conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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北の丸で科学する

2015-05-23 13:45:08 | 日記

都心に出かけるのが苦痛に思えるこのごろ、久々に北の丸公園内の『科学技術館』を訪ねた。
何故に苦痛の巷へ出向くのか・・・単純な理由でしかないが、展示館の無料入場券を手に入れたからなのだ。
それともう一つ、東京田舎に住んでいる身であるから、たまには「都心の空気をブレンドして、リフレッシュしておこう」と云う気になったからである。

歳をとるにつれ、西へ西へと流人同様の住居変遷を辿ってきた身には、罪は無いけれど一抹の侘しさもある。
春爛漫の桜を油彩で描いた時も、筆才に裏切られて侘しさが残ったものだ。(写真ではなく、現場で描かないと)

メトロ竹橋から北の丸公園のお堀端を歩いていると、樹木の緑が冷気を運んでくれる。お濠の水は澱んでいたが、広大な皇居空間の延長線上にあり、皇居に接続しているだけでも涼しさの分け前に与るというもの。堀端を歩きすぎて遠回りになったけれど科学技術館に辿りつく。

この技術館にロボットや惑星探査機『はやぶさ』が展示されていると期待したが、『はやぶさ』はJAXA 宇宙航空研究開発機構の関わりで此処には無かった。そのかわり4F[シンラドーム]の全天周の映像では、迫力のある宇宙の星団をコンピュータシュミレーションで見せてくれた。

『はやぶさ1号』については想いがある。・・・燃え尽きる母機を後にして、一条の航跡を曳きながら地球帰還を果たそうとする『はやぶさ』の光景は、感動的だった。日本で展示される機会があって、観に行ったことがある。レプリカながら、こんな小さな容器で『いとかわ』の地質を運んで来たと思うと手で撫でてやりたくなった。(正確には胸がジ~んとしたです)技術館とは直接関係ない事柄だけど、他館に来ても思い浮かべるシーンというのは、それなりに重い意味合いがある。[シンラドーム]の関係性と云うことで一文を挿入しておこう。

実験ショーや工作を体験する小、中、高校生向きの展示室が多いという気がするけれど、大人にも楽しめる領域はあります。
「シンラドーム」の宇宙シュミレーションは当然として、1800年代の欧米の初期自転車の数々も、ユニークな形にして発想が愉快である。

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