レグルス・４

人類の栄華が終わる
あまりにもむごたらしい
結末が見えてくる
子供たちの未来は
どぶ川を泳ぐ魚の腹を引き裂いて
見える空の向こうに
投げられてゆく

痛い　つらい　くるしい
恥ずかしい
あまりにも恥ずかしい
全人類の誇りが
急速に衰えていく
星をなでる素晴らしい高楼が
傾ぐでもないのに
いやらしい声で鳴く

なぜこんなものを造った
なぜこんなことをした
にんげんよ　阿呆らよ
なぜここまでのことをやった

すべてのことは
もうあきらかに神がおやりなさっている
われわれも　その御手の一部となって働いているが
おまえたちは何もせず
ぎりぎりの崖っぷちで
腐った文明社会の中をまだ踊り狂っている
愚か者め

人間はもはや二度と
地球の誉れと呼ばれることはないのだ
万物の霊長という
傲慢の仮面をはぎとられ
底上げされていた美の幸福を
もぎとられる

龍のように吠えると思っていた男が
この時代　豚のように女ばかり追いかけ
結局は女性の絶滅を引き起こし
全ての男性を糞にした
あらゆる男が馬鹿になった
にんげんよ　阿呆らよ
そろそろ目を覚ませ

何もかもが終わった後で
形だけの感謝の言葉を捧げても
何にもなりはしないのだ
愚か者め