アルデバラン・２３

明日の鳥が生む
卵の中から生まれてくる
明日がどういうものになるか
それはだれにもわからない

ただ　それそのものが
これこそ真実だという
みごとな光景が広がるだろう
人類がかつて見たこともない
新しい真実が立ち上がるだろう

法則は
おまえたちが作った事実の形に
そっくりそのままの形で
おまえたちの前に立ちはだかる
どう考えてもこれ以外のことは
考えられないという形で
この世界に現れる

奇妙なことをすれば
奇妙なことが起こる
あまり手の込んだ馬鹿はするな
それが返ってきたとき
どういうことになるかを
深く考えてからやるがよい

おぞましいことをすれば
おぞましいことが起こる
あまりに馬鹿なことはするな
それが戻ってきたとき
何が起こるかということを
深く考えてからやるがよい

法則はいつも
われわれの想像を超えた形で
目の前に現れる
その驚きは心臓が凍りつくほどだ
馬鹿をやったことを
後悔してももう遅い
せめて反動が少しでも小さくなるように
やってしまったことを反省し
少しでもやり直すがいい

誰も助けてはくれない
自らの手で
殺した人魚の骨を拾い
明日の鳥にささげるのだ