クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

卒業生からのお返事!

2015年09月20日 | その他
 すっかり秋になりました 店頭にはいろいろな種類の「梨」が並び、緑色の「ミカン」もネットに入ってお行儀よく・・・ですね。
この「緑色のミカン」と見ると、私は運動会を思い出します
 小学生の頃、運動会のお弁当を校庭で食べる時、いつもこのミカンが登場しました。あっちこっち、どの家族も、お弁当の後にはこのミカンを食べていた気がします。小さな頃は、秘かに「ミカンなのに、どうして緑色なんだろう・・・」と疑問に思い、少々不思議ちゃんだった私は、親にたずねることをせず、一人でミカンを部屋に持ち込み、「どうしてあなたは緑色なの?」とミカンに話しかけたことをよく覚えています。
 一人っ子だった私は、よく母の三面鏡の前で鏡に映る何十人もの私と会話をしたり、一人で部屋で踊ったり・・・親が知っていたら、かなり「悩んだ症状?!」を持った幼稚園児だったと思いますが 幸か不幸か、家族が多く、いつもお姑の目を気にしながらコマネズミのように働いていた母は、全くそのことには気づいていなかったと思います、はっはっは

 さてさて。
前回の「卒業生へのお手紙」。直腸癌とストーマについて、小学生にも理解してもらえるようなお手紙を書きました どこかのご家庭で、少しでもそのことが話題になっていればいいなあ・・・と思います

 あの後、一人の卒業生からお手紙をもらいました
是非ともご紹介したく・・・どうぞご覧になってくださいね。小学校の低学年です。

 まどか先生へ

 お手紙をどうもありがとうございました。
 わたしは、オストメイトをいもうとのおむつをかえる時に、見たことがありました。
 オストメイトは、人が多いところにあるのだとおもいます。
 たとえば、えき、空こう、大きなスーパーなどです。
 くわしく教えてくれて、どうもありがとうございました。
 よく分かりました。
 先生のおじさん、どうぞおだいじに。
 また会えるのを、たのしみにしています。


 「私とその子」の、かわいいイラスト付のお手紙でした。
 いやー、嬉しかったです。もちろん、お手紙も小躍りするほど嬉しかったですし、こうして「考えるきっかけ」となった、ということを知らせていただけたことにも感謝しました

 子どもでも大人でも、「新しいことを学ぶ」「気づいたことを調べる」と、連鎖して世界が広がります。
新しい知識を得たことが何か?と問われれば、それを自慢して歩く以外には、外には気づかれないことではありますが、いくつになっても「学び」「発見」は、とてもとてもステキなことだと思えてなりません。

 願書の添削の時期です。がんばります

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卒業生へのお手紙

2015年09月10日 | みなさまにお願い
 9月に入り、雨続きの毎日ですね
今年の夏は、6月の終わりから7月までの前半?!が猛暑で、8月に入ってからは猛暑日はあったものの、どこか「真夏ーーーっ!」という感じは少なく、秋の到来に負けていた感じがあったように思います

 さて。
今日は、卒業生、特に小学生の子ども達に読んでいただければなあ・・・と思い、敢えてアップすることにいたしました
 じつは、下記の文章は、今年の夏、私宛てに暑中見舞いや残暑見舞いを送ってくださった子ども達に、お返事として書いた「お手紙」です。お返事が遅れたお詫びを伝えるとともに、是非とも子ども達にも「興味を持ってもらいたい」という思いで書きました。
  日々文句を言わず、ずっと動いてくれている臓器のこと・・・
  そういう臓器への感謝・・・
  健康であることの意味・・・
  障害のある方々への理解・・・
  身に見える障害、目に見えない障害のこと・・・
  町中の、いろいろな施設、設備について・・・ などなど
 
 もちろん、中高生になった卒業生にも、興味を持ち、大人の卵として、意識を高く持ち、物事を深く考えてくれる人になってくれれば良いなあ、とも思っています。立派な人間とは、決して学業に長けていて、偏差値の高い高校、大学に進学する人のことをいうのではない、ということを、保護者の方々にも、あらためて認識してほしい!そういう思いもあります。

 かなり長文になりますが、ぜひ、子ども達にご紹介いただければ、うれしいです

 こんにちは! まだ習っていない読めない漢字がたくさんあると思うので、そこはお母さんにお手伝いしてもらってね。
すでに2学期は 始まりましたよね? 今年の夏休み・・・7月中はとても暑かったけれど、8月は「寒い」と感じる日があったり、強い雨がふる日があったりと、いつもの夏休みとは少しちがう気がしました。お元気でしたか?
 〇○ちゃんの心のこもった夏のごあいさつ、とてもうれしかったです。本当にありがとうございました。それなのに、何のお返事もできずに ごめんなさい!
 
 じつは まどかせんせいのおじさんが、つい先週まで1か月間、順天堂(じゅんてんどう)大学の病院に入院していました。
 おじさんには子どもがなく、おじさんの奥さんであるおばさんも、6年前になくなっているので、先生が毎日病院に行って、はげましたり、お洗濯を持って帰ったりしていたのです。だから、なかなかゆっくりとお返事を書く時間がなくって。このお手紙はとてもとてもおそくなってしまいました。

 今日は、そのおじさんの病気のお話を聞いてください。このお話から、いろんなことを考えてほしいな、と思います。
 おじさんの病気の名前は「直腸ガン」です。
「直腸」というのは、「大腸」の一番おしまいのあたりの部分の名前です。「大腸」というのは、体の中にある「臓器(ぞうき)」の名前ですよ。
 「臓器」には、ほかに「胃(い」」や「肺(はい)」や「腎臓(じんぞう)」「肝臓(かんぞう)」などがあります。きっと、一番だれでもが知っている臓器は「心臓(しんぞう)」でしょうね。
 それぞれの「臓器」には役割があって、人が生きるために、いつも動いて 働いてくれています。もし興味がわいたら、インターネットででも いろんな臓器の形や、働きを調べてみてくださいね。

 私達が口から食べたものは、ノドをとおり、食道(しょくどう)というところを通って「胃」に 入っていきます。そこでつぶされ、こなごなになって溶けていきます。
 その「胃」では、私達が元気になるもとの「栄養(えいよう)」と、捨ててしまっても良いものとに分けられていきます。
 「栄養」は、「胃」から「血(血液 けつえき)」を通って、そして、体中に運ばれるのです。
 でも「胃」で、「きみたちはいらないよー!栄養にはならないよー!」といわれたものは、「胃」から出ていき、今度は長い長い臓器の「小腸(しょうちょう)」というところに入っていきます。
 そして、最後に「大腸(だいちょう」」という臓器で「うんち」になります。そのあとは・・・みんな、おトイレに行って、うんちを体の外に出すのです。
 そのうんちの出口を「肛門(こうもん)」といいます。お尻のあな、ですね。
 
 小さな子どもは、「うんち」や「おしっこ」のお話が大すきですね。よくおもしろがって話し、ケラケラとわらったりするけれど、小学生になると「うんちやおしっこ」のこと、「お尻のあな、こうもん」のことを人前で話すとはとてもはずかしいこと、しつれいで おぎょうぎのわるいこと、ということがわかってきます。だから、ふだんはこういうお話をすることはないですよね。
 でも、今日は「病気や体についてのお勉強」として ぜひ、お話をしたいと思うので、聞いてくださいね。

 先生のおじさんは、「大腸(だいちょう)」のおしまいのところ、「直腸(ちょくちょう)」の部分に、「ガン」という体にわるさをする「できもの、おでき」ができました。
 もし体の中ではなく、体の外に何かがプツリともりあがってできると、それだけて「へんなものができたぞ!」ってわかりますね。そして、それがいたかったり、かゆかったりすると、たいへんだ!ひどくなってきたら、お医者様に行かなくちゃ!とか、これにきくお薬を買ってこなくちゃ!と思います。
 でも、おなかの中にできる悪いできもの、おできである「ガン」は、もちろん見えないし、やっかいなことに、さいしょのうちはちっとも痛くはないのです。
 だから、先生のおじさんも、たまたま病院の健康診断(けんこうしんだん)で「おやおや?大腸がちょっと変だぞ?」とお医者様から言われるまで、自分の直腸に「ガン」という悪いものができていることを知りませんでした。

 順天堂のお医者様は、その「悪いおできであるガン」を、手術(しゅじゅつ)をして、きれいにとってしまいましょう!と言ってくださいました。
「ガン」はね、とってしまわないと、どんどんとほかの臓器や骨(ほね)にも、ガンの仲間をふやしていってしまうのです。だから、もしお医者様がとってしまえる、と言ってくださったならば、ぜったいにとってしまったほうが良いのです。

 ただ、先生のおじさんのばあいは、ちょっと別の問題がありました。
それは、おじさんの「ガン」ができているところが、「直腸」のいちばんおしまいの部分、お尻のあな「肛門」のすぐ近くでした。だから、お医者様は「ガン」をとるときに、いっしょに「肛門」も とってしまわないといけません、とおっしゃったのでした。
 そうそう、もう一つ、説明をしておかなくてはいけませんでした。肛門はね、たんなる穴ぼこではないのですよ。肛門は「筋肉(きんにく)」なのです。いつもはギュッと閉じていて、大腸にうんちがたまり、肛門のあたりに下がってきたら、「おー・・・おトイレに行きたくなってきたぞ!うんちがしたくなってきたなあ!」と感じさせてくれる「かしこい筋肉」なんですね。

 さて、ここで考えてみてください。
もし、お尻のあな「肛門」をとってしまったら、うんちはどこから体の外に出ていくのでしょうか?

 答えを言いましょうね。
 「大腸」は、ホースのような形をした臓器です。おじさんの「ガン」は、そのホースの内側、ホースの出口の近くにできていました。ホースの出口が「肛門」です。
 お医者様は手術で、「ガン」が出来ている部分から肛門まで、きれいに切り取ってしまわれました。ホースのおしまいのほうを切った、ということです。
 するとね、残ったホース、つまり、残りの大腸のおしまいの部分が、新しい出口になります。でもね、そのホースの出口は、出口ではあっても、そこは「肛門」ではありません。「肛門」は切り取ってしまったので、だからその出口は、ただの「直腸のおしまいの部分」ですね。
 さあ、次はおなかに小さな「穴」を開けます。ちょうどおヘソの左あたりです。そして、あたらしくできた「直腸のおしまいの部分」を開けた小さな穴のところまで引っ張ってきて、その穴から体の外にクルリンと出します。

 どうですか?想像できましたか?これで手術は終わりです!
こうして、先生のおじさんは、きれいに「ガン」を取ってもらい、新しい「うんちの出口」を、おヘソの左側に作ってもらいました。これを「人工肛門(じんこうこうもん)」「ストーマ」と言います。どちらも 同じ意味です。

 手術の後、先生のおじさんは、そのストーマのところに「パウチ」という丈夫なビニールでできた 特別の袋をシールで体に貼りつけています。うんちは、そのパウチにたまります。
 だから、おじさんは1日に何度か、パウチにたまったうんちを捨てる、ということをしています。私達がうんちのためにおトイレに行くのと同じいみですね。

 えーーーっ?! それってなにーーー!! やだーーー!!おなかからうんちが出てきて、袋にたまって、自分で捨てるなんて、汚ーい!!想像したくなーい!!そう思うかもしれませんね。
 じつは、まどか先生も初めてストーマの話を聞いた時、心の中ではそんなふうに思いました。
 だって、今まではそんなことを知らなかったし、想像したこともなかったから・・・

 でもね。
世の中には、先生のおじさんのように、「ガン」や、ほっておけば死んでしまうような重い病気になって、残念ながら「肛門」を取ってしまわないといけなかった、という人が、たくさんたくさんいるのです。
 ただ、私達はそういうことを知らないだけ、なのです。

 手足が不自由な人。目の見えない人。耳の聞こえない人。このような障害(しょうがい)を持った人もたくさんいます。こういう種類(しゅるい)の障害は「白い杖」や「手話(しゅわ)」そして見た目で気づくことができます。
 でも、「ストーマ」のように、他の人には見えない、気づかれない障害や不便さを持った人が、じつはたくさんいるのだ、ということを、是非とも知ってもらいたいな、と思いました。

 電車や地下鉄の駅、デパート、ホテル、映画館、スーパーマーケット、ショッピングセンターなどなど、町の中には誰もが使えるいくつものおトイレがあります。
 最近は、ふつうのおトイレだけではなく、そのほかに「車椅子(くるまいす)」のマークのついたおトイレが増えてきましたね。見たことはあるでしょう?
 そんなおトイレのなかにはマークだけではなく「オストメイト」と書かれたトイレもあるのですよ。どこかで見つけてみてください!
 「オストメイト」とは、「ストーマ(人工肛門)」や「人口膀胱(じんこうぼうこう)」の人達が、便利に使いやすいように工夫されたおトイレなのです。
 「人口膀胱」というのはね、人工肛門の「おしっこ版」です。病気でオシッコが今まで通りできなくなった人が、手術でおなかにオシッコの出口を作った、ということです。
 おトイレのドアに描かれた絵、マークは見たことがあるでしょう?車椅子の絵はわかりますね。
では、「オストメイト」のマークはどんなものかというと・・・それはね、立っている人のおなかの左下に、白い「クロス(じゅうじ)」がついたマークです。
 じつは、マナーズの教室のある東横線の「日吉駅」には、「オストメイト」用のおトイレがあり、ちゃんとそのマークがおトイレのドアに描かれています!

 長い長いお手紙になってごめんなさいね。
でも、これからあなた達が立派なおとなになっていくためには、いろいろなことに興味を持ち、それらのことを知りたい!知ろう!という気持ちは大事ですし、また、何でも知っていることは、とてもステキなことです。 
 そして、どんな人に対しても心を込めて、相手のことを思い、やさしい広い心で接していける人になることは、本当に大切なことです。
 いつもいつも、まどか先生は、マナーズで先生と一緒に過ごしたみんなには、そういう人になってもらいたい、と願っているのです。
 今日はそのために、長い長いお話を聞いてもらいました。最後まで読んでくれてありがとう!




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