週に一度スロウプラスの野菜を運んでいる、ふらごはんの佐々木さんは、うちのナスをとてもよく褒めてくれます。佐々木さんは福岡に多く流通している博多長ナスよりも、関東の方面で出回っている千両ナスなどのまるまると実の詰まったナスが好きなんだそう。
天巴(てんどもえ)※で出てくる青シソをふらごはんに持っていくと、スーパーで買うのより、香りがよくて冷蔵庫に入れていても黒くならずにもちがいい!と喜んでくれます。
そしてそんな佐々木さんが、教えてくれたのが「ナスと青シソを塩もみした漬物」これがね~おいしかとよ~と本当においしそうに教えてくれました。
そこで、私流にアレンジ!
ナスを縦半分に切ってからスライスして塩をふる。青シソはジュリエンヌ切り(細かい千切り)して水に放ち、水きりして塩をしたナスに加えてもみもみ。もっと味をつけたければ薄口しょうゆをちょっと足します。
それだけでもいいのだけれどもっとさっぱりしたいからあとひと工夫。
冷蔵庫に常備している梅干しは種を抜いて、細かくたたき、準備。
水が出てきたナスは水気を絞って、叩いた梅干しとちりめんじゃこを和えて器に盛れば、さわやかなナスの漬物の出来上がり。
ナスと大葉の組み合わせや、ナスとミョウガの組み合わせは日本では今が旬のおいしい組み合わせ。イタリアでは、ナスとミントを合わせるっていうから、季節の香草であればどんな組み合わせでもきっとおいしいんだろうと思います。
さっぱりして薫り高く、おすすめの一品になりました。
※天巴(てんどもえ)
種をまいたわけでもないのに、昨年できた野菜の種が知らない間にこぼれ落ちて(こぼれ種)芽吹き、出来上がっているものを言います。
何も手をかけないで自然の節理で出てくるものは、その土地にあった強い種(しゅ)であることが多いので毎年でもそうあってほしいと願います。
F1種の種は天巴で出てくることは少ないようなので、固有種のものが出てくる確率が高いようです。
ハーブやジャガイモなど放っておくと色々出てきます。