conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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エネルギーの反転

2020-05-04 21:18:30 | 随想
 グローバリズムの先々には華やかな国際化が進んで、リベラルな知的社会と揺るぎない民主国家が構築されていると思っていた。これが一般的なビジョンだと思う。ところが新コロナの大津波が五大陸を呑み込んで反転し、歴史的人類の英知を沖合の海中に連れ去ろうとしている。津波とともに悪夢が地上を席巻して、白亜紀の地層を掻きむしり、爬虫類の再生と跋扈する幻影を映し出している。中生代の地球体フラッシュバックが、とんでもない現世の闇から放出されたのだ。中生代その頃は、人類の種も海底の藻と共に揺れて、光合成の育成の最中にあったか、宇宙のビッグバーンによってはじき飛ばされた塵芥の中で眠っていたかのどちらかであろう。反転作用は運動エネルギーの飽和状態に現われる方向転換と云われ、全く予想外の方向に状況を変えてしまうらしい。コロナ禍による世界の秩序が崩れて、第四次産業革命が起きる可能性も涌出してきた、ことに喜ぶべきか戸惑うべきか。ITとロボットによる工業生産、インターネットと人工知能が結びついて、居ながらにして生産に関与し、スマート電化であらゆるものがオートメーション化する。文字通り夢のようなIT産業到来であるが、明日明後日にやって来るものでもないから、現在の産業(崩壊)、生活困窮の状態のまま、耐乏を続けるしかない。産業も家庭も疲弊した後にどの様な社会が来るのか、「失われた時代」此方の方が現実味を帯びてくる可能性がある。
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