止めどなく、大河の流れ、潮の満ち干にも自然の摂理が働いて、人の行く末を示している。さらに言えば大宇宙の組成のなかにあって、人間を含め万物が構成物の一員に組み入れられているが、これらを支配しているものは何者か。宇宙の創意に叶う代行者としての存在が人間だと、いまだ偉そうには言えない思いが胸をつく。その意味で言うなら、世界の現情は、まだ険しい山道である。
ネタニヤフとバイデンの会談では、双方の現状認識が噛み合わない、ある意味では飼い犬に手を噛まれる状況が露出した。ハマスの最高幹部ハニヤ氏がイラン訪問中に爆殺されたことで、イランの報復戦が確実視され、中東の戦禍が拡大される事を恐れたバイデン大統領に対して、ネタニヤフはハマスを駆逐することに専念して、イランを巻き込んだ事の重大さを過小評価した上で、「解決が早まった」と述べたからバイデン氏が怒ったのである。元々バイデンの武力投入が、何でも意のままになると錯誤させてしまった面も否定できない。イスラエル建国以来の共同体という長い歴史もあるが、中東の熱砂に埋もれていたガス塊に火がつけば、東アジアにも中央アジアにも飛び火して戦局拡大し、ウクライナ惨劇に絡むヨーロッパ諸国の弱体化も懸念される。
 当初に戻れば、やんちゃ坊主が手当たり次第に玩具をもてあそんでいる道程ではないか。
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