月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ズブラ・5

2016-09-21 04:18:32 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿なことをして
つらいことになると
馬鹿は
なんでこんなにつらいんだ
と言う

それはおまえが
馬鹿なことをしたからだと
神が言うと
いやだ
と言って
馬鹿は影に逃げる

そして馬鹿はまた
馬鹿なことをやり
またつらいことになって
なんでこんなにつらいんだ
と言う

それはおまえが
馬鹿なことをしたからだと
神が言うと
また馬鹿は
いやだ
と言って
影に逃げる

そしてまた
馬鹿なことをする

これを
馬鹿者のループという




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ズブラ・4

2016-09-20 04:15:20 | 詩集・瑠璃の籠

つらいつらいと言うのなら
そのつらい状況を
何とかするべく
何かをし始めねばならない

今の状況を
嘘や酒でごまかして
誰かが自分を助けてくれるのを
ずっと待っているばかりだから
つらいことばかりが続くのだ

いい加減に
哀れを装って
悲哀に沈んでばかりいるのをやめよ
二度とない人生を
少しでも明るくするべく
太陽の下に出て
自分の手の届く範囲にある
石を拾い始めるのだ

馬鹿みたいに小さいことでも
自分で何かをやり始めれば
それだけのものがある
それで
自分の壁を越えられるだけの
足場を作ってゆくことができる

つらいつらいと言って
テレビに映っている大統領を
馬鹿にしているだけでは
何にもなりはしない
投票用紙に馬鹿の名前を書いて
世間に復讐をしたつもりで
いやな政治家に馬鹿にされて
よけいにつらいことになるのだ

馬鹿はやめよ




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ウラヌス・11

2016-09-19 04:19:23 | 詩集・瑠璃の籠

太陽がなければ
生きることができない
月がなければ
生きるのが嫌になる

天狼がなければ
情熱が冷え
北辰がなければ
生きることを信じることができない

織女がなければ
生命が泣きわびて萎え
獅子がなければ
心は悪に乱れる

天王星がなければ
人倫を外れる

処女の星がなければ
過去をしばし忘れることができず
北斗がなければ
難に臨む方法がわからない

さそりの心臓がなければ
真実を知ることができない




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シリウス・13

2016-09-18 04:17:19 | 詩集・瑠璃の籠

緑風を起こすために
シリウスが立ち上がる
静かにも叫ぶ
その声を聞け

人を馬鹿にしてはならない
熱い男の本命に従って
清きことをなせ
微塵も悪しき心を起こしてはならない

己が命を
白い旗に描き
高く掲げよ
神の義のために
戦う意志を表明せよ

情熱を燃やし
常識の鎖を引きちぎり
自らの真の魂を
封印から解き放つのだ

眠る月をしばし忘れ
天狼の元に集え
男の真の美を学ぶために
己を立てよ

走れ
馬鹿者よ




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アルヤ・15

2016-09-17 04:14:26 | 詩集・瑠璃の籠

神の救いというものは
すばらしい神の姿をしてやってくることは
ありません

それは
とても醜い小人の姿で来たり
平凡な老婆の姿で来たり
時には
信じられないほど美しい女性の姿をして
やって来たりするのです

なぜなら神は
あなたがたの不幸を作っている
あなたがたの歪んだものの見方を
そういう形で直そうとなさるからです
あなたがたが不幸なのは
醜い小人を蔑んでいるから
平凡な老婆を軽んじているから
美しい女性を憎んでいるから
それゆえに神は
そういう形に
救いを包んで
この世界にもたらしてくださるのです

あなたがたの心は
まだ小さく
いびつに歪んでいる
それゆえにあなたがたは
世界を歪んだ目で見て
歪んだ世界を作ってしまう
その歪みが
すべての不幸の元なのだと
神はあなたがたに
ずっと教え続けていらっしゃるのです

もはや失ったものは戻らないが
これからはそのことを深く学び
もう二度と
神の救いの手を
馬鹿にしたりしてはなりません
苦しいと感じるものの
正体を見極め
神の救いを
最も正しい形で受け取りなさい

いやらしいことをしてはなりませんよ
馬鹿なことをして
人を痛めつけようとする
その心があるから失敗をするのです
痛ましいことをやる前に
自分の心を押さえる訓練をなさい




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ズブラ・3

2016-09-16 04:12:48 | 詩集・瑠璃の籠

悪というものは
所詮は善に対する
大きな甘えだ

どんなに馬鹿なことをして
きついことになっても
最終的には必ず神が助けてくれると
馬鹿は思っているのだ
そんな甘い考えを頼りにして
やつらはあらゆる暴虐をやったのだ

だが
そのようにして人類世界を席巻した馬鹿が
実際に究極の罠にはまって
神に助けを求めたとき
もはや神は振り返らなかった
いやなことをした馬鹿どもが
助けてくれと叫ぶその一瞬前に
馬鹿は神が差し伸べられた救いの手に
大きく噛みついて深手を負わせていたからだ

いやらしいことばかりすると
そんなことになるのだよ
結局は自分で自分の救済の道を
閉ざしてしまうのだ
気が付いた時には誰もいない
自分以外の存在はみな
自分から離れてしまった
もはや自分以外に頼るものはいないのだが
馬鹿はその自分を
一番信用していないのだ

誰もいない影の平野で
馬鹿は一人取り残され
永遠に誰もいないところに向かって
自分を助けてくれと
叫び続けるのだ
馬鹿でも引っかからぬ
つまらぬ嘘をついて
神をだまし
自分を助けさせようと
同じことを繰り返し続ける

永遠に
その世界から
出ようとしない




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カノープス・27

2016-09-15 04:13:36 | 詩集・瑠璃の籠

あまりにも
愚かなことをしてしまった
自分というものから
脱兎のように逃げてしまいたい
そういうものは多いことでしょう

実際人間にとって
最も愚かな過ちは
自分が馬鹿なことをしてしまったという
真実を認めることができなかった
そういうことです

自分が馬鹿なものになるのは
いやだった
自分が馬鹿なことをした
そんなことを知るのはいやだった
だから
すべてを馬鹿にした
悪いのは自分ではない
ほかのだれかなのだ
いや
そこらに落ちている石のせいなのだ
何も自分はしていない

いやになるほど
そういうことを繰り返してきて
とうとう馬鹿が行き詰った
今はそういう時代なのです
もうごまかすことはできない

何をしたのかを
まっすぐに見つめなさい
そこから逃げてはならない
逃げてしまえば
あなたがたは永遠に
あなたがたの根を失う
もはやそういうことになりきっているというのに
馬鹿なものはまだ
自分の影から逃げようともがいている

自分が馬鹿なものになるのはいやだから
馬鹿なことを自分がしたことを認めなかった
それだけで
あまりにも自分は馬鹿なものになった
それが
人類の過ちの姿というものです
わかりましたか

もうやめなさい
逃げても無駄だ
あなたがたが認めなくても
すべての人間が
あなたがたのしたことを知っている
どこに逃げようと言うのか
世界中のすべてを照らす
神の目の下で
どこに隠れるところを探すと言うのか

いやらしいことを
考えるのをやめ
まじめに考えなさい
もう二度と
馬鹿なことはできないということを
きっかりと認めなさい

それ以外にもう
あなたがたの生きる道は
ないのです




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ベネトナシュ・3

2016-09-14 04:13:32 | 詩集・瑠璃の籠

失ったものは
もう戻らない
いつまでも
その影を追いかけていてはいけません

失敗をしたことが
どういうことになったかということが
十分にわかったら
次はどういうことをしていけばいいかを
考えましょう

女性の愛を失ってしまったことは
あまりにも大きな喪失です
ではそれを
これからどうやって補っていけばいいかを
考えましょう

今あるものは何かを
考えなさい
小さいが
確かなものがある
まだ未熟だが
愛の種を宿したかわいい女性たちが
あなたがたのもとにいる
間違ったことをしている
だが同時に
そんな自分を苦しんでいる

そんな女性たちを
大事にして
育てていきなさい
助けてあげなさい
時に傷ついても
我慢して
心を尽くしていきなさい
そのようにして
もう一度
天使のような女性を
育てていくのです

今いる女性たちに
勉強してもらって
天使になってもらうのです

馬鹿にしないで
真剣に考えて
そのために何かをやっていくものには
恵みがあるでしょう
何もやらないものには
何もない

すべてのよきものは
そのようにして
人が何かをしていくことによって
創造されていくものなのです





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ベネトナシュ・2

2016-09-13 04:13:44 | 詩集・瑠璃の籠

豚は雪の中に凍え
虎は水に沈み
鯨は砂の上で死ぬ

黒い原人は
雌鹿の罠にかかり
飢えたまま
骨になるまで動けない

なぜ あんなことをした
なぜ

すべてが返ってくると
言われても信じなかったのは
それが本当なら
大変なことになるからだ
だがそんなことで
法則をごまかせるはずがない

星々は
目を背けて去ってゆく
太陽は
深いため息をつき
魂を後ろに向ける
月は
とうに死んでしまった

すべてが消えていく

なぜ あんなことをした
なぜ

美しいものが
欲しかったのだと
原人は
殺した鳩を握りしめて
言う




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ルクバー・12

2016-09-12 04:09:15 | 詩集・瑠璃の籠

暴虐と傲慢が
自分たちのために
どういう運命を作ったのかということを
思い知りなさい
人類よ

阿呆面をして
馬鹿ばかりをやり続け
愛の法則を愚弄し続けてきた結果
あらゆる愛の世界に愛想をつかされ
支えてくれていた手を
一気に引かれてしまった
その結果
暴虐の結果得た自分たちの
みじめな姿を
世界中にさらすことになった
愚か者よ

何度も 何億度も
言われたはずだ
そんなことをしてはいけないと
どんなことになるかわからないからと
だがあなたがたは
決して耳を貸さなかった
悪と暴虐で自分たちの運命を開き
かつてないほどすばらしい運命の王になれるのだと
過信し
すべての存在を馬鹿にした

いやらしいことをふんだんにやり
恐ろしく尊く美しいものを
性欲の処理のために使おうとした
もはや言い訳はできない
あなたがたは
猛然とやってきたことのすべてを
自分で背負わねばならない

愚か者の小さな知恵で
その激しい法則の波を
乗り切ってみるがいい
できはすまい
馬鹿者め

思い知るがよい
すばらしい悪の帝王だと思っていた
自分の本当の姿が
どういうものであったのかを




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