クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

〇〇くん、〇〇ちゃんの桜は元気ですか?

2024年03月30日 | 楽しいお話し

 今年は3月に入ると、あっという間に桜が咲くのでは?という予想を見事に裏切り、寒の戻りや菜種梅雨と、すっかり「素敵な日本語」を実感する天候のおかげで、例年よりも10日ほど遅い開花となりました 満開は、4月4日くらいになるとのこと。まさに、入学式シーズンの頃なのでしょう。

 みなさんは、「〇〇くんの桜」「〇〇ちゃんの桜」のことを覚えていらっしゃいますか?
お子様達がマナーズに通ってくださっている年、私は3月中旬になると「お家から近くて、毎日見ることが出来る桜の木を1本決めてください」とお願いしました。
 そして、それは「桜の木や花の観察記録を作るためではなく、あくまでも『自分の桜』と決められた桜の木を毎日愛しく眺め、その変化を楽しみ、いろいろな感情を持って欲しいから、と解説をしました。慌ただしく幼稚園、保育園に送っていく道や、バタバタと買い物を済ませて急ぎ足で帰る道… そんな道の桜の木が「自分の木」となり、毎日移り行く姿を眺める… お父様、お母様にも、そんな「ひと時の優雅」「風流な思い」を味わってもらいたい
 じつは、マナーズ在学中よりも、むしろマナーズを巣立たれて2.3年経ってから、「久しぶりに〇〇くんの桜をしみじみと眺めました」や「今年も咲きました!娘の桜が。」のようなご連絡をいただき、私は本当にありがたく思ったものです
 私は「愛でる」という言葉が大好きです。この音の響きも素敵ですよね。「見る」というと、ちょっと味気ないですが、「愛でる」という行為には、「立ち止まり、意識的に眺め、ほれぼれする…」というような光景が見えてきませんか?
 あらためて調べてみると、この「愛でる」という言葉には、「可愛がる」という意味もあるようで、我が家の子犬を愛でる、というような使い方もするそうです。私は「愛情を持って眺め、その美しさに感動しながら鑑賞する」という意味だけだと思っていました。調べて、賢くなりました

 24日の日曜日、「神田川」「江戸川橋付近」の散策に行きました。あちこちへの出張がかなり続いた夫は、金曜日に帰国。「やっと帰ってきた」という実感が欲しかったようで「懐かしい界隈で、桜を愛でる」をイメージしていたようです。
 家を出る前に、何度も「桜はまだ『蕾かたし』なのよ」と話したのですが、考えが一途な夫は、自分のイメージが頭の中で先行していたようで、笑。現地に到着し、神田川の桜並木を見て、落胆 「そうかあ、なんも咲いてないんかあ…」と本当に残念そうでした。けれど、全く桜の咲いていない桜並木ではありましたが、夫は学生時代のいろんな思い出話をして、とても楽しそうでした もちろん、結婚41周年を3月に迎えましたからねえ。「ああ、その話は何度も聞いてるよ」というものもありますが、それでも、夫も思い出の中にある神田川の桜並木は、とってもたくさんの記憶、思い出の詰まった場所なのだなあ、と、私にとっては、全く馴染みのない界隈なのに、何となくほのぼのとした時間でした。

 そう言えば…
マナーズの卒業生には、お名前に「桜」の字の入ったお嬢ちゃまが何人かおいでになります。やはり、これから生まれてくる我が子に、生まれてきた我が子に、美しい桜を重ね、命名された素敵なお名前です

 これから約10日間、五部咲きから満開になり、桜吹雪となり、道をピンク色に染めるまで、いろいろな桜を楽しみたいです。そして、枝々が青々とした葉っぱが豊かに茂るまで、あちこちの桜を愛でたいと思います

 

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「知って、考える」という作業

2024年03月20日 | ためになるお話し

 ここ2年ほどは、気に入ったNHK BSの番組を録画予約をして観ること、大好きなお相撲をテレビ観戦する以外、すっかりテレビの番組を観ることが少なくなりました 教室も終わって時間も出来たのですけれどね。そのかわりに増えたのがNetflixでの映画や海外ドラマを観ること。
 つい最近見終わったのが「ミスターサンシャイン」という、2018年制作の韓国ドラマでした。1880年年代後半から1910年あたりまでを人間模様を中心に、史実に基づき韓国併合までを描いたドラマでした。(私が高校の歴史で、すっ飛ばす勢いで習った近現代史では『日韓併合』と呼んでいました。日韓両国、という表現が、侵略者側にとって好都合の名称だったから、なのでしょうが、今ではそれを正し、韓国併合と呼ばれているということも、つい最近知りました)

 みなさんは覚えていらっしゃるでしょうか?
私がみなさんの願書のお手伝いをさせていただいた時、私が高校時代の経歴を少しだけ披露した内容を。
 私は大学も併設された女子の一貫校に通っていたため、大学受験を経験しませんでした。当時の私は、多くの高校生が経験する苦行を、結果的にスルーしてしまう自分を恥じ(ピタリとくる表現が見つからないので、敢えて強烈な「恥じる」という言葉を使います。ごめんなさい!)、それに代わる「何か、必死になること」を探していました。
 それを知った先生方が私に提案してくれたのが「国際理解のための論文コンテスト、弁論大会」への参加、でした (結果的に、どちらでも全国大会まで進み、好成績を残したおかげで、私はその後、高校生のための友好訪韓団や、国交正常化間もない中国への友好訪中団のメンバーになることができ、それは貴重な経験となっています)
 私が、その時にテーマにしたのが「ソウルの地下鉄開通」にまつわるお話。
私の母校の高校の姉妹校であるソウルの私立の女子校、淑明(スンミョン)高校の生徒が来日。私の家がホスト家庭になりました。ある日のランチの時のこと。私達の会話は英語でしたが…

チェイさん「昨日、大阪で地下鉄に乗ったでしょう。すごく楽しかった!私達ももうすぐ、地下鉄が身近になるのよ ソウルに地下鉄が開業するから。」
イーさん「もうあとひと月。楽しみなの、とっても。開業は『8月15日』なのよ
私「そうなの 今度行ったら、私も乗ってみたい!8月15日が開業なのね。その日は、終戦記念日だわー。」
チェイさん「8月15日。その日は大事な日なの。私達、大韓民国が独立を果たした日だから。」
イーさん「日本がアメリカに敗戦して、36年間の日本の支配から解放された記念すべき日が8月15日。」

 1974年8月15日。
その後も、和やかにランチは続きました。彼女達は、私に批判的に話題を提供したわけでも、挑戦的にその日のことを告げたわけでもありませんでした。唯々、会話の中の「ひとつのトピック」でした。
 でもね、だからこそ私は、不用意に、お気楽に発言した「8月15日は終戦記念日だわー」という一言に、自分で傷つきました そして、「8月15日=終戦記念日」でしかない私の知識というか、認識に、恥ずかしさと同時に大きな罪の意識を感じたのでした

 Netflixの「ミスターサンシャイン」は、本当に良く出来たドラマで、内容も濃く、日本語の字幕でではありますが、セリフの一つ一つも意味が深く、見ごたえがありました。
 このドラマでは、日本人としては辛い場面や表現も数多くありますが、それは歴史上の事実であり、番組の中では批判を目的とした誇張、も感じられません。

 知らないことを、知ること。そして、知ることによって、初めて考えることがスタートすること。こんなに大事なことがあるでしょうか
 『学びは、楽しい』私の変わらぬ持論です。
 学校時代、定期的なテストのために「学んだつもり」になったり、「覚えて、終わり(すぐに忘れる)」は、実際にはほとんど意味のないことではなかったか、と歳を重ねるごとに、苦笑とともに感じています
 最近は、老化した脳ミソのせいか、覚えてもすぐに忘れてしまうし、なかなか記憶に定着はしませんが、それでも私は「知ること」「考えること」を絶対にやめてはいけない、と思っています
 今の時代、知るための手段は山ほどあります 良い時代です。
知って、考える…ということが「生きている証ではないか」とさえ思っています

 「春の保税展 2024」 

 3月22日(金) 午後0時 ~ 午後6時まで

 3月28日(木) 午前10時半 ~ 午後6時まで

 3月30日(土) 午前10時 半~ 午後6時まで

 3月31日(日) 午前10時半 ~ 午後6時まで

 4月4日(木)~ 4月7日(日)午前10時半~午後6時まで

 日比谷線・大江戸線「六本木駅」 千代田線「乃木坂駅」下車
 東京都港区六本木7-2-7 「ガレリア UCHIHARA」 地下2階 保税蔵置場・地下ホール

 ちょっとのぞいてみようかな?と思われましたら、おいでいただける日時をメールでお知らせくださいね。(madoka.manners@gmail.com)
 保税展は性質上、来場には事前に東京税関に入場登録が必要です。残念ながら保税展のみ「時間が空いたので、フラッと行ってみるか…」というわけにはいきません。
 前々日までにお知らせくださいね。保税展は一般に公開される展示会ではありませんが、みなさまからのご紹介があればご来場いただけますし、みなさまとご一緒においでいただくことも可能です。お目にかかれることを楽しみにしています

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保税展 出展ブランドについて

2024年03月10日 | 楽しいお話し

 今年の「啓蟄(けいちつ)」は、3月5日でした。
二十四節気の「啓蟄」は、春になって、土の中で冬眠していた虫たちが出てくる…という意味なのだそうです。次の二十四節気は3月20日の「春分」です
 私は、こういう「季節に関する様々な雑学」が大好きです。日頃、あまり意識せずに使っている言葉にも、様々な深い意味と歴史がある、と言うことを知ると、本当に心が豊かになります また、別の機会に、この二十四節気に関しても書いてみたいと思います。

 さてさて。
今日も前回にアナウンスをした通り、ジュエリーについて3連続の宝石関連…は今回で終了です。「最初のダイヤモンドの話しは面白かったけれど… さすがに、もうゲップが出そう…」と叱られてしまうかもしれません。すみません
 今日は、2週間後に迫った「春の保税展 2024」に出展されるいくつかのブランドのご紹介をさせてくださいね。それに付随した形で、ちょっとしたジュエリーの雑学も。

 ひとつめ「ロレンツ・バウマー」
前回の秋の保税展に、初めて出展されたフランスの工房です。パリのヴァンドーム広場にサロンを構えています
 さあ、ここで1つ目の雑学。「ヴァンドーム広場」というパリにある地名は、きっと女性であれば1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 日本の、比較的若い世代向けのジュエリーブランドに「ヴァンドーム〇〇」というのがありますが、その「ヴァンドーム」も、この広場の名前にちなむもの。
 ヴァンドーム広場は、もともとは1702年、ルイ14世の栄光を讃えるために計画された広場なのだそうです。でも、その後は様々な英雄達の思惑により、名前も使い方も変わりました ナポレオンもその中の一人です。
 そんなヴァンドーム広場が脚光を浴びるようになったのは、「ザ・リッツ」と称される超高級ホテル「リッツカールトン パリ」や、パーク・ハイアット・ヴァンドーム、ブリストル(現在は、オテル・ド・ヴァンドーム)がこの地に誕生し、そして、その後、多くの著名な服飾デザイナーや宝飾ブランドがサロンを開くようになったから、なのですね

 二つ目の雑学。
このヴァンドーム広場にサロンを構えている「世界5大ジュエラー」とは、何でしょうか?
 その答え。①ティファニー ②カルティエ ③ブルガリ ④ヴァンクリフ&アペル ⑤ハリーウィンストン です。
 …とここまでで雑学は終えるとして。
その由緒あるヴァンドーム広場に、自身のサロンを構えているロレンツ・バウマー(ブランド名であり、オーナーデザイナーの名前、です)。
 まだまだ歴史の浅い、新進気鋭の存在と言えるこのオーナーデザイナーは、私の勝手な想像ですが… 内原の保税展を足掛かりに、日本への出展を狙っている?!ここで自分のジュエリーを日本人の特別な人達に紹介し、知ってもらうことから日本での展開をスタートさせようとする思惑がある?!
 とまあ、そんなことは横に置き、とにかく、内原のバイヤーのご苦労で、前回の秋の保税展に続き、今回も2回目の出展となりました
 「そんなブランドの宝石ならば、どうせ、美術館に並ぶようなものばかりがやってくるのでしょう」と思われるでしょう?
 私も前回はそんな風に思い、ほとんど興味を持っていなかったのですが… いえいえ、超高価なものもありますが、そういうアート的な一品物的なものばかりではなく、彼の豊かな感性がうかがえる、ほどよい価格帯のシリーズも数多く出展されます。とても見ごたえ、学び甲斐のあるブランドでした。
 中でも、私が気に入ったのが「ハートビート」というシリーズ。
彼の第一子、息子が誕生した時に見た「心電図の波形」がモチーフになっています。波形ですので、折れ線グラフのような曲線なのですが、この波形を素敵なジュエリーのデザインに仕上げたのですねえ。リングだけではなく、ペンダントもあります 芸術性だけではなく、彼の人間味に溢れる愛情豊かな表現力が、そのままジュエリーになっているのも素敵。乞うご期待です

 そして、次は「クリヴェリ」。前回に少し触れましたが、イタリア最大のジュエリー企業です。このブランドでは、リングやピアスなど、多くのジュエリーに必ず使われている「メレ」と呼ばれる小さな小さなダイヤでさえ、品質の高いものしか使わないという徹底ぶりです。だからこそ、本当に輝きが違う… 毎回、保税展では優秀なデザイナー達が送り出した素晴らしいジュエリーが並びます。

 前回の復習ですが…
このクリヴェリの特長は、クリヴェリでデザインされ、製作されたジュエリー達は世界中に出回っていくものの、実際には「クリヴェリ 」というブランド名では展開されない、ということ。覚えていらっしゃいますか?
 つまり、世界各国のバイヤーや宝石店、ブティックが国際的な展示会に行き、クリヴェリのブースでジュエリーを買い付け、持ち帰り、そして「自社のブランド名を付けて、店頭に並べてる」という展開方法、なんですよね。
 クリヴェリは価格帯も広く、出展されるジュエリーもたーくさんです
保税展では根強い人気を誇り、内原のお客様の中では、非常にファンの多い人気のブランドです。今回も、本当にたくさんのキラッキラがやってくるでしょう

 最後に、もう一つ「J. R. DIAM(ディアム)」
香港からの出展です。何と言っても、この工房は「ダイヤモンドを爪と呼ばれる台にセットせず、直接、ダイヤモンドにレーザーで穴を空けて繋いだり、セットする」という高い技術を持っています。
 この説明でわかっていただけましたか?それでは、ちょっと、「1個のラウンドブリリアントカットが施された、1粒石のダイヤモンドのリング」を想像してみてください
 この場合、中心の1個のダイヤモンドをリングに留めているのは、ダイヤモンドを「掴んだ」ようになっている「爪」と呼ばれる金属、です。
 ネックレスでも、1粒石のプチペンダントであれば、同じ留め方をしているでしょう。時には、1粒のダイヤモンドをくるっと取り巻くような輪っかが手の金属で留められている場合もあるかもしれません。いずれにしても、今までは、ダイヤモンドに限らず、宝石を台座に留める時には、金属の爪や輪っかで固定していたのです。
 しかし10年ほど前から、金属の爪や輪っかでダイヤモンドの石をセットせず、「ダイヤモンドに直接穴を開け、チェーンなどでつなぐ」というジュエリーが見られるようになりました。
 この場合、見える時にダイヤモンドの邪魔になる「爪」や「輪っか」がないため、ダイヤモンドそのものが見え、非常に輝きが増すのです。
 ここ数年は、ヨーロッパの工房でもこの「レーザーを使い、ダイヤモンドに穴を開ける」という技術を取り入れ、同じようなジュエリーを完成させようとしています。
 しかし、残念ながらなかなか上手くいかず、製作中にダイヤモンドが割れてしまう…という惨事。それはなぜか?それは、技術の違いと、最大の違いは「使うダイヤモンドの品質」にあります。
 他の工房は「割れる」という失敗を恐れ(割れてしまえば、ジュエリーとして使い物になりませんから)、ダイヤモンドのカラーは良いものを選んでも、多少、質の低めのダイヤモンドを使うことが多い、と言われています。
 まさに、前々回に説明した「4C」のお話しです。ここJ.R.ディアムが使うダイヤは、品質表記の中の「Clarity 透明度」、この高いものを使っています。
 「Clarity 透明度」が高いものは、「ダイヤモンドの中に、内包物が少ない」のでしたよね。つまり、ダイヤモンドにレーザーで穴を開けようとすると、異物がなければ穴は開きますが、もし異物が混じっていると、その異物、内包物のところから「割れる」という危険性があるわけです「J.R.ディアム」が使うダイヤは、どんなに小さなダイヤであっても、婚約指輪に出来るほどの高い「Clarity 透明度」品質のものを惜しみなく使うから、輝きも違う…という訳です。

 これはちょっとシュールな笑い話ですが…
「ダイヤモンドだ」と知らないで見ていると、「きゃー、きれい スワロフスキー?さすが、スワロフスキーのクリスタルは輝きが違うわよね
 いえいえ じつは、これはスワロフスキーではなく、「ダイヤモンド」です。

 今回初出展の「FALCHINELLI(ファルチネッリ)」というイタリアのブランドも楽しみです。かなり斬新でユニークなデザインのようで、こちらにも興味津々です。
 日程は下記の通りです。
ご来場の日程が決まりましたら、メールでお知らせくださいね。保税展には、東京税関への事前登録が必要なので、残念ながら当日、フラリと来ていただくわけにはいきません。前々日までにお知らせください。みなさまからのご紹介があれば、他の方もご一緒していただけます。お目にかかるのを楽しみにしています。

 「春の保税展 2024」 

 3月22日(金) 午後0時 ~ 午後6時まで

 3月28日(木) 午前10時半 ~ 午後6時まで

 3月30日(土) 午前10時 半~ 午後6時まで

 3月31日(日) 午前10時半 ~ 午後6時まで

 4月4日(木)~ 4月7日(日)午前10時半~午後6時まで

 日比谷線・大江戸線「六本木駅」 千代田線「乃木坂駅」下車
 東京都港区六本木7-2-7 「ガレリア UCHIHARA」 地下2階 保税蔵置場・地下ホール

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