月の岩戸

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カノープス・70

2022-02-24 05:23:35 | 詩集・瑠璃の籠

美女というものは
本来神の使いである

神の心を受け
神の愛をこの世に表現する
大切な神の依り代なのだ
ゆえに神の美を授かり
たとえようもなく美しくなる

だが
今のこの世では
その神の美を横から盗み
それを自分の幸せのためだけに利用する
馬鹿な女が美女の位を独占している

神はそれを悲しみ
大いに憤っていらっしゃる
ゆえに
汚いことをして自分を美女にする
馬鹿な女はことごとく滅ぼすと
おっしゃる

逃げることのできぬ自分を逃げ続け
人の美貌を盗んで
美女になりすます馬鹿女は
すべてその正体を見破られ
人でも女でもない
暗いものに落ちて
この世のほかのところを
さまよわねばならない

人間というものを
正しい姿に戻すために
汚い嘘はすべて掃除される
神はすべてをおやりなさる

大いなる神の指にはじかれ
この世を追い出されたくなくば
盗んだ美貌を神に返し
本当の自分に戻りなさい
そしてすべての幸福のため
はしためのように
身を粉にして働くのだ





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