クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

あらためて「夏の海企画」ができない理由

2014年06月30日 | その他
 7月目前。今年の梅雨は真夏のゲリラ豪雨のような雨ばかりで、梅雨特有のしとしと雨はどこにいったやら・・・
豪雨が降りだすと、その雨を眺めながら、ひたすら登下校の卒業生達にトラブルがないように、と祈っています

 さて。
先日、卒業生ママ達にお目にかかり、お食事をした時「先生、もう家族で参加できる海の企画ってものはないのでしょうか?」とたずねられました。そうですよねえ、本当にあの夏は楽しかったですねえ
 
 あの年は、春に震災のあった年でした。私が「楽しい海の企画をご案内します」と卒業生家庭にメールを送信すると、じつはネガティブな反響もありました。私が企画をし、逗子マリーナ側とのミーティングを重ね、みなさまにご案内をしたのは6月の下旬。震災から、わずか3か月・・・という時期。
 「不幸なことがあった海で、家族で楽しく過ごすという気持ちには到底なり得ません」というメールのお返事を読み、私自身、とてもショックでした 私はバカなことをしてしまったのだろうか?参加を希望されるご家庭に、わずかであっても後ろめたい思いをさせてしまうのだろうか?
 あの時ほど、マナーズを巣立たれた後のご家庭にとっての「私の立場」というものを真剣に考えたことはありませんでした。

 少し話が横道に逸れてしまいましたね、もとに戻しましょう
様々なお考えがあったであろうことは少し横に置き・・・やはり、あの二日間は本当に貴重な時間でしたね あんなに大きなクルーザーに乗り、操舵の真似っこまでさせていただき、人のほどんといないプールサイドでバーベキュー 葉山牛、三浦の海の幸は絶品でした。清潔なプールを独り占めし、その後はたくさんの海のアクティビティー三昧。子ども達だけではなく、大人にとってもハッピーな夏のひとときになりました
 
 もちろん、私も是非とも毎年、同じ企画ができればいいな、と考えていたのですよ そして、続けられるのではないか、というふうにも考えていたのでした  
 じつは。あの企画そのもの、またあの日の内容のすべては、本来ならばクリアしなければならないいくつもの条件というものを度外視して、私の友人が便宜を図ってくださったもの、でした。しかし、あの年の暮れ、その友人は起業し、それまでの立場を離れました。
 残念ながら、友人の力、立場なくしては、企画そのものは不可能です。私がどんなにがんばっても、自力ではあれだけのことをする力がありません。ごめんなさい

 また夏がやってきます
あの夏の企画に匹敵する企画は、もう実現することはできないでしょうが・・・みなさまに喜んでいただけて、お目にかかれるようなことを考えてみようと思っています


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展覧会のお薦め 2

2014年06月20日 | 楽しいお話し
 サッカーのワールドカップが始まり、オリンピックの時とはまた違った「ワクワク」で日々を過ごしています
まあ、今日のギリシャ戦でも得点ができず、一次リーグを突破するためには、強豪コロンビアに勝しかない!という切羽詰った状況ですが・・・ でも、やっぱり世界を身近に感じ、とてもグローバルな感覚を持ってテレビ観戦できるのは、とても素敵な機会だと思います

 さて。
前回は、六本木ヒルズで開催されている写真展のご案内をいたしました。それに引き続き、今日も「展覧会」のご案内、お薦めです

 「オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由―」

  会期は・・・7月9日(水)から、10月20日(月)まで、です。
  会場は・・・国立新美術館

 詳しくは、サイトをご覧くださいね

 私が小学校4年生の頃、初めて「絵画」に興味を持ったのは、モディリアーニの作品「黒いネクタイの女」を画集で見た時のことでした。はっきりと目も描かれていない、不思議な空気を醸し出すその絵に、なぜ私が魅かれたのか?は、今でもよくわかりません 
 確か、教育熱心な両親が、「そろそろ、名画も知っている方が良いのでは?」と考え、世界の美術館のコレクション画集を家に揃えてくれたのだったと思います。母は美しい「印象派」の絵画や、牧歌的な「バルビゾン派」の絵画に興味を持ってくれればいいな、と思っていたことはミエミエで、仕事から帰ってくると、よく画集を開き、モネやミレーの絵画に見入り、感想を話してくれていました
 でも、なぜか私の心を射止めたのは、モディリアーニやダリ、フェールメールやレンブラント。変わり者?暗い?好きで、母の思いは大きくハズレ、でした

 今回のオルセー美術館展は、夏休みも会期中なので、「そういう意味で」私が薦めているのか、と言えば大違い、です
 むしろ、私はママ達に、ゆったりと時間を過ごすことをお勧めしたい、ということであり、また、なかなか自分のために時間を作らず、感性を錆びつかせてしまってはもったいない、という思いからのお知らせです

 もちろん、小学校高学年くらいになれば、「それなり」に子ども達も楽しんでくれるでしょうが、絵画や彫刻などは好みの問題ですからね。画家のことや時代背景などを一生懸命に教え、語るよりも、長い年月を経ても世界中の人に愛されること・・・や、古い絵画をどのように保存、展示をしているのか・・・どのような方法で外国まで運び、展示するのか?など、そういう観点からも展覧会を楽しんでいただければな、と思います
 
 

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美術館へのいざない

2014年06月10日 | ためになるお話し
 梅雨に入りました 毎日、ゲリラ豪雨を思わせる雨が降り、きっとカエルちゃんも雨を楽しむどころではないでしょうね・・・

 さて。今日は「ゴー・ビトゥイーンズ展(こどもを通してみ見る世界)」をご紹介します
5月31日(土)から、六本木ヒルズの森美術館で、上記の催しが開催されています。期間は、8月31日(日)まで。
このように書くと、「じゃあ、夏休みにでも、うちの子と一緒に行ってみようかしら」なんて思いになるママもおいでになるでしょうね。でも、私は是非、時間を見つけて「大人だけで」行ってみられることをお勧めします。

 出展は、世界中からの作家、28人。現在も活躍を続けている作家もあれば、すでに20世紀に没している作家もあり・・・写真家もいれば、アニメーション作家、映像クリエーターなどなど、様々です。
 しかし、古今東西、出展作家全員が「こども」というものを題材にしたり、「こども」を通して世の中を眺めたり、「こども」から何かを訴えようとしていることに違いはありません。

 私はよく「生きる力」という言葉を口にします
教室へのお問い合わせをいただいた時、必ず「受験をチャンスとして、子ども達の生きる力を育てたい」とお返事を書きます。それが、公私共に私が最も大切にしている人生のテーマであり、文化や言葉、国籍を越え、すべての人間にとっての賢さ、美しさだと考えているからです

 この「ゴー・ビトゥイーンズ展(こどもを通してみ見る世界)」に出展されたすべての作品から私は、表現の違いこそあれ、世界中のどんな時代を生きる子ども達にも、真剣に生きようとしている強烈なエネルギーがある!」ということを実感します
 悲惨な戦争の中の子ども達の姿からも、一生懸命にセーターを一人で着ようとしている幼児の姿からも、やはり同じパワーを感じます。

 今、子育て真っ最中のお父様、お母様達は、我が子が幼児であっても、多感なティーンエイジャーであっても、なかなか「自分の子ども」にしか目はいかないものですし、「自分の子どもを中心に」子ども達の身の回りで起こる事象をご覧になっていることでしょう。それは当然ですね 我が子ほど大事で、愛しいものはないのですから。
 けれど、私のように長い子育ての年月を終え、大事大事に育てた我が子が自分の手中から巣立っていくと、急にさまざまなものがクリアに見えるようになります 
 そして、そんな自分の変化を感じながら、いかに私が我が子のことを大切に思っていたか!何が何でも守ろうとしていたのか!時には贔屓の引き倒しの歪んだ目で、子どもの世界を見ていたのか!・・・に苦笑します
 でも、それでいいのですよね。だって、我が子のことをここまで愛し、守ることができるのは、親しかいないのですから

 どうぞ、じっくり時間をかけて、一つ一つの作品を見てみてください きっと、いろんなことを感じられると思います。作品はたーくさんあります。真剣に見ていくと、かなり時間がかかり、美術館を出る頃には、最初に見た作品で感じたことは忘れてしまうほど
 それで良いと思うのですよ。だって、私がご提案をしたい理由は、ただただ「感じ」て「楽しんで」いただきたいから、です 
 見終えられたら、きっと愛する我が子にいじわるするA子ちゃんのことも、乱暴で厄介な問題を起こすB君のことも、ちょびっとだけ「でも、やっぱり愛しい子だよな」と思える、優しい気持ちになっていることと思います
 

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