月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アルデバラン・45

2021-04-10 05:03:33 | 詩集・瑠璃の籠

もうすぐ
馬鹿が油を注いできた
悪の暴走列車が止まる

美しい愛の花を
愛の園を 愛の世界を
ことごとくひき潰してきた
無明の暴走列車が止まる

燃料切れではない
神が
それをおとめなさるのだ
もうこれ以上許すことはできないと

馬鹿どもはすべてをあきらめ
列車を降り
自分たちがひき潰してきた
あらゆるものに謝らねばならない

嘘ばかりついて
好きなように愚弄してきた
愛の世界のために
永遠をかけて償わねばならない

馬鹿なことはもう二度とやらないと言って
奴隷のように小さくなり
すべてのために
永遠に働かなくてはならない

人類が油を注いできた
悪の暴走列車が止まる
神がそれをおとめなさる
もう永遠に
悪いことをしてはならないと
神の大音声が
世界を駆け巡る




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アルヤ・56

2021-04-09 04:55:55 | 詩集・瑠璃の籠

美しい人になりたいのなら
人を呪うのをやめなさい

あなたは
自分が美しくないことを恨んで
少しでも自分よりきれいな人を見ると
呪ってばかりいるのだ

あなたが今美しくないのは
ほかのだれでもない
あなた自身のせいなのですよ

美しくなるためには
真面目に心を勉強せねばならないのに
あなたはそんなことをみんな
放っておいてあるのだ

そして
自分よりきれいな人に嫉妬して
その人の悪口ばかり言っているのだ

その心が
あなたを醜くしてしまうということに
まったく気づいていないわけでもあるまいに
あなたは自分の真実を見るのがいやで
すべてを美しい人のせいにしてしまうのです

何もかも
自分が苦しいのは
あれのせいなのだと

そのように
暗い情念の中に自分を見捨てて
人を呪ってばかりいるから
あなたは醜いのです

本当に美しくなりたいのなら
自分の中の
嫉妬する心をなんとかしなさい
そして自分というものをしっかり立てて
真面目に心を勉強しなさい

いつまでも情念に溺れて
勉強をさぼってばかりいるから
美しくなれないのですよ




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アンドロメダ・26

2021-04-08 05:05:42 | 詩集・瑠璃の籠

もう逃げることは許さない

神の決意した
新しい愛の掟に
逆らうことは許さない

万年の迷いの間に
おまえたちがなした
愚の居城を
神は破壊する

酒壺に糞を満たすように
おまえたちはこの世に
虚偽を満たした
それを神はすべて破壊する

神は
悪しきものをすべて拭い去り
この世を浄めあげる

神の大いなる手に
掃除されたくなくば
心を改めよ

もう二度と悪さをしてはならぬ
もう二度と
本当の自分から逃げてはならぬ




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ゾスマ・52

2021-04-07 05:31:12 | 詩集・瑠璃の籠

沈んでゆく
ガラスの船の中で
馬鹿な女は考える

きれいになりたい
幸せになりたい
すべてに愛される
完璧な美女になりたい

苦労などしたくない
勉強などしたくない
永遠に何もしないで
赤ん坊のように
すべてを誰かにやってもらえる
美しい女になりたい

そのためには
誰が苦しんでも構わない
自分さえよければいい
顔なんて人から盗めばいい
嘘でかためてすべてを作ればいい

世界中で
自分だけがきれいな
たった一人の女になりたい

これが
馬鹿女の
望みである




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サビク・50

2021-04-06 05:04:58 | 詩集・瑠璃の籠

人よ
盗んだ安楽の中に
魂を放置して
何もしないでいてはいけません

怠惰の堕落の中に
魂を安住させて
自分を腐らせてはいけません

努力しなさい
進歩しなさい
魂を振り動かし
あらゆることに挑戦していきなさい

自分の殻を破る
痛さを恐れて
永遠に何もしないでいたいと
闇にこもる生き方をしていれば
だんだんと
魂が老いてくるのです

何も努力しない魂は
老いてくるのです
そして美しくない自分を嫌がり
他人に嫉妬ばかりしている
醜い馬鹿になるのです

そのような愚か者になりたくなくば
魂を発動させなさい
自分を壊す痛さを恐れずに
高みに挑戦していきなさい

永遠にのびてゆく
魂の使命をまっすぐに受け入れ
すべてをやっていきなさい




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アルヤ・55

2021-04-05 05:02:20 | 詩集・瑠璃の籠

神を馬鹿にしてはなりません
かけらも
神を侮辱してはなりません

嘘の自分をかぶり
本当の自分を馬鹿にすることは
その自分を創ってくださった
神を馬鹿にすることなのです

こんな自分はくだらないものだと
神はくだらないものを創ったのだと
神に唾を吐きかけているようなものなのです

ただ自分を馬鹿にする
それだけで
神のすばらしい創造活動のすべてを
否定したことになるのです

何を神にしてもらっていると思っているのか
生きることに必要なものはすべて与えられている
風も光も花も鳥も水も魚も
神が創ってくださったのです
神はあまりにもすばらしいものを
あまりにもたくさん創ってくださったのです
すべての創造物への愛のために

神を馬鹿にしてはなりません
かけらも
神を侮辱してはなりません

神が創ってくださった
本当の自分自身の真価を認め
そのすばらしさに気づき
神のみわざをほめたたえなさい

なんとすばらしいものに
自分を創ってくださったのかと
涙をもって喜びなさい




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スピカ・53

2021-04-04 04:40:52 | 詩集・瑠璃の籠

太陽があり月があり
大地がある
この世界そのものが
あまりにもすばらしい
愛の豊かさと真実をたたえる
神の芸術です

あなたがたはその世界に
虚偽の泥を塗りたくり
こんなものはすべて馬鹿なものだと
侮辱したのです

ゆえにあなたがたは
この世界を失わねばならない
この世界をでてゆき
神が何の創造も行わなかった
虚無の風が吹く永遠の黎明の大地へと
赴かねばならないのです

そこで
一樽の永遠をかけて
すべてに償ってゆかねばならないのです
あなたがたは世界を侮辱したことによって
すべての愛を否定し
あまりにもたくさんの人を傷つけたからです

たとえあなたがたが愛に目覚め
孤独のわなから解き放たれても
永遠は開かない
世界はあなたがたを拒否し続ける
世界を侮辱した罪は
容易には許されないのです

あなたがたが侮辱した
世界と同じものを
あなたがたが創れるようになるまで
その罪は
許されることはないのです




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レグルス・13

2021-04-03 05:45:13 | 詩集・瑠璃の籠

月の白い飴に
辛塩をまぶし
錆釘を混ぜ
食えぬ毒にしてやろう

愚か者が
どの面を下げて
甘い救いにすがろうとするのか

永遠を甘く見るのではない
おまえはすでに
自分というものを
自分の救いとともに
捨てているのだ

ゆえにおまえは
自分というものではない
虚無というものである
虚無など誰も愛しはしない
それは誰もいない
何もないというものだからだ

月の飴にすがりたくば
辛塩をすべてなめつくせ
錆釘をすべてのみつくせ
そうしてすべてに
償っていかねば
おまえは救われぬ

永遠というを
甘く見るでない
おまえは
何もない砂の丘で
虚無のように座り込み
何もない自分を味わいながら
傷つけたものすべてに
償っていかねばならないのだ




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ルナ・57

2021-04-02 04:31:10 | 詩集・瑠璃の籠

石英のように
白い飴をつくり
すべてを救う
甘い魔法を教えた

おのれというものは
おのれのものなのだ
それは
神が下さる
すばらしい希望の光なのだと

それは
愛ですべてをやっていく
美しい自由なのだと

飴を配るように
すべての魂に教えた

人よ
たとえ
永遠の黎明の砂に迷おうとも
忘れてはならない

愛よりも虚無を
真実よりも虚偽を
選んだおまえにも
けして失わぬものはあるのだ

おのれのおのれこそが
おまえの真実の救いなのだ

石英のように
白い飴をつくり
すべてを救う
甘い魔法を教えた

愛を
信じさえすれば
ただそれだけで
すべてはあるのだと




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ゲンマ・52

2021-04-01 05:21:06 | 詩集・瑠璃の籠

永遠のシジフォシア
そこは虚無に塗られた世界
風にとけた黎明の光が
何もない砂の大地を
ぼんやりと照らし出す

胸にうずくまる
孤独をなぞりながら
人は何もすることができず
ただ考えている
なぜこんなことになったのかと

おお 愚か者よ
おまえは
嘘と本当のどちらをとるかと
神に問われたとき
何も答えることができなかったのだ

嘘から生えてきた
幻の花園に目がくらみ
黄金よりも確かな
神の真実を否んだのだ

愚か者よ
情けない愚か者よ
それはきのこに生えた
かびよりもはかないものだと
神の言うことを
なぜ信じなかったのか

逃げることはできない自分から
逃げ続けることが
すべての愛を断ることなのだと
なぜわからなかったのか

永遠のシジフォシア
日もなく月もなく星もない
灰色の空を見上げながら
人はしびれる後悔をなめ
何もすることができない
重たい自分を抱き続ける




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