クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

世界地図のすすめ

2018年11月30日 | ためになるお話し
 陽が落ちるのが早くなりました
すでに、4時半ころには陽が沈み、5時ともなれば真っ暗です。冬至に向かってどんどんと日が短くなるわけですから当然ではありますが、驚いてしまいます。
 以前、テレビでオーロラの番組を観た時、ノルウェーのスバールバル諸島という北極海にある島での観測の様子を映していました。スバールバル諸島、北欧の北極海あたりでは、「陽が落ちるのが早い」どころではなく、そもそも太陽が昇らない時期「極夜」があるわけでねえ
 じつは、私は高校生の頃に2度、家族と一緒にアラスカ旅行に行ったことがあります。私の「初の外国」は、グアムでもハワイでもなく「アラスカ」でした。
 山好き、車好きの父は、アンカレッジでキャンピングカーを借りて運転し、北米大陸の最高峰「デナリ(当時は、マッキンレー山、と呼ばれていました)国立公園」に行きたい、と言い出したからです。
 前置きが長くなりましたが、私はこの時、極夜の反対の状態「白夜(びゃくや)」を経験しました。つまり、陽が沈まず、夜中でもほんのりと明るいのです

 今日は何の話?
そうです、そうです、失礼いたしました でも、このスバールバル諸島にも関係してくるのですが・・・
 先週から今週にかけて、夫はイングランドに出張に行っていたのですが、その帰り、フライトの関係でヘルシンキに立ち寄りました。フィンランドの首都です。
 フィンランドと聞いて私が思い出すのは・・・シベリウス、ムーミン、マリメッコ そこで、いつか行ってみたいから、しっかりと下見をしておいてね、とお願いしたのですが、夫は急遽予定を変更し、「ヘルシンキの下見」をせずに、ヘルシンキのすぐ南にある国「エストニア」の首都、「タリン」に行ってきたのでした
 私達夫婦が、長年お付き合いをしているアメリカ人の中に、エストニアの出身の方がおられ、昔から「エストニア」という国名は非常に馴染みはあったのですが・・・ バルト3国でしょう、なーんて偉そうには言えても、お恥ずかしながら「エストニアがどこにあるのか?」というところまでは知らない・・・
 夫は、ヘルシンキのホテルで朝食をしながら、レストランの方とお話をしていると、「船でたった2時間なのだから、是非ぜひ世界遺産のタリンの街を見てくるべき」と勧められた、とのこと。

 タリン滞在、たった3時間でしたが、いろいろと写真も撮ってきてくれて・・・少なくとも「どこにあって」「どんなところか」程度のことはしっかりと理解しました

 みなさん、フィンランドがどこにあるかご存知ですか?
デンマークやスウェーデン、ノルウェーの近く ピンポンピンポンピンポン そう、私もそんな感じでした。
 でもね、フィンランドだけがスカンジナビア3国とは言語形態も全く異なり、文字もロシア語の文字に近く、宗教も異なる・・・て高校の頃に習いましたよね。
 そうなんです。今回、あらためて世界地図を広げ、いろいろと眺めてみました ヨーロッパ各地の世界時計も一緒に見たりして・・・
 「へ~え、ヘルシンキって、少し東に行くだけで、ザンクトペテルブルクなんだあ。」「空路を選ばなかったら、ヘルシンキからはほとんど船を利用するんだなあ。」
 知らなかったことばかり。長い時間、地図を眺めてしまいました

 いかがですか?
子ども向けの世界地図の本もたくさん出ています 大人向け(だと思いますが)の「旅に出たくなる地図」なんてのもありますよ
 これからの長い夜を、そんな時間に使うのも楽しいと思います

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秋の箱根とロマンスカー

2018年11月20日 | 楽しいお話し
 「秋の箱根とロマンスカー」なーんて、まるで私鉄のキャッチコピーのようですね
 じつは、先週の金曜日、夫がスコットランド人夫妻をアテンドするお手伝いで、私も秋の箱根路に同行しました
 事前にお名前等は聞いていたものの、すっかり30代後半?40代?のご夫婦だとばかり思っていたら、登場したのはほぼ私の息子と同じ年代 とてもチャーミングな若いカップルでした
 このように、夫が話す時「大切なポイント、基本のポイントが抜けること」がよくあり、そのたびに「ああ、この人は小学校受験をするには難しい人だっただろうなあ・・・」と思います、はっはっは蝶々結びも縦結びになるし・・・とまあ、そんなことはさておき。

 この紅葉真っただ中の時期に箱根に出かけるのは26年ぶり そう、幼児教室マナーズを開校して以降、11月にレジャー気分で出かける、ということはなくなりましたからね。いえいえ、もちろん、日曜日に紅葉の郊外を散策・・・だって出来るのですが、なかなかそういう気分にはなれず、私にとっての紅葉は、子ども達が季節のお絵描きの中で描いてくれる素敵なモミジやイチョウ それで十分に楽しめますから。
 まだ受験期を終えていないこの時期の箱根行き。約ひと月前に夫からのお誘い?お願い!があった時には躊躇しましたが、彼が運転して車で行く予定だと聞いた時、やはり人間のナビゲーターがいたほうが便利だし、話好きの私ですし・・・ 即答はできませんでしたが、同行することに決めたのでした。

 大涌谷も元箱根も、本当に美しく、あらためて四季のある国、日本の素晴らしさを実感しました
 それにね、スコットランドは馴染みのない国。何事にも興味津々の私は、是非ともいろんなことを聞いてみたかったのです 話せば話すほど彼らの優秀さがわかる人材でね 自国(もちろん、スコットランドはUKの一部であって独立国ではありませんが)の文化や歴史を楽しく紹介できる知識とユーモアのセンスを持ち合わせた素敵な若いご夫婦で、時間はあっという間に過ぎていきました。
 どんなところに行っても、いろいろなことを話しても、深く興味を持ってくださり、あらためて「人の魅力や知性とは、万国共通のもの」と実感した豊かな時間でした

 夜、夫と私は彼らを元箱根のホテルに残し、箱根湯本まで下りました。というのも、翌日は土曜日、元箱根からでは、私はクラスに間に合う時間に戻れなかったからです。早朝、夫は元箱根に戻り、私は箱根湯本駅へ
 でもね、そこで思いもよらなかったことに気づいたのでした 「ロマンスカーで町田まで行き、横浜線で菊名に出て、東横線で日吉に行く」という経路
 私はすっかり小田原から新幹線か、小田原から東海道線のアクティーか、と考えていたからです。
 好天に恵まれた土曜日の朝。箱根湯本から乗った客はたった2人。雲一つない富士山に迎えられ、生まれて初めて乗るロマンスカーの5号車でたった一人、「き~れ~い~」と大騒ぎをしました。
 思えば、紅葉の箱根も、素敵な彼らとの有意義な会話も、美しい富士山も、敢えてこの時期、夫が私にくれた「素敵な時間」だったのだろう、と、心から感謝でした
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子どもの気持ち、親の気持ち

2018年11月11日 | ためになるお話し
 こめんなさい また1日、アップが遅れました

 さて。
ひと月ほど前、お嬢さんが小学校高学年になった卒業生ママからメールをいただきました
その内容は、「娘の気持ちが読めません」というものでした。(今回は、このブログにアップすることのご了解を得ております)
 男の子でも女の子でも、多少時期的な違いはありますが、小学校4年生あたりから、扱いにくくなります。その時の親の気持ちは「あんなに可愛かったのに… 何を考えてるのかわかんない…」です。
 こういう悩みをお持ちのパパ、ママ達は、きっと少なくはないでしょう。

 思春期に入っていく子ども達は、本人達も楽しくないのです イライラしたり、メソメソしたり、何だかわかんないけど、パパもママも鬱陶しいし、先生もウザい(ゴメンナサイ、こういう言葉を使うことは良くないことを承知の上で)…
 まずは、そのことをわかってあげませんか?

 娘が結婚をしたことは、すでにご存知ですね。
その娘が披露宴の最後に、私達両親に宛てた手紙を読んでくれました。個人的な手紙ではありますが、披露宴というたくさんの人の前で読み上げたこと。そして、私の仕事を十分に理解している娘ですから、この手紙の中のことを、何らかのかたちで私がみなさまにお話をすることは承知のことと思います。
 なので、敢えて、みなさまにその中の一部をご紹介しましょう

 『・・・お父さん。
 私は物心ついた時からずっと、お父さんがもし同級生にいたら、いちばんの親友になっていたんじゃないかなと思っていました。そのくらいお父さんとは感覚や波長が似ていて、お父さんといる時の私は、自分らしく、いつもリラックスしていたような気がしています。
 今から10年以上前、お父さんと同じ大学に入学することが決まった時にくれた手紙を覚えていますか?
 お父さんは手紙の中で、大学の校歌の一節を引用して「入学おめでとう。集り散じて人は変われど、仰ぐは同じ理想の光。大好きな校歌のフレーズを一緒に歌おう!」と書いてくれました。
 私は、尊敬するお父さんに、一人の同志として認めてもらったような気がして、そのことが大学に入学することよりも嬉しく、一人涙したのを覚えています。
 私とお父さんは、まさにこの歌詞のように、家族として暮らしを共にした時期を終えて、別々の人生を歩みだし、環境は変わっていくけれど、大切だと感じることはずっと同じだと思っています。
歳を重ねても、同じことで目を合わせてくすくすと笑いあえるような関係でいられたら、こんなに嬉しいことはありません。
 お母さん。
 お母さんにはなかなか素直になれず、つらい思いをさせた時期が本当に長かったと思います。特に思春期には、愛情深く接してくれるお母さんに対して、私はいつでもそっけなく、小さなことでも反発して、お母さんを困らせてきました。
 そんな中でもいちばん後悔している、忘れられないお母さんとの思い出があります。
小学校高学年くらい、お母さんに誘われて一緒にディズニーランドに行った時のことです。
楽しませようとしてくれるお母さんをよそに、私は入場してすぐ「楽しくない。もう帰りたい。」と言い、無理やり出口に向かいました。
 その道の途中でお母さんが「次にあなたがディズニーランドに来るのは、お母さんとじゃなく、お友達や彼と一緒かもね。」と少し寂しそうに笑いながら言ったのを覚えていますか?
 私はその一言を聞いた瞬間、なんてひといことをしてしまったんだろうと、親不孝な自分を悔やみ、ずっと心にひっかかていて、いつか本当に素直になれる日が来たら、必ず二人でディズニーランドに行こうと決めました。
 ようやく素直になれて、その決心が果たせたのは、その13年後、大学を卒業する春休みでした。
その時に撮った写真を何年間も携帯の待ち受け画面にしてくれているお母さんを見て、これからはたくさん親孝行をしようと心に決めたのを覚えています。
 お母さん、過ぎた時間は取り戻せないけれど、その分、これからたくさん二人で話をしましょう。いろんなことを教えてください。いろんなところにでかけましょう。
 どんなことでも興味深々、時々うっとうしいほど愛情深く、エネルギッシュなお母さんのように歳を重ねていきたいと思っています。・・・』

 我が子の心が見えなくても、そこにいるのは愛する我が子です
自分の与える愛情が戻って来ないと感じるから、腹も立つし、不安にもなる… 
 でも、昔から言うように、親が子に与える愛情は「無償の愛」なのではありませんか?
 無償の愛とは、報いを求めない愛情、です。愛したから、愛し返して欲しいと願わない愛情 
 私達親は、特に母親は、子ども達と距離が近い分、いつまでもいつまでも「私の〇〇くん、私の〇〇ちゃん」と思っていて、母親である自分が一番我が子を理解していたい 理解しているはず そう思っている厄介な生き物です
 我が家では、「父親と娘」「母親と息子」の距離が近く、お互い、それほを相手に大きく気を遣うことなくやってきました。息子が思春期を迎えた時期も、じつは私と息子の関係は悪くはありませんでした。(夫と息子の関係は… 酷いものでしたが)
 しかし、そんな状況下で、高校1年生の息子から言われた一言が忘れられません。その言葉とはね…
 「お母さんは僕のことを理解してくれてる・・・ だから、だからこそ、ウザい
でした。
 どうです?言い得て妙、でしょう 私はこの言葉を聞いた時、思わず「いやー、ごめん。本当にごめんねえ」と言ってしまいました。
 理解してくれているから、反抗さえできない。反抗できないから、鬱々としてしまう… 口汚く罵倒もできない… どんでもない母親だ… ってことです。

 思春期、反抗期。
子どもが見えない、などと悩まず、自分の楽しみを見つけませんか
もちろん、私だって、思春期の息子と娘を育てている渦中では、こんな「真理」にはたどりつけませんでした 
 思春期、反抗期の子ども達を「そっとしてやる」こと。もちろん、知らんぷりをしたら、またまた彼らは腹を立てます。「どうせ僕(私)のことなんて、理解しようとしてくれないんでしょう」なーんてね。
 でも、理解しようと努めても、努めなくても、彼らはイライラし、鬱々し、ちょっと触っただけで爆発しそうになっていたりする… だから、困ったような(まあ、本当に困るわけですから)、悲しいような、不安そうな顔をして子ども達を眺め、文句は聞いてやり、でも本気でオロオロしないこと
 そして、自分の小さな楽しみを見つけ、ホッとするのです マッサージに行くも良し。映画や展覧会を観に行くも良し。そんな時間はないわ、ということであれば、ちょっと高めのハーブティーを飲んだり、ゆっくりとバスタブにつかるだけでも、それを「楽しい」と感じれば、それだけで素敵な癒しの時間になるものです

 でも、やっぱり愚痴を言いたい~~~~、話を聞いて欲しい~~~~、という時には、どうぞいつでもマナーズに戻ってきてください 
 私はいつでも、笑顔でみなさまを待っています
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